尹美香(ユン・ミヒャン)さんをめぐる韓国の動きはなかなか分かりにくと思います。

以下に簡略に、分かる範囲で説明したいと思います。





2020年4月、尹美香さんが国会議員になって以来、尹さんと正義連に向けられた韓国内でのバッシングは日本国内でもまことしやかに流されてきたので、何が事実なのかを知ること自体が難しくなっています。




すごく大雑把に言うと、保守系メディアを中心に次々と流された「疑惑」報道の内容については、検察が実際に捜査をする中でほとんどが事実無根であることが分かり、検察が容疑なしで不起訴としました。それでも、検察はいくつかの容疑でかなり無理な起訴をしました。当時の検察総長の尹錫悦氏から「厳正捜査」なる指示も出ていました。





そして現在、それらの容疑に関する裁判が毎週のようにおこなわれており、尹美香さんは容疑に対して法廷で細かく反論し事実を明らかにしていっています。この間の裁判に関する情報を読むと、検察の起訴がいかに無理なものだったかが分かります。この点については当サイトで逐次報告してきました。https://www.restoringhonor1000.info/





このように、ほとんどの「疑惑」は「白」がすでに判明しており、検察が起訴した内容についてもまだ裁判係属中で、一つ一つ無実の証明をしている最中です。




ところが、大統領選挙の政局の中で、野党国民の力党は「挺対協に損害を与えた」という理由で、昨年末、尹議員の除名を申し立てました。尹美香さんについて「不正をしていた」という社会的レッテルをもう充分に貼ってあるので、それ以上の説明は要らない、根拠も要らないと言わんばかりです。





そして今年1月5日、国会倫理審査諮問委員会が除名を決議しました(これは外部の諮問機関で、これで除名が決定されるわけではありません)。これを受けて1月25日、与党共に民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表が「迅速に処理する」と発言し、除名への動きが今急速に進められています。3月に大統領選を控え、尹美香議員を与党自らが除名にすることで「身内を切る」姿勢を示すのがねらいだと思われます。尹美香さんが、こんな政治的意図のスケープゴートにされなければならない理由はありません。





韓国は今、旧正月の連休に入っていますが、連休明けには国会倫理特別委員会が開かれ、ここでも除名が決議されたら本会議に上程され、2/3の賛成で除名ということになります。除名になったら韓国憲政史上初初ということになります。





不正があったと確定したわけでもないのに(そして実際に不正は何もなかったのに)不正議員の汚名をきせられて憲政史上初の除名議員になる。こんなことを黙って見ているわけにはいきません。





尹美香さんが国会議員の座に恋々としているわけではありません。でも、このような理由で除名になることはあまりにも理不尽です。不正義に屈服するわけにはいかない、やってもいない不正を認めるわけにはいかない、そんな気持ちで必死に耐えていると思います。




最近、肝に銘じている言葉があります。


傍観者になるまい。





彼女の30年を、彼女の努力と涙と汗を、潔白と真実を、実際に見てきた者として皆さんにお願いします。



どうぞ以下に署名してください。



https://forms.gle/b78i9eijegY4wkfy6




日本軍「慰安婦」問題解決全国行動

共同代表 梁澄子