崔ジヒョン記者  2022-02-07



尹美香・国会議員除名処理の中断を要求する声が市民社会で噴き出している。




 金福童の希望、民族民主烈士犠牲者追慕記念団体連帯会議、全国農民会総連盟、全国民族民主遺家族協議会、韓国進歩連帯、韓国青年連帯など68の市民社会団体は2月7日に共同声明を出し、「国会は尹美香議員の除名策動を即刻中断しろ」と要求した。




 無所属の尹美香議員が国会の環境労働委員会・全体会議に出席している模様。資料写真鄭ウィチョル記者




 これらの団体は、「尹議員は2020年韓国挺身隊問題対策協議会代表在任中、挺対協寄付金と団体資金流用問題で、保守メディアから魔女狩りを受けてきた」、「これに便乗した親日極右勢力は尹議員個人に対する攻撃を超えて水曜デモさえも攻撃して無力化しようと、いまも攻撃は継続している」と指摘した。




 さらに、「最近では日本軍〈慰安婦〉ハルモニに対する人格冒涜と日帝強占期の歴史まで否定し、歪曲を続けている」、「尹議員の除名処理は、単純な個人の法的・道徳的問題を超えて、歴史と真実、正義に直結する重要な問題になっている」と強調した。




 これら団体はまた、「2020年、尹議員に対して保守メディアが浴びせかけた数多くの疑惑の大部分が〈嫌疑なし〉が確定したにもかかわらず、〈尹錫悦(ユン・ソギョル)検察〉は尹議員を魔女狩りするために無理な起訴を強行し、尹議員は現在、1審裁判中にある」、「しかし裁判を重ねるほどに、検察がどれほど無理に起訴したかが鮮明に現れている」と指摘した。




 これら団体は、「にもかかわらず宋永吉(ソン・ヨンギル)・共に民主党代表は、尹議員の国会除名を迅速に処理すると表明している」、「大統領選挙局面で尹美香議員を政治犠牲にしても、獲得できる政治的利益はない」と指摘した。

 そして、「真実が不明確な状況で進められる魔女狩り的な懲戒の試みは、中断されるべきだ」と強調した。




 さらに、「推定無罪の原則を否定する除名処理は法律体系を覆す」、「尹議員を魔女狩り的容疑で除名するのは、守旧新聞と親日勢力の攻撃で始まった水曜デモ破壊行為に加担するだけでなく、、国会の歴史にも大きな汚点を残す」と警告した。



 これら団体は、「日本軍性奴隷被害者ハルモニの苦痛、正義記憶連帯、尹議員の平等、平和、人権運動の30年の歴史に害を加えてはならない」、「正義の側に共に立とう」と訴えた。




 これに先立って、尹美香議員除名に反対する世界19か国の市民の1千398名の共同声明と、挺対協第1世代活動家の共同声明も発表されている。



 国会の倫理特別委員会に提訴された尹議員懲戒案は、無所属の李サンジク議員、国民の力の朴トックム・成イルジョン議員の懲戒案と一緒に早期に論議される模様だ。宋代表は1月25日、緊急記者会見を持って人的刷新と政治改革を鮮明にし、倫理特委に提訴された尹議員ら4名の議員除名を進めると明らかにしている。



(訳 権龍夫)