1991年8月14日故金学順人権活動家の日本軍性奴隷制被害の最初の公開証言以後被害者の勇気と女性たちの正義を求める意志によって1992年1月8日水曜デモが始まった。被害者の声に応えようと数多くの市民が水曜デモで日本軍性奴隷制の正しい解決を、差別やヘイトのない世の中を、戦争犯罪が起こらない世の中のために叫びをあげた。




しかし最近の2年間歴史歪曲勢力は日本軍性奴隷制問題に対する事実を歪曲しようとする試みを引き続き進めている。また、保守団体は平和の少女像近隣において反対集会を行い、水曜デモが進行される間大きな騒音で妨害したり水曜デモ参加者を侮辱するなど日本軍性奴隷制運動を妨害する試みを止めないでいる。これは30年の間絶え間なく連帯し成長してきた運動を阻止し、その歴史性を傷つけようとする意図だ。それでも、日本軍性奴隷制問題を正しく解決するために集まった私たちは揺らぐことなく毎週水曜デモに参加して日本軍性奴隷制問題の正しい解決を叫んでいる。

 




日本軍性奴隷制に対する攻撃が激しくなるなかで今後5年間大韓民国の責任を負うと名のり出た第20代大統領選挙候補者は日本軍「慰安婦」問題解決に対する積極的な公約を打ち出さないでいる。去る19代大統領選挙ですべての候補者が「2015韓日合意」を廃棄するとしたこととは全く違う局面だ。李容洙人権活動家の「女性家族部廃止撤回」要求に対して国民の力代表李ジュンソクは「候補者の公約だから不可能」として女家部の代わりに他の行政府でこの問題に対処すると答えた。国民の力尹ソギョル候補と国民の党安チョルス候補は正義連の日本軍性奴隷制問題解決に対する政策質問書への回答を拒否したし、その他の候補者らも日本軍性奴隷制問題解決に対する公約を前面に出さないという状況だ。




1991年以後、30年を越える日本軍性奴隷制問題解決の過程で既存の政治は限界点を露わにした。いつも政治、経済、外交などを理由に過去の問題解決と人権は優先順位から押し出された。既成政治は日本との未来指向的関係を優先的に考えなければならないという。だが、過去の歴史解決なくしで未来に進むことはできない。私たちの未来を推し進めるためには日本軍性奴隷制問題に対する日本政府の公式謝罪と法的賠償、そして再発防止対策が先行しなければならない。被害者の要求に目を背けてきた政治が今まで日本軍性奴隷制問題を解決するとして行ってきた行為がどんな結果として現れたか。2015韓日合意だけ見てもそれが如実に現れている。被害者を排除してきた既成の政治をひっくり返して私たちは新たな土俵を作らなければならない。




日本軍性奴隷制問題は政治、外交利害関係に従って右往左往してはならない。日本軍性奴隷制被害者の名誉と人権を保障し、さらに持続的な歴史教育を通じて戦争のない世の中をつくらなければならない。私たちは日本軍性奴隷制問題解決運動に対する攻撃に屈することなく、さらに粘り強く一つになって叫ぶだろう。日本政府の「国家的責任」を問い、韓国政府が日本軍性奴隷制問題解決のために積極的に出るよう、私たちの行動を止めないことをこの場で宣言する。




一、日本政府は日本軍性奴隷制被害者に心からの公式謝罪と法的賠償を履行せよ!


一、歴史歪曲勢力は日本軍「慰安婦」被害者に謝罪して歴史歪曲を直ちに中断せよ!


一、第20代大統領選候補者は日本軍性奴隷制の正しい解決を約束せよ!


一、韓国政府は2015韓日合意を廃棄して被害者の人権回復のために積極的に行動せよ!




2022年2月23日


第1532回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者および平和ナビネットワーク一同



(訳 方清子)