今日は水曜デモが始まって31周年になる日です。今日のように寒く凍てついた19921月第1週の水曜日、日本軍性奴隷制の真実を究明しようと女性たちが日本大使館前に結集しました。生証人、被害当事者の存在にも拘わらず、強制性はない、責任がないと言い逃れをしていた者たちの前に堂々と立ち上がりました。

 

 毎週水曜日、熱い太陽と凍てつく吹雪にもたゆみない水曜日が31年を迎えました。

 



その長く長い歳月の水曜デモは、


全国の被害生存者たちが出会い、声をあげて泣きながら互いを慰労する場、悪夢のようなトラウマに鬱憤を吐き出して絶叫した場、性暴力被害者が沈黙を破って堂々と加害者に謝罪と法的賠償を要求して声を張り上げた場、被害生存者たちの声が世界に広がり、ハルモニたちの体験が歴史を塗り替えた場でした。

 



 その長く長い歳月の水曜デモは、


被害生存者の体験に共に憤り、共に心痛め、ハルモニたちの姿から苦痛と痛みに向き合い慰労と勇気をもらった場、日本政府の厚かましさと韓国政府の無能さに国家の存在と役割を問い直し、歴史を学んで振り返り、主権と平和、民主主義と人権の重要性を知る場、変革のために決断し行動することを決意する場でした。

 



 その長く長い歳月の水曜デモは、


軍国主義と植民主義、戦争と独裁体制に抵抗した世界の市民たちが平等と平和のために決心する場、人種と国籍、性別と階層の障壁を超えて人類愛で互いにつながる場、今も起きている武力紛争、集団虐殺、戦時性暴力、暴力と搾取の現実を直視して被害者たちと手を繋いで憤然と立ち向かうべきことを悟る場、苦痛の連帯、記憶の連帯、平和の連帯が創られる場でした。

 

 


その数多くの人たちが立ったこの場に今日再び立ちました。


謝罪と賠償はおろか居直り強盗的な傲慢さで一貫して歴史抹殺に汲々とする日本政府、平和と生存のための政治でなく戦争と葛藤を煽り、堂々とした授権外交でなく屈辱的で恥ずべき姿勢で歴史を逆転させようとする韓国政府、彼らの行動隊長としてヘイトと敵愾心で被害者を攻撃する韓米日の歴史否定勢力と対峙して再度決意を新たにしました。

歴史否定勢力も歴史に残って何時までも自分を辱めるという事実、歴史を畏れない傲慢さと過ちを隠蔽しようとする図々しさ、無知と無能に起因する蛮勇、憎悪とヘイトは、社会を変えることはないのをよく知っているからです。共存と共生、平和と人権、愛と連帯の心でこの場を守り続けて邁進する私たちこそが、最後には勝利するということを知っているからです。

 


 

 最後に、その幾重もの時間を毅然と耐えて共にした被害生存者たちの勇気に感謝します。生涯を捧げて一途に水曜デモ現場を守っていた先輩活動家たち、どんな攻撃と脅しにも屈しないで連帯してくれた世界の市民たちに感謝いたします。人権と平和のためにこの場を共にしてくれた全ての方たちに感謝いたします。正義が勝利する瞬間を見ないままこの世を去った国内外の被害者たちと活動家たちに弔意を捧げます。貴方たちの熱い喚声と不屈の勇気が天に届いていることを、そして遂に必ず実現すべき正義の神が私たちと共にいることを固く信じて再度声をあげます。

 


 

一、日本政府は戦争に染め抜かれた過去の歴史を反省し、軍国主義・帝国主義の歴史を反復しようとする目論見を中断せよ。

 

一、日本政府は事実認定と再発防止の約束に基づいて覆すことのない公式謝罪、法的賠償、正しい歴史教育を実施せよ。

 

一、韓国政府は屈辱外交を中断し、日本政府に真相究明と被害者に対する謝罪、法的賠償を堂々と要求せよ。

 

一、韓国政府は市民たちが培った世界的人権運動の歴史を自ら汚すことなく被害者の名誉と人権保護に積極的に乗り出せ。

 

一、反民主、反平和、反人権、反民族の歴史否定勢力は今からでも反省して被害者たちと水曜デモ参加者に謝罪せよ。

 



202314

日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯・第1577回水曜デモ参加者一同



(訳 権龍夫)