〈金福童の希望〉声明 日本軍性奴隷制問題解決運動と人権運動家たちを侮辱した検察を糾弾する
過去30年余りの日本軍性奴隷制問題解決運動に対する非常識で、日本軍性奴隷制被害者、人権運動家たちの活動を無視した検察の反人権的な本性をあらわにした歴史として今日の日が記録された。
私たちは2021年8月11日の初公判以来25回の公判過程を見守ってきた。「金福童の希望」は、在日同胞学生たちが差別を受けることなく学べるように自らの全財産を差し出し、希望をつかもうという言葉を投げかけた金福童ハルモニの意志を受け継いだ団体だ。これに呼応した市民の後援を検察は違法だとして規制した。また、日本政府の差別に対抗してマスクを送る運動を繰り広げたことを検察は寄付金品法違反だと主張した。
さらに、金福童ハルモニの同志であり、在日同胞差別反対、平和運動を繰り広げてきた「金福童の希望」名誉会長だった吉元玉(キル・ウォノク)ハルモニの後援金を、認知症を悪用した準詐欺だとして論理を捻じ曲げた。
しかし、公判過程で検察の論理は無理筋だったことが明らかになった。
「金福童の希望」を後援した会員は皆会員の資格で総会などに参加する権利を持って事業を決定したのであり、 在日朝鮮学校マスク送付運動は「金福童の希望」をはじめとする数多くの市民社会団体がともにした公正で正当な活動であったことが再確認された。
吉元玉ハルモニは人権・平和運動家として在日同胞が置かれた差別状況をきちんと認識し、日本政府に是正を求め、在日同胞学生たちが「立派な国の働き手」になることを願って「金福童の希望」に後援をしたのだと証人らが強調した。
さらに、吉元玉ハルモニは名誉会長として「金福童の希望」会議に直接参加し、会議資料を読んで理解し、事業の方向について助言するなど、役割を明瞭に果たしてきたという証拠も提示された。
それでも検察は「透明ではない」「ハルモニを前面に押し出して利用した」など、「金福童の希望」と吉元玉ハルモニ、人権運動家たちの名誉を失墜させた。
「金福童の希望」は、公判過程で自らの論理が行き詰まると大声で怒鳴るなどを繰り返してきた検察の行為を私たちはしっかり記憶している。そして日本軍性奴隷制問題解決運動と人権運動家たちを侮辱した検察を糾弾する。
「金福童の希望」は、検察によって傷つけられた日本軍性奴隷制問題解決運動が立ち止まることなく、日本軍性奴隷制被害者と人権運動家たちが堂々と生きられるよう、共に行動するだろう。
2023年1月6日
金福童の希望
(訳 方清子)