全国民を衝撃に陥れ、切なさと怒りを引き起こした10.29惨事から今日で25日目を迎えている。

菊の花と「事故死者」という文字の前に哀悼を表するとともに、悲しみと同じくらい押し寄せる怒りを鎮めて25日が過ぎたが、相変わらず怒りが胸の隅に残っているのは国民に対する政府の態度のためだ。

惨事の当日、「国家は存在しなかった」という国民的怒りを嘘と明らかな小細工で乗り越え、局面転換のためにやっきになる姿が哀れで本当に奇妙に見える。10.29惨事に対応する政府は、すでに国民的信頼を喪失した尹錫悦(ユン・ソンニョル)政府の6ヶ月に対する国民的評価でもある。

 


理解も、容認も、受け入れることもできないその奇妙な過去史に対する日本政府の姿の中にもそっくりそのまま表れている。

第二次世界大戦戦犯国家である日本が植民統治国家と占領地で日本軍「慰安婦」を強制動員し、数多くの被害者を量産してきた蛮行は、証人と証拠が溢れかえって隠しきれない歴史的事実だ。これに対する国際的な検証手続きもすでに十分になされている。

にもかかわらず、日本政府の態度は金学順ハルモニの証言以後、真に変化に富んでいた。日本軍「慰安婦」の歴史が全世界に知られ、強制動員の事実を認め、これに対する遺憾の意を示し、国際的な非難の目を避けようとしたのがわずか30年前だ。

 


今は強制動員の歴史を歪曲するどころか否定している。国際的な世論と良心的な世界市民の連帯を妨害するために莫大な政府の予算を投入し、市民が立てた平和の少女像を冒涜し、撤去をけしかけて横暴を働いている。こうした日本政府のとんでもない態度については国連でも指摘されたことがある。

去る116日、国連の自由権規約委員会で「日本が慰安婦問題をめぐって進展が見られなかった」という指摘とともに、「独立的かつ公正な機構を通じて調査し、十分に賠償し、事件を否定するすべての試みを糾弾せよ」と日本政府に勧告した。

 


国連が立ち上がって過去史に対する日本政府の態度を批判する時点で、日本政府のおかしさに一役買っている唯一の国がある。まさに戦犯国日本から被害を受けた韓国だ。戦犯国の日本との関係で解決すべき過去史に対する韓国政府の態度は、到底理解できないもので満ちている。


戦犯国家日本の直接的な被害当事国である韓国政府がなぜ強制動員の解決策を持って行き、日本の首相に会談を頼み、戦犯旗を象徴する旭日旗を掲げた日本軍艦と日本首相に韓国軍がなぜ敬礼をしなければならないのか理解できない。


これまで平和に向けた朝鮮半島プロセスに事あるごとに邪魔ばかりしていた日本政府ではないのか? 

北朝鮮の核脅威に対抗する韓米日軍事協力を口実にしているが、北朝鮮の脅威に対して日本の軍事協力を受けるのが実質的な役に立つことなのか、国民の感情をはかろうとしたのかどうか尋ねたい。無知と無能に不信が加わると蓄積される疑惑に驚きだけが加わるばかりだ。ここで日本軍「慰安婦」問題に込められた社会的意味と歴史的教訓をきちんと解いていくことができるのか疑問に思うのは当然だ。

 


「歴史を忘れた民族に未来はない」という。不幸な過去ほど、真実を知らせ、その真実に基づいて解決しなければならない。私たちは日本軍性奴隷制問題に込められた様々な社会的意味と歴史的教訓を忘れずに問題解決のために最後まで連帯して行動することを誓い、以下のように私たちの要求を明らかにする。

 

一、日本政府は日本軍性奴隷制の被害者に謝罪して賠償せよ!


一、韓国政府は日本軍性奴隷制問題を堂々と対峙して解決せよ!


一、「慰安婦」歴史歪曲処罰法を通過させ、日本軍性奴隷制被害者たち

の名誉と人権を守れ!



 

20221123


1571回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者および水原平和ナビ一同



(訳 方清子)