〈尹美香氏 第21回公判2022年11月11日〉吉元玉ハルモニ、普段の意志通り寄付したもの
李ソヒョン記者 法律ドットコム2022年11月12日
ソウル西部地方法院刑事合議11部(部長判事 文ビョンチャン)は11月11日、尹美香(ユン・ミヒャン)国会議員らの正義連関連の第21回公判を開いた。この日の公判には、挺対協・正義連の前・現職の職員が証人出廷した。
▲法院写真(写真=法律ドットコム)
尹議員らの準サギ容疑に関連、正義連職員のAさんは吉元玉(キル・ウォノク)ハルモニが認知症でないとを証言した。
Aさんは、「吉元玉ハルモニは若い人たちに、問題解決活動を共にしてくれて有難い、もっとがんばって欲しいと言い、より良い国、強い国を造ってくれとおっしゃった」と述べた。
続いて2017年レコード録音当時の状況に関連、「3時間以上かかって録音したが、特別疲れた様子ではなく、とても集中して楽しそうに、いつもよりうまく歌う努力をしていた。幼い時の夢を果たしたという気持ちを持たれた。私もこの歳で夢を果たしたから、皆もカンバって夢を果たして欲しいと言った記憶がある」と言い、検察の認知症主張に反駁した。
さらに、「詩集などを読んだり、読んで欲しいと頼まれて読んであげたこともある。字を読むことが好きなようだった。水曜デモの際に学生たちが手紙を沢山手渡すことがあるが、吉ハルモニはその全部に目を通した」と証言した。
吉ハルモニの寄付行為についても、「普段から吉ハルモニは慰安婦問題の運動に熱心に参加した。良いこと、意味あることに参加すると言っていたので、普段とマッチする」と認知症による寄付行為ではないと強調した。
Aさんはまた、「尹美香議員と孫英美(ソン・ヨンミ)所長は、献身という言葉そのものの方」で、「私生活もなしに慰安婦問題解決のため活動し、ハルモニの健康に留意していた。そしてハルモニが被害者から人権運動家として再生できるように側で援けることが最大の課題だと言う方」だと述べた。
この日の公判では、挺対協で会計業務を担当した前職員のBさんも出廷した。
Bさんは、「支出決議書と支出証明なしに口座振込みをしたことがあるか」という判事の質問に、「ない」と強く答えた。また、「支出証明や支出決議書なしに尹美香がお金を支出できるか」という質問にも、「そんなことはない。収入と支出が合わなければいけないので、証明なしにお金を渡すことはあり得ない」と言った。
このほかにも、安城(アンソン)「平和と治癒が出会う家」(安城ヒーリングセンター)を鑑定した鑑定士も証言台に立ったが、この鑑定士が提出した鑑定書は検察側鑑定書とは違い、違法建築部分と造園なども評価対象に含まれた。
この日の鑑定士は、「(検察側鑑定書に)評価されていない部分があった。鑑定書の核心的な違いは、(検察側鑑定書は)該当部分を鑑定しないが、今回は評価したということ」だとし、「職業的義務がある。取引する人と私の評価は差異があり得るが、私は理論的に確立した評価方法を使った」と証言した。
しかし彼は、安城センターを約6億と評価し、実際売買価格の約7億とは差額が生じるが、「取引参考用だ。この価格で取引すべきということではない」と述べた。
次回第22回公判は11月18日に開かれる。
(訳 権龍夫)