先日日本軍「慰安婦」問題について学んだ私たちはその学習を実践するため、不条理な社会に私たちの声を届けるためにこの場にやってきた。

私たちをこの場に導いたのは日本政府と韓国政府がいまだ解決できていない過去の歴史であり、誤った歴史は単に過去のこととして終わることなく現在に至ってしまっている。

日本軍が占領地の数多くの女性たちを日本軍「慰安婦」として連行して以降、およそ一世紀が過ぎたにもかかわらず、いまだ被害者は加害者の謝罪を受けとることができないでいる。

そのため、この問題の解決を促すために声をあげた数多くの市民に続いて私たちも1545回目と続く今日、この場に立った。

 


政府と軍隊によって女性の身体を道具化した日本軍「慰安婦」の誤った歴史が解放後には大韓民国政府の主導の下で再び韓国軍「慰安婦」と米軍「慰安婦」として続いたように、私たちは誤った歴史を正すことができなかった時に何が起こるのかをよく知っている。

しかし日本政府は来年から使われる歴史教科書に日本軍「慰安婦」の強制性を表わした内容を削除し、さらには「調達」という表現を通じて被害者をあたかも物のように叙述した。

韓国政府は最近日本軍「慰安婦」制度による被害者の賠償要求を「溜まった花代」と表現し、へりくだった者を大統領室の多文化宗教秘書官として採用しようとして物議をかもした。

日本政府はいったいどこまで退行するだろうか

そして韓国政府はどこに向かっているのだろうか?

 



「自ら立ちあがってお互いを生かす」学びをつないでいくために私たちは社会の構成員すべてが自ら立ちがり、誰かは殺し、誰かは殺されるのではなく、お互いがお互いを生かすことができる社会で暮らせることを願う。

これに対し私たちは、長い間やっとの思いで闘ってこられた日本軍性的奴隷制被害者たちが、あるべき謝罪と賠償を受ける時まで彼らのそばに立つだろう。

この誤った暴力の連鎖を断ち切る時まで学ぶことを止めないし、あらゆる暴力からお互いを守るためにお互いの傍らに立つだろう。

したがって私たちは今日この場でお互いの傍らに立った者たちとともに次の通り要求する。

 



. 韓国政府と日本政府は11人しか残されていない日本軍性奴隷制被害生存者の声を傾聴し、尊重せよ


. 日本政府は歴史教科書に日本軍「慰安婦」制度について正しく叙述し、日本人学生たちに正しい歴史教育を実施せよ


. 韓国政府は外交問題を名分にして日本軍「慰安婦」問題解決において中途半端に対処してきた先の政府の誤りを完全に断ち切り、誤った過去史の解決を積極的に進めよ



2022525

1545回日本軍性的奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者およびソンミサン学校



(訳 方清子)