〈正義連〉第1542回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明書(主管 劇団コレ)
さる5月1日、日本政府の無責任な態度が続く中、金ヤンジュ・ハルモニが逝去しました。謹んで故人のご冥福を祈ります。哀悼の意を表しながら声明を朗読します。
金福童(キム・ポクトン)ハルモニは1992年に初めて被害事実を告白して全世界を駆けて証言台に立ちました。金ハルモニは病に倒れるまで集会に参加して場を守り、ガン闘病中にも「和解治癒財団」解散を要求して1人デモに立ちあがりました。
金ハルモニは慰労金が欲しくて闘ったのではありません。ただ、一人の人間として、そして女性としての名誉を回復したかっただけです。しかし金ハルモニはこの世に生まれて一度も花を咲かせないまま散って行きました。
日本軍性奴隷制問題は単なる韓日両国の外交問題ではなく、人類の普遍的な人権問題です。このような深刻な人権侵害を二度と犯してはいけません。
日本はこれを受け入れ、謝罪しなくてはなりません。日本軍性奴隷制問題は、戦争中の性暴力という人権侵害問題であり、国際法に違反する事案です。日本軍「慰安婦」は性目的の女性人身売買であり、極悪な犯罪行為です。
国際的に認定されている歴史的事実を、そして証拠が明確なこの事件を、その犯罪を犯した日本政府は過去数十年間あざ笑うかのように傍観するだけです。
日本政府は韓国を「重要な隣国」と言っていますが、核心懸案に対する態度は変わっていません。
最近、「2015韓日慰安婦合意」を韓国が着実に履行すべきだと繰り返し主張しています。しかし、合意とは相互の意見が一致して初めて履行されるものです。過ちを認めること、そして心からの謝罪をすること、これが日本政府が取るべき本質的な姿勢です。
真実は消えません。ハルモニたちの権利と青春、そして全人類の平和のための私たちの声もまた消えず、いつまでもこの場に存在するでしょう。ここに「劇団コレ(鯨)」は水曜デモに参加したすべての方と共に次の通り要求します。
一、日本政府は犯罪事実を認定し、被害者たちに公式謝罪し、法的賠償をしろ!
一、日本政府は歴史隠蔽と歴史歪曲を中断しろ!
一、韓国政府は被害者たちに対する名誉棄損問題を解決し、侮辱防止のための法案を整備しろ!
2022年5月4日
第1542回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 参加者並びに劇団コレ(鯨)
(訳 権龍夫)