510日、尹錫悦大統領が就任しました。


期待と希望よりは心配と憂慮が先んじます。


尹大統領は就任前から日本に「韓日政策協議団」を派遣して韓日関係改善の意志を見せました。ですが、その「韓日政策協議団」の構成員の中には2015年韓日合意の当事者が含まれていました。


2015年の韓日合意は被害者の意見さえ聞かないまま拙速に進められた合意でした。これを合意だと称することができるのかさえ疑わしいのに、そのような人を韓日関係改善の特使として送った尹大統領の今後の歩みに期待を抱くことができるでしょうか?


尹大統領はこれ以上過去の歴史を冷遇してはなりません。過去の歴史を突き放したまま韓日関係を改善しようとしてはなりません。

 



日本政府の姿勢も相変わらずです。


岸田総理は強制徴用被害者賠償判決と日本軍「慰安婦」問題などに対して韓国政府の適切な対応を要求し、安倍政権の立場と同じ方向性で韓日関係に対する立場を守っています。


誤りを認めず、被害者の声を無視したまま歴史を消し去ることに汲々とします。

 



日本軍性奴隷制問題解決のための水曜デモが、日本軍「慰安婦」被害者ハルモニが常にそうしてきたように、最後まで声をあげ続けることが重要な時です。だからこそ、今日も日本政府に声をあげて要求します。


日本政府は歴史わい曲を止めて過去を直視してください。 


被害者に公式謝罪してください。

 



今も世界のあちこちでは戦争と紛争が絶えることがありません。


戦時性暴力は戦争と不可分の関係にあり、戦争の副産物だったり周辺的な問題ではありません。これは「最も古い犯罪であり、最もないがしろに扱われてきた犯罪」として、戦争のもう一つの武器であり、手段です。


水曜デモには日本軍「慰安婦」被害者、そして全世界の数多くの女性たちの声が込められています。この声は歪曲され、縮小された戦時性暴力被害事実とその生を理解しようとする声であり、さらには全世界の女性たちの人権と平和のための声であり、私たちはみんなが繋がっているという連帯の声です。

 



その声を繋いで最後まで記憶し、連帯するという思いを込めて要求します。

 



一、尹錫悦大統領は歴史を正しくとらえ、日本軍性的奴隷制問題を責任をもって解決せよ!


一、日本政府は歴史わい曲を止めて直ちに公式謝罪、法的賠償行え!


一、私たちは問題解決のための行動をやめない。水曜デモは世界の女性たちの連帯とともにある!

 



2022511

1543回日本軍性奴隷制問題解決のための水曜デモ参加者および中央大学社会学科第23代学生会「サイ」一同



 (訳 方清子)




李容洙(イ・ヨンス)さんからのメッセージ




きょうも変わることなく水曜デモに参加してくれてありがとうございます。


とくに学生のみなさん!

   市民のみなさん!

慰安婦問題を世界に知らせ、雨が降っても寒くても暑くてもいっしょにしてくれて本当にありがとうございます。

このデモに、身体が良くないので共に出来ずすみません。

本当にありがとうございます。


2022.5.11

李容洙より