〈正義連〉第1564回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜集会 声明書(主管 大韓仏教曹渓宗社会労働委員会)
日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜集会が30年以上続いています。この長い間、被害者たちと市民は街頭で一団となって正義ある問題解決を叫んできました。しかし依然として日本政府は過ちを認めず、韓国政府は無視する現状に憤怒と悲愴を禁じることができません。
戦犯国家日本による明白な反人類的蛮行を口が酸っぱくなるほど訴えても、日本政府はまばたき一つしません。人にだけ良心がある訳ではありません。国家にも良心があってこそ、大きな過ちを犯したなら国家責任者が反省し謝罪し、時にはひざまづくのです。日本も国家的良心を見せなければならないのです。今すぐ日本政府は戦犯国家として、到底言葉に尽くせない身体的、精神的苦痛を与えたハルモニたちに懺悔と謝罪をしなければなりません。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は候補者時代から日本との関係改善を掲げていました。しかしニューヨーク国連総会では屈辱的というしかない韓日の出会いをしました。日本国内でも批判があり、G7主要国は参加しない安倍晋三元総理の国葬に韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理が韓国政府を代表して参席し高位級会談を続けています。加えて独島近辺まで日本の自衛隊を引き入れて韓米日合同軍事訓練を行い、国民的な怒りを引き起こしました。
日本との関係改善に先立つ大韓民国政府というのであれば、日本にまず謝罪を求めなければなりません。日本政府は過去の侵略戦争と植民地支配を通じてわが国民に多大な被害を与えました。犠牲者と被害者たちの叫びは聞こえないふりをする加害者である戦犯国日本に、物乞いをするかのような態度をみせるこの政府が、果たして大韓民国政府であるのか疑わしいです。
歴史を忘れた民族に未来はないでしょう。日本軍性奴隷制問題などの被害者たちは、未だに苦痛の中で生きています。尹錫悦政権は日本との関係改善に先立ち、日本軍性奴隷制問題の解決を率先しなければなりません。
大韓仏教曹渓宗社会労働委員会は亡くなられたハルモニたちの極楽往生を心からみ仏に祈るとともに、日本と尹錫悦政権に以下のように要求します。
一、日本政府は戦争犯罪を認め被害者たちに公式謝罪と法的賠償をせよ。
一、日本政府は歴史歪曲を止め、正しい教育をせよ。
一、尹錫悦政権は日本との関係改善に先立ち、日本軍性奴隷制問題を解決せよ。
2022年10月5日
(訳 権龍夫)