〈オーストラリア・シドニー〉 尹美香議員の議員職除名反対 声明書(シドニー平和の少女像連帯)
尹美香議員の議員職除名反対 声明書
12月5日、国会倫理審査諮問委員会が尹美香無所属議員に対する議員職除名を国会倫理特別委員会に建議することにしたという消息を聞き、怒りと失望を禁じ得ない。
さらに、その理由は尹美香議員が過去に韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)に損害を与えたというものだが、当事者である挺対協が認めてもいない損害をいったい誰がいつどのように負わせたのか、まったく理解のしようがない。
2020年、確認されてもいない内容をむやみやたらに吐き出して「反尹美香」「反挺対協(正義連)」世論を形成し、実質的に挺対協の30年の活動に最も深刻な損害を負わせたのは朝中東(朝鮮日報、中央日報、東亜日報)をはじめとする言論、国民の力(野党)、そして検察だった。寄付金横領疑惑などを前面に押し出して威嚇的な押収捜索を繰り広げることによって「平和のウリチップ(我が家)」の故孫英美所長を死に追いやったのは誰か? まさに尹美香議員と正義連に恥辱感を抱かせようと偽りの内容で起訴した尹ソギョルの検察だった。
このような偽のニュースの横暴と政治検察の蛮行を見ても何の行動も起こさない大統領府と民主党もまた挺対協が負ったこの上なく酷い損害の責任を免れないだろう。恥を知らねばならない。
去る2年間、朝中東の虚偽報道とフェイクニュースを相手に正義連が告発し、彼らから謝罪と訂正記事まで受け取った事実を知る人はそう多くはない。むしろ彼らの謀略と政治的策略に付和雷同し、定期的に寄付してきた正義連への後援金さえ断って反尹美香、反正義連を叫ぶ市民らが増えた状況だ。結局、私たちすべてが大小の差はあれ、挺対協に害を及ぼしたうちのひとりではないのか。
尹美香議員は街頭で30年以上も日本軍性奴隷制問題解決のために青春を捧げた人だ。去る30年間、韓国政府が目を閉じていたので、沈黙する政府に代わって自らの時間とエネルギーを注ぎ込んで闘争してきた人だ。日本国の蛮行を国際的な課題として浮上させたのも尹美香議員だ。私たちみんなが彼女に借りがある。彼女に大きな賞を与えることはできなくとも、懸命に仕事をしている彼女の国会議員職まで剥奪するということは決してあってはならないことだ。
2016年8月、地球の南半球で最初にオーストラリア・シドニーに少女像が建立されたその時期、私たちは尹美香議員と近くで接して対話を交わした。吉元玉ハルモニが疲れるのではないか、風邪をひかれるのではないかと思い、そばで布団をかけてあげたり、ハルモニの状態をずっと確認し、お世話をする姿も目撃した。憔悴しているようにみえたが、犠牲と献身の精神で忙しい日程を喜んで耐えられるその美しい顔を記憶している。
尹美香議員は現在、国会環境労働委員会に所属し、毎日のように絶滅の危機にある動物に関する調査、環境汚染問題、そして労働者の人権問題などに取り組み、市民の話に耳を傾けて実質的な向上を引き出すために誰よりも熱心に仕事をしている。女性の人権向上および「慰安婦」問題のために昼夜を通して闘ってきた彼女が国会にいるという事実ひとつだけでも大韓民国は誇りを持てるのであり、戦犯国家である日本の立場からすれば恐れさえ感じさせることだろう。
もしも尹美香議員が除名され、正義連の士気が挫けた場合、そうした状況を喜ぶ者が誰なのか考えてみられることを願う。
故に私たちシドニー平和の少女像連帯は尹美香議員の側に立つ。それが正義であるためだ。
尹美香議員は現在一審裁判中であり、本人の無罪のために争っている。いまだ判決が下されていない状態で現職国会議員の除名を論じることは立法機関である国会が司法機関である裁判所の結果に介入する行為に他ならないといえる。これは明白な三権分立違反であり、深刻な政治的越権行為だ。大韓民国国会がそこまで低劣だとは考えない。
どうか国会倫理特別委員会が常識的で公明正大な判断をするように願う。その推移を私たちのシドニー平和の少女像連帯がしっかりと見届けるだろう。
2022年1月 11日
シドニー平和の少女像連帯
(訳 方清子)
●尹美香議員への除名決議反対声明
(アメリカ・サンフランシスコ)
社会正義教育財団代表 ソン・ソンスク
https://www.restoringhonor1000.info/2022/01/blog-post_98.html
(日本)日本軍「慰安婦」問題解決全国行動
https://www.restoringhonor1000.info/2022/01/blog-post_13.html
(韓国)金福童の希望
https://www.restoringhonor1000.info/2022/01/blog-post_24.html