1月28日は女性人権活動家である金福童ハルモニが旅立たれて3周忌を迎える。1992年、長い沈黙を破って日本軍性奴隷制被害者として申告をされた金福童ハルモニは女性人権活動家として日本軍性奴隷制問題の正しい解決と、女性の人権・平和運動の先頭に立たれた。







故金福童ハルモニは世界各地を回って日本軍性奴隷制の真実を知らせてきた。1993年オーストリアのウィーンで開かれた世界人権大会に参加して証言をされ、2012年からは国連人権理事会、アメリカ、英国、ドイツ、ノルウェー、日本などの地で海外キャンペーンを通して正義を求める声をあげ続けた。日本政府の公式謝罪と法的賠償を促して「2015韓日合意」に反対し、和解・癒し財団解散のために1人デモを行った。 




2012年3月8日、世界女性の日に自分と同じ戦時性暴力被害者を助けたいという金福童ハルモニの意を汲んで<ナビ基金>が設立された。ナビ基金はベトナムの韓国軍による性暴力被害者らとコンゴ、ウガンダ、パレスチナ等の戦時性暴力被害者のところに飛んで行き、被害者は金福童ハルモニが「私たちの英雄、私たちのママ、私たちの希望」だとしながらメッセージを送ってきた。故金福童ハルモニの活動は武力紛争下の性暴力が普遍的女性の人権問題であると認識させるのに寄与した。




マイノリティの人々と連帯してきた故金福童ハルモニは、在日朝鮮学校の学生たち、韓国と日本の自然災害の被災者たち、米軍基地村の女性たちや労働者を支援するのにも先頭に立った。数多くの疎外された人々の手を握り、人権のためにともに声をあげた。日本軍性奴隷制問題の正しい解決のための私たちの旅程が構造的暴力に対抗する数多くの人々の正義とつながっていることを実践を通して見せてくれた。




故金福童ハルモニは人権が尊重される世の中、戦争のない平和な世の中のために毎週水曜日、平和路に立った。街頭で学生たちや市民に会ってともに平和をつくっていこうと語った。「私たちの問題が解決される時まで一緒に闘って」という故金福童ハルモニの言葉を記憶する私たちは、いかなる困難が押し寄せてもこの場を引き続き守っていくだろう。被害生存者が願うのはお金ではなく、正義の回復だと叫ばれた金福童ハルモニの声を記憶する私たちは、さらに大きい共鳴を呼び起こし、ついには正義を実現するだろう。




  「私は希望をつかんで生きる」


女性人権活動家金福童は自らが体験した被害が再び繰り返されない世の中がくるという希望を手放さなかった。日本政府と極右歴史否定勢力が日本軍性奴隷制の真実を歪曲して、性暴力被害生存者に対する二次加害が相変わらず蔓延している今も、私たちは女性の人権と平和があふれる世の中がきっとくるという希望をつかんで歩む。女性人権活動家金福童に続いて私たちみんなが平和と人権に向かって一歩一歩進んでいくだろう。



一. 日本軍性奴隷制問題解決を妨害する極右歴史否定勢力は直ちにヘイトと差別を中断せよ!


一. 日本政府は日本軍性奴隷制に対する責任を認めて公式謝罪、法的賠償を行え! 



一. 韓国政府は「2015韓日合意」を廃棄してハルモニの名誉と人権回復のために積極的に行動せよ!



 






2022年1月26日 

1528回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者および正義記憶連帯一同



(訳 方清子)