〈正義連〉第1586回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明書(主管:大学生歴史サークル連合)
今日、2023年3月8日は第1586回水曜デモの開催日であり、世界女性の日でもある。ゆえに今日、平和路で再び集まった私たちは、さらに特別な意味を込めて日本軍性奴隷制問題の解決を叫ぶほかない。日本軍性奴隷制問題の正しい解決のための水曜デモは、日本帝国主義の被害者として加害者の公式謝罪と法的賠償を叫ぶだけでなく、戦争の惨状の中で女性たちが経験しなければならなかった戦時性暴力問題の根本的な解決と、人として享受すべき普遍的人権の価値を叫ぶ場だからだ。
去る3月6日、尹錫悦政府は歴史の正義に反する強制動員問題の解決案を発表した。日本政府と日本企業はすっぽり抜け落ちたまま、あろうことか韓国企業の寄付金で補償するというのだ。強制動員被害者の立場を全く考慮しないまま加害者に免罪符を与えるものであり、韓米日の軍事共助を円滑に進めるために強制動員被害者の名誉回復を度外視するという意図を露骨に示している。自国の被害者を無視して歴史から加害国日本の戦争犯罪を削除してやる、歴史に記録される最悪の外交惨事だ。
現政権が日本を戦略的パートナーと言いながら、あれほど叫んだ「普遍的価値」というものが何だったのか。私たちが常識的に考える普遍的価値とは、ほかでもない平和と人権の価値であり、正しいことを正しいと語り、間違ったことは間違いだと言える態度である。平和と人権の価値から女性の人権を排除することはできず、むしろ政府が目をつむって無視している78年前の日本軍性奴隷制問題と強制動員問題を正しく解決する時のみ、彼らがあれほど好きな「普遍的価値」を実現できるのだ。
私たちの社会には、依然として女性に対する差別と暴力が潜んでいる。それだけだろうか。女性に対する差別と暴力を解決するための女性人権問題は今も社会的に無視されている。 1991年、人権運動家金学順さんが初めて日本軍性奴隷制の被害者であることを証言したときに無視した社会は、いまだ日本軍性奴隷制問題と女性の人権問題を無視している。
にもかかわらず、私たちは今なお闘い、衝突し、前進している。今、私たちはどんな逆境にも屈することなく、日帝の戦時性暴力について証言し、記憶する。また、女性たちがこれ以上社会の被害者ではなく完全な主体として立たなければならないという声をともに高めていく。そして30年を超えて守ってきた水曜デモとこの場を見守ってきた女性たちの精神に従って歩んでいくだろう。
パク・ノヘ詩人の言葉のように、歴史は厳正で恐ろしいものであり、人の事情はどうあれ、歴史は今この瞬間はもちろん、私たちの死後までを明々白々に記録する。歴史の前で恥ずかしくないよう、歴史の前で罪人にならないために正しい歴史をうち立てるその日までともにすることを誓い、次のように要求する。
一、日本政府は戦争犯罪公式謝罪し、法的賠償せよ!
一、韓国政府は被害者の人権と尊厳を無視した屈辱的な強制動員解法を直ちに撤回せよ!
一、韓国政府は日本軍性奴隷制問題の正義の解決をはじめ、差別とヘイトのない世の中をつくるために率先せよ!
2023年3月8日
第1586回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者と大学生歴史サークル連合一同
(訳 方清子)