2022-08-30




 韓米日の歴史否定勢力の行状が増々深刻になっています。水曜デモの現場で日本軍「慰安婦」の歴史と「強制動員」を否定し、「ウソ」、「詐欺」と被害者を侮辱し、名誉を毀損しています。甚だしくは日本極右の歴史否定論者たちの主張を持出し、ユーチューブや各種著述で騒ぎ立て、ヘイトをさらに拡散させています。



 

 日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯は、被害者に対する攻撃と日本軍「慰安婦」の歴史否定が、「表現の自由」、「集会の自由」という名目で拡大・再生産される状況を極めて深刻にとらえ、民主社会のための弁護士会と共同主幹で826日(金)午後2時、国会議員会館第2セミナー室で、日本軍慰安婦被害者保護法改正のための国会討論会を開催しました。

 


 多忙な中、キム・サンヒ国会議員、ナム・インスン国会議員、權仁淑(クォン・インスク)国会議員(女性家族委員会委員長)が参加・祝辞をし、ヤン・ジョンスク国会議員も討論会に参加しました。民主社会のための弁護士会のチョ・ヨンソン会長、歴史正義と平和な韓日関係のための共同行動(韓日歴史正義平和行動)のパク・ソグン共同代表もあいさつをしました。

 


 積極的に正義連と共に討論会を主管したキム・ソンヒ議員はあいさつの中で、「歴史否定勢力が被害者侮辱をするというこの凄惨な状況まで至ったのは、誤った政治が根深く関与していると感じ、政治をする立場から申し訳ない」と発言し、立法の意志を鮮明にしました。

 


 部はイ・サンヒ民主社会のための弁護士会副会長の司会によって、李娜榮(イ・ナヨン)正義連理事長、ホン・ソンス淑明大法学科教授、法務法人チヒャンのヤン・ソンウ弁護士の発表がありました。

 


 始めに李娜榮理事長は、韓米日の歴史否定勢力とは誰なのか、その背景を調べるため彼らの歴史的系譜・現況を詳細に探りました。2007年の米下院での決議可決以降、米国が日本軍性奴隷制問題の「主戦場」化し、海外の少女像建立を巡って韓米日(の極右)がより結束を固め、日本極右学者の主張はラムザヤヤー・ハーバード大教授の論文を通じて拡張されていると発表しました。

 


 ホン・ソンス教授は、歴史否定罪の正当性と根拠を調べるために国内外の関連規制法を比較検討しました。法改正にあって、歴史否定の論拠(を追求する)よりも、被害者保護が第一の理由になるべきで、これこそ現在の問題を取り組むにあたって正当性を獲得できると発表しました。また歴史否定に対する立法が、歴史的事実に関する判断を警察と検察、法院に引き渡すことになる点について注意すべきと付言しました。

 


 ヤン・ソンウ弁護士は、歴史否定勢力の被害者告発などの事件を直接体験してその深刻性を感じ、被害者を侮辱する「表現の自由」が果たして何なのか悩んだと言いました。最近ではついに被害者が「反日感情」を煽っているというウソの主張まで登場し、未来世代が歪曲歴史を受け入れる可能性も排除できないと感じ、積極的に歴史否定勢力の故人の名誉毀損に対する親告罪排除と、被害者に対する虚偽流布の厳罰規定など、日本軍「慰安婦」被害者保護法改正の必要性を発表しました。

 

 部はイ・ジュンシク前独立記念館長の司会で、キム・ソンスン弁護士(法務法人ハニル)、ムン・ドンミン全南大法学専門大学院教授、パク・ミョンヒ国会立法調査書調査官、パク・ジョンエ東北アジア歴史財団研究委員、金昌禄(キム・チャンノク)慶北大法学専門大学院教授など、関連分野の専門家5名を招いて各自の領域で争点を探るパネル討論を行いました。

 

 討論者たちは明確性の原則をより強調し、構成要件を減らしたり、すでにある誉毀損法定刑の差異について考慮、法改正ばかりでなく、法以外の努力で日本社会の未来世代に持続的に教育し知らせること、ヘイトがお金になる時代に限りなく私たちの社会が関心を持つことなど問題を多様な論点からあげてもらいました。

 

 今回の討論会で発表者と討論者、参加者たちが提起した多様な問題点を反映し、今後さらに被害者を保護し、歴史否定勢力の蠢動を防ぐ方法を模索し、「日本軍『慰安婦被害者保護法改正の必要性を広めます。

 

 討論会開催のために時間と労力を惜しまなかったキン・サンヒ議員、ナム・インスン議員、チョン・チュンスク議員、權仁淑議員、イ・ヘシク議員、民主社会のための弁護士会、日本軍「慰安婦」ハルモニと共にする馬昌鎮市民の会、日本軍「慰安婦」ハルモニと共にする統営巨済市民の会、ナヌムの家、韓日歴史正義平和行動に心から感謝します。

 

 被害者保護法改正だけでなく、日本軍性奴隷制問題の正義ある解決、未来世代が正しく記憶できる活動にあって、沢山の方たちの関心と参加をお願いします。

 

【記】 日本軍「慰安婦」被害者保護法改正のための討論会

〇 日時: 2022826日(金)14時~1730

〇 場所: 国会議員会館 第2セミナー室

〇 主管: 日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯、民主社会のための弁護士会

〇 主催: 国会議員 キム・サンヒ、国会議員 ナム・インスン、国会議員 チョン・チュンスク(保険福祉委員会委員長)、国会議員 權仁淑(女性家族委員会委員長)、国会議員 イ・ヘシク、日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯、民主社会のための弁護士会、日本軍「慰安婦」ハルモニと共にする馬昌鎮市民の会、日本軍「慰安婦」ハルモニと共にする統営巨済市民の会、ナヌムの家、歴史正義と平和な韓日関係のための共同行動(韓日歴史正義平和行動)



(訳 権龍夫)



〈原文〉

8월 26일 일본군’위안부’피해자보호법’ 개정을 위한 국회 토론회 보고 – 정의기억연대 (womenandwar.net)