正義記憶連帯 Justice for the 'Comfort Women

 正義記憶連帯が活動を共にしている歴史正義と平和な韓日関係のための共同行動(略称;韓日歴史正義平和行動)は915日午前11時、ソウル龍山にある大統領執務室前で韓日首脳会談開催に対する市民社会団体の記者会見を開催しました。

 920日に開かれる国連総会で尹錫悦(ユン・ソンヨル)政権は韓米、韓日首脳会談を行なおうとしています。これに韓日歴史正義平和行動は、尹錫悦政権が韓日首脳会談を通じて日本軍「慰安婦」、強制動員問題解決のための戦争犯罪に対する反省と謝罪のない岸田総理に免罪符を与える屈辱外交を続けることに憂慮を表明しました。

 また、「強制動員被害者たちの訴訟に対する韓国政府の対応を見守ってから、韓日首脳会談開催如何を判断する」という反省のない日本の岸田政権を糾弾する声をあげました。

 正義記憶連帯のカン・ギョンナン局長は記者会見文の朗読で、韓日両政府が人権と正義、生命と平和を望む韓日の市民たちの心からの願いを実現するための努力を要求しました。

 正義記憶連帯は次週919日(月)午後12時、ソウル龍山にある大統領執務室前で韓日首脳会談、安倍国葬に反対する1人デモを行う計画です。

 またそれ以降の921日(水)午後7時、平和路で開かれる安倍国葬代表団の派遣反対キャンドル集会を開催する予定です。

 多くの方の参加をお願いします。



[記者会見文]

 日本の強制動員に対する心からの謝罪と賠償がない韓日両首脳の、中途半端で稚拙な合意に反対する

 

 韓国政府は920日から米国ニューヨークで開かれる国連総会の際、尹錫悦大統領と岸田文雄日本総理との韓日首脳会談を開催すると明らかにした。尹錫悦政権は今回の首脳会談を通じて、続けざまの失政のために日毎に墜落する支持率の回復を狙っている。



私たちは国内で失政を重ねている尹錫悦政権が外交的成果に汲々とし、強制動員問題、日本軍「慰安婦」問題、韓日軍事協力、放射能汚染水放流問題、在日朝鮮人差別問題など、韓日間の懸案に対する誠意ある謝罪と反省、そして賠償を前提としない稚拙な合意を進めることを深刻に憂慮し、屈辱外交、物乞い外交を繰返す尹錫悦政権を強く糾弾する。

 


 

 私たちは強制動員問題に関連し、2018年大法院判決の精神を毀損する安易な代位返済を探る韓国政府に対して強力に警告する。心からの謝罪もなく、加害者・戦犯企業が参加しない自発的なカンパで現金化を避けようとする下手な試みは、強制動員問題の解決を更に困難にするという点を指摘する。人権と尊厳の回復のため、強制動員被害者たちの闘いは歴史的な大法院判決が正しく履行される日まで続くだろう。

 


 私たちは日本軍「慰安婦」問題に関連し、既に破綻した所謂「2015韓日合意」に執着する韓日両政府を強く糾弾する。世界各地で平和の少女像撤去のために脅迫を続ける日本政府の反人権的な行為、水曜デモをヘイト発言で威嚇する歴史否定勢力とこれを傍観する韓国政府の無責任な行為は、平和を愛する世界市民たちの連帯で必ず克服され、平和の少女像は女性人権と平和の象徴として更に確固とした場を占めるだろう。日本軍「慰安婦」問題が正しく解決される時まで、真実と正義を目指す水曜デモと世界市民たちの平和の叫びは止まないだろう。

 


 私たちは米国の一方的な覇権秩序に追従する韓米日軍事協力を断じて許さない。さる91日、韓国と日本、米国の安保室長がハワイで米国中心の韓米・米日の軍事的協力を韓米日3者レベルへ拡大し、対北・対中国抑止力を強化することに合意したという。このように軍事協力まで歩みを進めるため、米国は韓日両国間の歴史問題などの懸案問題が先決的に解決されてこそ可能だと判断している。

 


 新冷戦を彷彿とさせ、対中国・対北敵対政策を押し付ける米国の要求を、強制動員と日本軍「慰安婦」問題の解決を持って来いと脅す日本の要求を屈辱的に受け入れるその結果は、日本の軍事大国化と韓半島戦争の暗雲になるしかない点を尹錫悦政権は肝に銘じるべきだ。

 


 合わせて、放射性汚染水の海洋放流で生態系を破壊し、数知れない生命を脅かす環境破壊の犯罪さえ躊躇しない日本政府と、これを容認しかねない無責任な韓国政府を強く糾弾する。私たちは関東大震災時の朝鮮人虐殺100周年を前にして、両国政府が在日朝鮮人に対するヘイトと差別を即時中断させる努力を強く求める。

 


 また私たちは、安倍前総理の国葬に反対する日本市民たちに熱い連帯の心を送り、韓悳洙総理の国葬派遣に反対する。安倍前総理は韓半島の平和プロセスを露骨に妨害し、植民支配と侵略戦争を美化する歴史否定論を先導し、大法院判決の履行を妨げ、一方的な輸出規制で韓日関係を破綻におとしいれた。東アジアの平和を妨げた安倍前総理を一方的に美化する日本政府の試みは、国際社会の冷たい批判を受けるだろう。

 


 私たちは韓日両国の首脳が一時的な支持率挽回のための外交的成果に汲々とし、歴史問題を封印して拙速な会談と合意を急ぐのではなく、今からでも人権と正義、声明と平和を願う韓日市民たちの心からの願いを実現するための努力を要求する。韓日両首脳の中途半端で拙速な合意は、歴史正義と平和を望む市民たちの強力な抵抗に直面するだろう。

 



 2022915

 歴史正義と平和な韓日関係のための共同行動



(訳 権龍夫)



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韓日首脳会談推進に対する市民団体の立場発表記者会見

 日時 :2022915日(木)午前11

 場所 : 龍山大統領執務室前(戦争記念館近く)

 主催 : 韓日歴史正義平和行動

 主要スローガン

 「日本に免罪符を与える韓日首脳会談開催を中断せよ!」

 「安倍国葬への韓悳洙(ハン・ドクス)総理ら代表団派遣に反対する!」

 「日本の謝罪のない代位返済に反対する!」

 「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は屈辱外交を中断せよ!」

 「戦争を呼ぶ韓米日軍事協力に反対する!」

 順序(司会:朱ジェジュン共同執行委員長)

経過報告(司会者)

発言1:韓国進歩連帯 金ジェハ常任代表

発言2:民族問題研究所 金英丸〔キム・ヨンファン〕対外協力室長

 発言3:日帝強制動員市民の会 李クゴン理事長

記者会見文朗読(全国女性農民会総連合 李チュンソン総長、日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯 カン・ギョンナン局長、進歩大学生ネット東国大支会 禹ドンヒ)

 記者会見後、920日までリレー1人デモを行います。

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