私たちは毎週水曜日、日本軍性奴隷制被害の真相究明を求めてここ平和路に集まります。心ならずも犠牲となったハルモニたちの生を哀悼し、国家公権力が行なった犯罪に抵抗するためです。



今やわずか11名が残された被害者ハルモニと、すでにこの世を去られたすべてのハルモニに代わって、私たちは日本政府の戦争犯罪認定と公式謝罪、法的賠償を求めます。ここに集まった私たちは、被害者のハルモニたちの側に立って、ハルモニの声となって叫びます。


ところが、この道の向かい側にいる彼らは、果たして誰の側に立って、あんなにも大声で反対集会をしているのでしょうか。先祖が日本の圧制で命をかけて守ってきたわが国のど真ん中で、日章旗を掲げて頑なに立ちふさがる彼らは果たしてどこの国の人なのか問いたいのです。



今や水曜デモを妨害する声を聞くことにも慣れてしまいました。被害者が被害の事実を明確に証言し、加害者が存在することは明らかなのに、長い歳月の間に真実が歪曲されることに深い悲しみを感じます。



犠牲者がお金を稼ぐために自ら行った売春女性として、また彼らの側に立って真実を叫ぶ者たちが嘘つきだと貶められるこの現実に大きな怒りを感じます。

大韓民国の国籍を持つ人々によってこうした捏造がなされる現実が、どうして起こり得るのか嘆かわしい心情です。

 


日本政府に対する韓国政府の姿勢はどうでしょう。



尹錫悦政府は、2015年に朴槿惠政権が被害者の意見を排除したまま拙速に合意した日本軍「慰安婦」韓日合意を正常化しなければならないと語っています。強制徴用労働者賠償問題についても屈辱的な態度で一貫しています。尹錫悦政府は2015韓日合意を発表し、被害者を愚弄した元安倍首相の国葬に出席しました。日本国民も反対し、G7首脳も参加しなかった国葬に首相を送り、韓日関係改善を図るなど、被害者と国民の声は、無視したまま日本にしがみつくあり様です。


80余年前、被害者ハルモニたちは、戦争中に直接的な暴力を無念にも体験しました。

2022年を生きる私たちは、正義が実現されないこうした現実で、もう一つの暴力を体験しています。

 

平和は正義の果実です。正義が成し遂げられる時、平和が訪れます。正義のないこの場所に平和はありません。だからこそ平和路で今日も私たちは正義を叫びます。

 

私たちは日本軍性奴隷制の正義の解決のために次のように要求します。


一、日本政府は戦争犯罪を認め、真相究明せよ!


一、日本政府は日本軍性奴隷制被害者たちに公式謝罪し、法的賠償せよ!


一、日本政府は歴史歪曲を中断し、正しく記録、教育せよ!


一、韓国政府は日本軍性奴隷制被害問題を責任をもって解決せよ!


 

2022928

 

1563回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者および韓国天主教女子修道会長上連合会一同



(訳 方清子)




主管団体紹介

 韓国天主教女子修道会長上連合会はカトリック女性修道者の主導会の連合体です。私たち女性修道者たちは1991年の金学順ハルモニの証言以降、同じ女性として歴史の痛みを抱えた日本軍「慰安婦」ハルモニたちと連帯することを決意しました。1995124日に明洞聖堂で徹夜祈祷会以降、日本大使館まで沈黙デモ行進、日本総理への書簡伝達など、毎週水曜日に修道会別に水曜デモに連帯しています。私たち天主教女性修道者たちはハルモニたちの要求である日本の戦争犯罪認定、心からの謝罪と法