37の宗教・女性団体が日本軍性奴隷制問題解決のための韓国挺身隊問題対策協議会(現、正義記憶連帯)を結成してから32年が経った。私たちはこの間、第二次世界大戦時に韓国をはじめとする植民地女性たちを動員して「軍慰安所」を設けて性暴力犯罪を犯した日本の蛮行を世界に暴露しながら、被害者たちの名誉と人権回復のために闘い、歴史の真実を正すための多様な活動に連帯してきた。もちろん運動初期の社会的共感が皆無だった当時、私たちは日本軍「慰安婦」被害者に対する偏見と烙印の中で闘わなければならず、国家を相手に公式謝罪と賠償を要求することは、びくともしない大きな山を動かすような困難を経験しなければならなかった。


しかし<日本軍性奴隷制問題解決のための水曜デモ>は1992年1月8日から現在まで毎週水曜日の正午に、ここ平和路で続けられ、大衆的平和運動として位置づけられている。ここ数年間、歴史を否定し歪曲する団体と個人が平和的水曜デモの根幹を揺るがそうとしているが、1991年8月14日、金学順(キム・ハクスン)ハルモニの勇気ある慰安婦「最初の証言」を記憶し、その思いを強固に守っている。

 

 

日本政府は加害国としての事実認定と真相究明、公式謝罪と法的賠償、再発防止のための約束と実践を行わず、むしろ日本軍性奴隷制問題は終わった問題だとして、世界各地の平和運動を妨害するだけでなく少女像撤去のためのロビー活動まで展開している。


私たちは日本政府が、国際社会で日本軍「慰安婦」制度の強制性を否定して被害者たちに対する妄言を続け、とてつもない資金と力を使って日本軍の反人類的、反人道的戦争犯罪を否定しようとする所業に憤りを禁じ得ない。それゆえ、私たちは日本政府がこの間、自らが果たさなかった責任を痛烈に反省し体系的な歴史教育と正しい歴史認識確立のために努力し、謝罪することを求める。

 

 

 韓国(社会と)政府は傍観的態度で一貫しており、あらゆる言い訳を使って問題を矮小化しようとしている。一部の政治家たちは日本の立場と視点をそのまま国内に伝え早く和解(みせかけの和解)するよう主張するなど破廉恥な動きを見せており、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は安倍晋三の国葬を口実に弔問使節を送り、国連を口実に韓日首脳会談を進めようとしてる。


これは社会的に合意した事項ではなく、私たちを当惑させ、さらに憤怒させている。私たちは韓国政府が強制動員、日本軍性奴隷制問題解決のために日本政府と積極的に交渉すること、屈辱的で自虐的な姿勢ではなく堂々とした主権国家として、国際人権の歴史を新たに切り拓いてきた勇気ある被害者たちの代弁者としての役割に忠実であることを求める。そして真相究明と被害者の名誉回復のため積極的であることを要求する。

 

 

 また、被害者たちの闘いの歴史とその意味を歪曲・毀損し、歴史事実を否定し、平和活動家たちを告訴するなど、醜悪な行いを続けている歴史否定勢力に厳重に警告する。私たちは問題が解決されるまで怒りを静めることはなく、日本軍性奴隷制問題の誠意ある解決および被害者たちの名誉と人権を守るための歩みを止めないであろう。


ここに私たちは以下のように要求する。

 

 

一、日本政府は戦争犯罪を認め被害者に公式謝罪法的賠償をしろ!


一、日本政府は歴史歪曲をやめ正しく記録し教育しろ!


一、韓国政府は日本軍性奴隷の誠意ある解決のための責任を果たせ!


一、被害者に対するウソと侮辱的な攻撃など無差別的発言をやめろ!


一、平等と平和を害する全ての行為に反対し平和を守ろう!

 


2022年9月21


1562回 日本軍性奴隷制問題解決のための水曜集会参加者と韓国基督教協議会女性委員会一同

 

(訳 権龍夫)