[正義記憶連帯の立場] 2020713


 
正義記憶連帯(以下、正義連帯)は、無責任なマスコミ報道に警鐘を鳴らし、より責任感を伴う成熟した韓国ジャーナリストの姿勢を求めるべく、言論仲裁委員会に対して、615日にマスコミ7社の記事8件、625日にマスコミ4社の記事5件の訂正報道と損害賠償を求める調停を申請しました。

言論仲裁委員会の1次調停の結果、2件については、記事の削除および訂正報道文の掲載、記事の削除という調停が成立し、3件については、訂正報道文の掲載、反論報道文の掲載、見出しの修正と、それぞれ強制調停がなされ、その他の記事に対する調停も進行中です。

2次調停の結果として、3件については、訂正報道文の掲載、見出しの修正などの調停が成立し、その他の記事については次の期日が予定されています。これらについて中間報告をいたします。



<朝鮮日報>
言論仲裁委員会の調停が成立「訂正報道の掲載」

- 616日付け<朝鮮日報>キム・ヒョンウォン記者の記事「[単独]尹美香が審査し、尹美香が受けた支援金16億」、616日付け<朝鮮ビズ>キム・ミヌ記者の記事「あれほど避けたのはやはり…政府支援金16億ウォン、尹美香が審議し、正義連にまわした」

女性家族部の「慰安婦被害者支援・記念事業審議委員会」と「補助事業者選定委員会」はその構成と役割が異なる。また、正義連の理事は、国庫補助事業の遂行機関を決定する「補助事業者選定委員会」に参加していない。それにもかかわらず<朝鮮日報>は「セルフ審議」「セルフ受領」などのフレームで虚偽を事実のように報道することで、正義連の名誉を毀損した。これに対し、訂正報道を掲載させる調停が成立した。



<中央日報>
言論仲裁委員会の調停が成立「見出しの修正と訂正報道の掲載」

- 619日付け<中央日報>パク·ヒョンジュ記者の記事「正義連が感謝の手紙を書いた日…後援者25人が寄付金返還の提訴」

 裁判に参加した原告は、「ナヌムの家」の後援者23人と「韓国挺身隊問題対策協議会」の後援者2人であり、正義連の後援者はいなかった。それにもかかわらず、正義連の後援者が後援金返還を求める裁判を主導したかのように記事を作成した。
 正義連が後援者への感謝の手紙を書いた日は、提訴がなされた日でもなかった。
<中央日報>は、虚偽と歪曲事実を混ぜ合わせた悪意の報道をしたことで、正義連に対して深刻な名誉毀損を働いた。これに対し、当該記事の見出しの修正と訂正報道の掲載という調停が成立した。



言論仲裁委員会の強制調停<訂正報道の掲載>

- 519日付け<中央日報>キム・ジュンヒ記者の記事「[単独]ARMY』が寄付したダウンジャケット···イ・ヨンス、クァク・イェナム ハルモニは受け取っていない」

→正義連は「立場文」を通じて、当該ダウンジャケットを当事者に伝達済みであることをすでに立証していた。虚偽の記事であることが明らかになっていたにもかかわらず、<中央日報>は「養女からの情報提供」として虚偽の報道に対する責任を回避してきた。これに対し、言論仲裁委員会から、訂正報道をするよう強制調停がなされた。



言論仲裁委員会の強制調停<反論報道の掲載>

- 610日付け<中央日報>ハン・ヨンイク記者の記事「『正義連は運動圏の金づる』…財閥顔負けな、彼らだけの丸投げ発注」

団体内部のニュースレターのデザインを水原新聞社に発注した費用と「金福童奨学金」事業の内容は、 財閥企業が仕事を丸投げ(一括下請け)発注する行為に例えられないものであるにもかかわらず、<中央日報>は事実を歪曲して報道した。これに対し、反論報道を掲載させるよう調停がなされた。



<ソウル経済>
言論仲裁委員会の調停が成立<記事の削除と訂正報道の掲載>

- 521日付け<ソウル経済>ホ・ジン記者の記事「[単独]正義連が返還したという国庫補助金、帳簿より少ない3,000万ウォンはどこへ?」

<ソウル経済>は、女性家族部から正義連が受領した国庫補助金の金額について、根拠のない虚偽の記事を作成し、正義連の名誉を傷つけた。

 言論仲裁委員会の調停により、<ソウル経済>は、当該記事を削除した上で、自社ホームページに訂正報道を掲載し、ネイバーやダウムなどのポータルサイトでも関連記事がこれ以上閲覧・検索されないようにした(202072日)。



<国民日報>
言論仲裁委員会の調停が成立<記事の削除>

- 69日付け<国民日報>クォン・ヘスク記者の記事「後進国でもあるまいが、正義連、帳簿もないなんて会計士会会長の嘆き」

正義連が帳簿さえ持たずに不透明な会計処理をしているかのように、インタビュー内容と異なる事実を悪意を持ってタイトル化して報道した。虚偽であって名誉毀損が明らかであり、記事の削除という調停が成立した。



<韓国日報>
言論仲裁委員会の強制調停<見出しの修正>

- 519日付け<韓国日報>パク・キョンウ記者の記事「ARMYがハルモニの人数分を寄付したダウンジャケット…イ・ヨンスハルモニに渡らず」

正義連は「立場文」を通じて、当該ダウンジャケットを当事者に伝達したことをすでに立証していた。虚偽の記事であることが明らかになっているので、正義連がしっかり伝達したという趣旨の見出しに修正するよう、強制調停がなされた。