〈報告〉第210回神戸水曜デモ 「慰安婦」問題を考える会・神戸 (2026年7月22日)
7月22日18時30分、JR新長田駅前にて、210回目の神戸水曜デモを開催しました。夕方になっても暑い日ではありましたが、5人の仲間と共に、日本軍「慰安婦」問題の解決を訴えました。
いつものように、Fさんによる「水曜デモの歌」から始まりました。
続くDさんからのアピールは、7月17日に成立した国旗損壊罪法を批判しました。
国旗損壊罪は、「人に著しく不快または嫌悪の情を催させるような方法」で「公然と国旗を損壊、除去または汚損」した人が罰せられる法律ですが、それは国旗を損壊したら不快や嫌悪の感情を抱くという前提で作られています。
しかし日本軍「慰安婦」の被害者のほとんどは、日の丸がそこにあるだけで嫌悪の情を抱き、胸がかきむしられるような思いになるのです、国旗を損壊することで人を不快にして罰せられるのであれば、国旗を掲揚することで人を不快にした者も罰せられるべきではないでしょうか?
日の丸に対して日本軍「慰安婦」被害者たちがどのような感情を抱いていたのか。この日は金学順さんの証言と姜徳景さんの絵画を紹介しました。
こんな法律を実現する日本に絶望しますし、こんな法律を許すわけにはいきません。高市政権を終わらせ、絶対に廃案にしなければならない法律です。
Dさんは語った後、サックスで日本の国歌と言われている曲を壊して、追悼の意味を込めて「同志は斃れぬ」を演奏しました。
次にMさんからも、今の政治状況の話と高市政権に対する批判を行いました。
高市政権の支持率が41%に下がり、不支持率を下回りました。人々が求めている消費税減税や物価高対策は何ひとつ行うことなく、物価は上がり続け、賃金は雀の涙。生活するのに必死です。なのに高市首相は時代を戦前に戻し、軍需産業を設けさせ続けています。
こういうことを街かどで訴えると「戦争になるわけない」とか「国は当たり前のことをしている」という意見に出会います。本当にそうでしょうか。
高市首相は殺傷能力のある武器の輸出を解禁し、「責任ある積極財政」と称して防衛産業やAIなどに莫大な投資を行っています。世界で戦争が起き続けてくれないと困るとばかりに、日本の産業振興の議論が進められています。そうやって傷つくのはいつも市民です。ベネズエラやイランに戦争を仕掛けるアメリカや虐殺を追行し続けるイスラエルに対して抗議や批判せず、隷属を続けています。いつトランプから「行って来い」と言われるのか、限りなく戦争へ近づいています。スパイ防止法の制定も目論まれています。この法律の目的はスパイの取り締まりではなく、私たち自身をコントロールし、政府による情報発信・情報統制・世論誘導の役割を果たしていくものです。物言えぬ社会にどんどん近づいていきます。
いま進んでいる戦争準備、改憲準備に反対していきましょう。いま国会周辺でも連日2万人以上の若者が声を挙げています。あきらめずに、声を挙げていきましょう。
続いてFさんから昭和歌謡替歌のアピールです。
「昭和天皇死んだのさ」と「黒い雨上がりの夜空に」を歌い、街行く人に訴えかけました。
国旗損壊罪と皇室典範改正という、天皇制と関連する法律ふたつが焦点となりました。私たちは怒りでいっぱいです。これだけ人々の生活が脅かされているというのに、そして日本軍「慰安婦」被害者をはじめ多くの戦争被害者が天皇制のために性と命が蹂躙されたというのに、日本初の女性首相のやることがこれなのでしょうか。
昭和天皇が死んだ1989年のあの重苦しい空気を、若い人は知らないでしょう。
昭和天皇死んだのさ お堀に囲まれ城の中
バブル経済真っ盛り 89年正月に
天皇ヒロヒト向こう見ず 白馬に股がり大元帥
八絋一宇の夢を見て アジア全土に侵略さ
昭和天皇死んだのさ 下血と輸血を繰返し
自粛自粛で真っ暗な 89年正月に
昭和天皇死んだのさ 現人神(あらひとがみ)が死んだのさ
広いアジアに爪のあと 責任とらずに死んだのさ
天皇ヒロヒト向こう見ず 原爆落としたアメリカと
仲良く手を組み言ったのさ ヒロシマ、ナガサキ仕方ないと
昭和天皇死んだのさ 確かにヒロヒト死んだのさ
やがて責任問われてく 89年正月に
最後に、「パウィチョロン」(岩のように)を踊り、210回目の神戸水曜デモを終わりました。
次回の神戸水曜デモは8月19日。いつもの第4水曜日ではなく、第3水曜日に開催します。
8月の水曜デモのあとの日曜日、8月23日に金富子さんをお招きして8.14日本軍「慰安婦」メモリアルデーの集会を開催します。
「女性国際戦犯法廷から買春者処罰へ~性搾取の連鎖を断ち切るために」を題して、2000年女性国際戦犯法廷の現在的意義を学び、性搾取を廃絶するために何ができるのかを考えます。
8月19日の神戸水曜デモ、8月23日の日本軍「慰安婦」メモリアルデー企画、共にご参加ください。
