〈正義連〉第1672回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明文(主管:水原平和ナビ(蝶)、水原平和の少女像建立10周年記念行事推進委員会)
さる10月25日は「独島の日」だった。これは2008年に市民団体の「独島守護隊」によって初めて制定された日であり、1900年10月25日、高宗皇帝が発表した大韓帝国勅令第41号を記念するために制定された日である。たとえ法定記念日ではないが、独島に対する日本政府の挑発が絶えない中で、独島が大韓民国の固有の領土であるという事実を知らせ、きっと独島を守ろうという大韓民国国民の意志を示す意味のある日だ。ところが独島の日を控えた10月4日から10日間、ソウルのど真ん中で日本政府観光局が独島を竹島、東海を日本海と表記した地図を置いて配布した。
独島への言及は、日韓の外交関係者にとってはタブーに属する。それだけ敏感な問題だからだ。だから独島の日を控えた時点で、ソウルのど真ん中で独島をハングルで日本領土を意味する竹島と表記して配布したのは、故意性が多分にあると思われる。日本観光を広報する場でそのような大胆な失礼を犯す行為は、「それでも大丈夫だろう」という自信があってのことだろう。 その自信の発端は、これまで尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が見せた屈辱と低姿勢に終始した対日外交惨事が原因だ。
これまで尹錫悦政権が見せた対日外交は、韓国民の逆鱗に触れる形で一貫してきた。
これまで歴史的事実として検証され、国民的な共感が形成された日帝強占期に対する観点を、根底から覆すことが繰り広げられた。過去の親日売国奴と同じ発言と行動をした人物を国家機関の要職に重用してきた。日帝強占期の独立運動を否定し、誹謗中傷する人物を独立記念館の館長に座らせるなど、とんでもない人事が乱発され、大韓民国の正統性を否定して韓国民の逆鱗に触れた。 そのような無謀さと未熟さは対日外交だけではない。 国民の声に耳を塞ぎ、聞きたいことだけを聞き、自分の既得権維持に没頭する無能、無知な政権がこの2年半の間、国家存立基盤を破壊されてきた大韓民国は本当に危うい。
そのように危うい大韓民国を前にして、私たちは日帝強占期に犯された日本軍性奴隷制問題の公正な解決を促すために今日この場に集まった。 この間の尹錫悦政権の対日屈辱外交は、日本軍性奴隷制の歴史を否定する国内外の歴史否定勢力の声をさらに大きくする形になった。日本政府に対する謝罪と賠償の声に力を尽くすべきなのに、尹錫悦政府の退行的な歴史観に対する抵抗を優先せざるを得ない、実にあきれ返るばかりの奇怪な状況になってしまった。
私たちは1992年から32年間、同じスローガンを叫んでこの場所を守っている。32年の間に政権が7回も変わった。1672回も叫んできたスローガンがまだ続いている悲惨な現実に直面し、今日1672回目の集会が何の意味があるのか自責の念を感じることもある。しかし私たちはいつか私たちの子孫に、私たちが直面した不公正とそれに対する行動について語ることができる。歴史は遅々として進まないが、前に進むという確信を持ち、歴史の前に恥ずかしくない人生を送ったと言える。
いま日本軍性奴隷制の被害に遭われたハルモニたちが8人残っている。いずれもいつ亡くなって不思議でない高齢の方々だ。一人でも生存しているうちに、日本政府は日本軍「慰安婦」被害のハルモニたちに謝罪しなければならない。明白な戦争犯罪とその被害者に対して、心からの謝罪の言葉を発することができないその代価は、その子孫たちが背負うことになるだろう。先日、新しく就任した日本の首相は、キリスト教的な信念と価値観を持っているという。日韓間の歴史問題でも、極右保守勢力とは異なる視点と観点を持ち、靖国神社参拝もしたことがないという。従って、良心の声に耳を傾ける首相という期待を裏切らないことを願い、以下の通り私たちの要求を表明する。
一、日本政府は、世界人の良心と国際機関の勧告を受け、日本軍性奴隷制被害女性に謝罪、賠償すること!
一、日本政府は全世界人の平和の象徴、平和の少女像に対する誹謗と圧迫を直ちに中断せよ!
一、韓国の国会と政府は、日本軍「慰安婦」被害者保護法を早急に改正し、施行せよ!
一、日本軍性奴隷制問題の公正な解決のため、私たち全員が最後まで共に頑張ろう!
2024年10月30日
第1672回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモの参加者および水原平和ナビ(蝶)、水原平和の少女像建立10周年記念行事推進委員会
(訳 権龍夫)