日本政府の厚顔無恥さが天を衝いています。


否定と歪曲、換言とウソ、責任転嫁が限度を超えています。


 軍艦島も世界文化遺産登録後に当初の確約を破って、朝鮮人強制労働の事実を矮小・否定しました。今回の佐渡鉱山追悼式でも極右政府関係者の出席と、動員の「強制性」の表現が欠落した追悼辞で物議を醸しました。 それでも韓国政府と被害者を立会人にするのに失敗するや、「誤報一つで韓国政府が追悼式に不参加した」というフレームを被せました。国連人権理事会でも破廉恥に日本軍性奴隷制と強制動員を否定し、被害者たちが30年間の闘争で勝ち取った日本国に対する損害賠償の勝訴判決すら、「国際法違反」だと口走り、賠償責任を拒否しています。 



このすべての惨事は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の歴史歪曲と対日屈従外交が招いたものです。 外交問題を理由に強制動員という表現を使わない者、慰安婦問題が論争問題だという者、堂々と植民地近代化論を主張する者が政権の要職を占めています。「コップの水の半分は日本が満たす」、「重要なのは日本の心だ」などと、ひたすら日本の顔色を窺ったり、慈悲を乞う者が外交を主導してきました。


 さる8月にも佐渡鉱山登録賛成に国民の批判が殺到すると、趙兌烈(チョ・テギョル)外交部長官は『「国民を愚弄して」登録に反対して自爆すれば国益になるのか』と叫びました。趙長官は外交部第2次官として勤務していた2015年、日本軍艦島の世界文化遺産登録に同意した張本人であり、亡国的な「2015日韓合意」の責任者でもあります。挺対協をはじめとする国内外の市民団体が日本軍「慰安婦」記録物のユネスコ世界記録遺産登録を申請した当時、日本政府と右翼が露骨に妨害した2016年にも彼は次官でした。



水を得た魚のように活気に呈したのは、日本右翼と結束している韓国の歴史否定勢力です。毎週水曜デモの付近には「慰安婦は自発的な売春婦」、「慰安婦サギ劇、嘘つき」、「売春教育」などヘイトスピーチを行う者たちが陣取り、全国各地の平和の少女像には「黒い袋」テロと赤い×印が表記された「マスクテロ」が行われています。


 全国の少女像を回って日本軍の「慰安婦」の歴史を否定し、被害者の名誉を毀損し、少女像テロを行う金ビョンホンに下された処罰はわずか10万ウォンの罰金刑です。器物損壊罪でも名誉毀損罪でもない軽犯罪処罰法の「広告物無断貼付」容疑が適用されました。 判決後も継続すると堂々と述べた彼は、昨年夏、日本の右翼の支援を受け、性奴隷制を否定し、正義記憶連帯を誹謗する意見書を国連に提出しました。




これ以上ガマンできません。


現行法の『日本軍慰安婦被害者保護・支援及び記念事業等に関する法律(日本軍「慰安婦」被害者保護法)』では、このような状況に適切に対処できないことが明白になりました。


民主党の徐朠教(ソ・ヨンギョ)議員、金容萬(キム・ヨンマン)議員、祖国革新党の金宣旼(キム・ソンミン)議員がそれぞれ代表発議した法案には、日本軍「慰安婦」被害事実の否定禁止、少女像の損傷及び汚辱禁止、これに対する処罰規定が含まれています。


前回の第21代国会でも同様の改正案が提案されましたが、女性家族委員会を通過できず、会期満了で廃棄されました。今国会で必ず通過させるという切迫した心境で正義記憶連帯は国民同意請願を開始し、先週の水曜日、皆さんの強力な連帯の力で5万人を達成しました。


本当にありがとうございます。



皆様の心を集めた大切な請願は、今後、所管委員会に回付されます。


金宣旼、金容萬、徐朠教各議員がそれぞれ代表発議した3つの改正法案は、先月18日の国会女性家族委員会全体会議に上程されました。 与野党幹事合意国を経なければ、女性家族委員会法案審査小委員会で議論されることはありません。その後も法司委員会と会本会議など、まだまだ道のりは長いです。


12月10日の定例国会の閉会までに法案が可決されるよう、多くの関心をお願いします。



11月25日は国連が定めた「女性に対する暴力撤廃の国際デー」でした。25日から「世界人権の日」である12月1日までの一週間は「女性暴力追放週間」でもあります。


正義記憶連帯は、今までと同じようにこれからも女性に対する暴力のない世界のために、より熱心に活動することを誓います。


被害者たちの勇気で変えた世界を私たちが守りましょう!



2024年11月27日

正義記憶連帯理事長 李娜榮(イ・ナヨン)



(訳 権龍夫)