本日(9月20日)は、12時半から13時半、新宿西口・小田急百貨店側で、第68回目の水曜行動in新宿を行いました。



■最初に月間報告として池田恵理子さんが発言。


「この1カ月は関東大震災時朝鮮人・中国人虐殺100年の追悼会やシンポなどが多く開催された。この問題にも日本政府は国の責任を認めず、謝罪・賠償を行っていない。そのため2名の議員が、100年ぶりに国会質問で追及したが、政府は「証拠がない」と噓を言って責任回避をするばかりだった。「慰安婦」問題と同じように歴史を修正して、記憶を抹殺しようとしているのである。私たちは遺族の方々と思いを共にして、責任追及と解決を訴えていきたい。この問題に関わって来日した「慰安婦」支援団体の仲間たちとは交流会を行い、今後の活動について語り合うという収穫もあった。」。







■「関東大震災下朝鮮人・中国人虐殺100年の各地の闘いと今後」と題して野平晋作さんが発言。


「関東大震災下朝鮮人・中国人が虐殺されたことを忘れてはいけないと実行委員会を結成して集会などを行った。メディアでも多く取り上げられたが、今後の課題も多い。

①デマによって虐殺が行われたことは大問題だが、さらに問題なのは日本政府の国家責任が問われていないこと。政府がデマを拡散し朝鮮人中国人を取り締まるように発信したことがほとんど取り上げられなかった。

②松野官房長官が野党だった時代の2011年に、松野氏は証拠をもって追及しているのに、証拠がないと居直っている。

③1984年の庚午農民戦争から1923年までの間に、日本はどれだけ朝鮮の独立運動の人々を弾圧し虐殺してきたか、その延長に関東大虐殺は起こった。そうした日本の植民地支配の延長にあったことをもっと訴える必要がある。」







サバイバーを記憶するコーナーでは、インドネシアのスハルティ・テレシアさんについて川見公子さんが紹介しました。


スハルティさんは2009年に中曾根康弘元首相に面会を求めた方です。

詳細は、https://www.restoringhonor1000.info/2023/09/blog-post_17.html







■もう一人のサバイバー、2016年、84歳の時初来日し、ご健在のチンダ・レンゲさんについては木瀬が紹介しました。

(詳細は、https://www.restoringhonor1000.info/2023/09/blog-post_77.html 参照)






■判決がでたばかりだった韓国のユン・ミヒャンさん(国会議員)の2審判決結果について柴洋子さんが発言。

「第1審はほとんど無罪だったが、今日の第2審は、尹政権下ということもあり後退している。不当であるため上訴すると思う。ユン・ミヒャンさんは長年私たちと一緒に「慰安婦」問題の解決のために闘ってきた人であり、ミヒャンさんにかけられた弾圧は私たちへの弾圧だと感じている。彼女の無実をこれからもしっかりと訴えていきたい」







■次に坪川宏子さん。


「日・韓政府は「慰安婦」問題は、日本が10億円を出した2015年の日韓合意で解決した!と決め、終ったと思っている人も多い。しかし、解決してはいない。日韓合意は、簡単に言うと朴大統領が「慰安婦」問題を解決しない安倍首相と長年一度も会おうとせず、業を煮やした米国の忠告で、中国・北朝鮮に対抗する日米韓の強力な軍事協力問題を解決したものだからだ。

その証拠は、日本は谷内国家安全保障局長、韓国は李大統領秘書室長の秘密交渉で、被害者の頭越しに決めたからである。当然、被害者も支援団体も猛反対し、日本政府に真の解決を求めて、私たちは絶望的な状況の中でも諦めずに闘いを続けているが、そんな中、この9月、国連人権理事会での特別報告者の嬉しいニュースが伝えられた。彼は「被害者が、国際基準に沿った正しい解決を得られるように、日韓合意を改定せよ!」と勧告を出したのだ。これを契機に、益々知恵を絞ってアジアの仲間と連帯して頑張っていきましょう。」







★リーフ『関東大震災の朝鮮人虐殺、日本軍「慰安婦」、事実を認めない日本政府のやり方は同じ』は下記添付参照。 


(報告 木瀬慶子)




■当日、配布したリーフ■


リーフの表紙