元気だった頃のリチェルダ・エクストレマドゥーラさん(2022年8月25日死去)写真:柴﨑温子




フィリピンの日本軍性暴力被害者支援団体リラ・ピリピーナが1992年に正式に出発し、今年で30年になります。


リチェルダ・エクストレマドゥーラさん(愛称リッチー)は当初からコーディネータとして被害者であるロラ(タガログ語でおばあさんの意味)たちにいつも寄り添い、ロラたちが日本への謝罪と賠償を求める闘いを支えてきました。



ご自分の郷里はマニラから遠く離れていましたが、マニラにつくられた「ロラズ・ハウス」(ロラたちのための家)に泊まりこんで、ロラズ・ハウスにくるロラたちの世話や、日本などからロラを訪ねてくる人々との交流、日本での証言集会などにも何度もロラに寄り添って来日していました。しかし、一方、リッチーさんは糖尿病を抱えて病気とも闘っていました。

2017年には、療養の為に第一線から引退され、故郷(ソルソゴン州)の実家で療養中でした。



私たちは、リッチーさんが元気に回復してマニラに戻って来てくれることを信じて願っていましたが大変残念です。



リッチーさんのご冥福をお祈りいたします。