さる814日は日本軍「慰安婦」被害生存者の金学順ハルモニの初めて公開証言をした日でした。

正義記憶連帯は、日本軍「慰安婦」を称える週間を定め、多様な記憶記念行事を開催しました。8か国87団体とともに世界連帯集会で水曜デモを行い、811日木曜日には金順岳(キム・スナク)ハルモニの生涯を描いた映画「ポドゥラップケ(優しく)」の無料上映会を催しました。814日には第10回世界日本軍「慰安婦」記念日を迎えてナビ文化祭を開催しました。権孝海(クォン・ヒョヘ)正義記憶連帯広報大使の司会で多様な文化公演を行い、朴泌根(パク・ピルグン)、李玉仙(イ・オクソン)・李容洙(イ・ヨンス)被害生存者のあいさつと未来世代に望む言葉をオンラインで共有しました。このほか、平和ナビネットワーク、歴史同好会連合とともに、20カ所の市民参加ブースを運営しました。絶え間ない豪雨にも拘らず、沢山の青年学生と市民が参加してくれました。この悪天候のように困難な状況を突き破り、空へ広がる力強い歓声が感動的でした。

 



 今回の記念週間のテーマは、「私たちは、いまよりもっと強く歴史の真実と向かい合おう!被害者の勇気を記憶しよう!」でした。

私たちの力は、被害生存者の勇気と歴史の真実に向かい合ってきた全世界市民連帯から湧いています。あらゆる弾圧と陰謀、無視と背反、歪曲と否定にも屈しないで30年以上この場を固守できたのは、限りなく湧き上がる支持と力が源泉でした。正義記憶連帯は、より大きな連帯、より強固な連帯のため、諸市民団体と「歴史正義と平和な韓日関係のための共同行動(仮称;韓日歴史正義平和行動)」を立ち上げました。平和、正義、人権、声明安全というテーマを焦点にした616団体と発足式を行い、共同行動を模索していく決意です。815自主平和統一大会に主体的に参加し、816日には日本軍「慰安婦」、強制動員、軍事協力と韓半島平和をメインテーマにして韓日間の懸案事項を探り、解決策を模索する国会討論会も開催しました。

 



 77年前、私たちは奪われた国を取り戻しました。しかし完全解放は未完の課題として残っています。冷戦体制の緊張の中で韓半島は真二つに分かれ、民族は裂かれ、日帝強占36年という植民地の根を断ち切ることができませんでした。帝国主義的拡張と戦争の歴史の中で、抑圧と搾取、人間の尊厳性の抹殺と生命の絶滅を経験して民族自主の重要性を切実に悟ったのに、人権と平和の重要性を普遍的価値として確立できませんでした。新冷戦体制を彷彿とさせる軍事的緊張と不安定な国際情勢の中で、内的分裂と葛藤も続いており、歴史的正義は押し込められています。

 



 植民地不法強占と戦争犯罪の加害者は、歴史を直視しないままに歪曲と否定で一貫し、自らの過ちを隠蔽し正当化しています。「1965韓日請求権協定」と「2015韓日合意」で強制動員と日本軍「慰安婦」問題がすべて解決されたといって嘲り、被害者と支援団体を「韓日関係破綻の主犯」、「関係改善の障害」扱いしています。A級戦犯たちが合祀された靖国神社を参拝し、平和憲法の改定を進めています。私利私欲と付和雷同で固まった行動隊長たちは、水曜デモ周辺はもちろん、国内外の各所に布陣しています。

 



 韓国政府はこれに対し、堂々と対応するどころか屈辱外交で一貫し、光復節には「両国が未来を目指していく時、過去の問題も解決される」と反省しない者たちに自ら進んで首を垂れています。民族解放と自主独立のために献身した大韓民国の先祖たちの精神を口先に飾り、自由という単語で希釈し、日本政府の耳に心地良い言葉を並べています。

 



 戦争犯罪を完全に反省する時、平和な未来が可能です。侵略と支配の歴史を認定する時だけ対等な韓日関係が可能です。単なる言葉や上辺だけの行事ではなく、反復に反復を重ねた実践でもって真意を見せる時、民主主義と人権という普遍的価値を共にすることができます。



 

 私たちは心から望みます。東アジアの平和と市民の安全のため、韓日両国が手を取って共に努力する日を。過去を教訓として未来の門を完全に開くその日を。その時こそ初めて生存者はもちろん、天に召された被害者たちもニッコリ笑うことができます。この場に集まった私たちは、依然として暗く困難で厳しい歴史正義の道で、平和の松明を点して先頭に立つことを再度確認します。



 

2022817

正義記憶連帯 理事長 李娜榮(イ・ナヨン)



(訳 権龍夫)