本日、私たちは201112141000回水曜デモを記念してソウルの日本大使館前に「平和の碑」(平和の少女像)が建てられて10周年を迎えました。







あの日の記憶を私たちはハルモたちの誇らしく確信に満ちた笑顔とともに、決して忘れることはできません。日本軍による性奴隷被害を名のり出た後までも、日本政府の歴史否定による二次被害を受けながら、日本大使館前に堂々と立ち続けたハルモニたち。平和の少女像は人生を引き裂かれ、過酷な生を生き抜いてこられたハルモニたちを讃える碑であり、再び繰り返させないというハルモニと私たちの願いが込められています。除幕式に集まった数千人にも及ぶ人々の波と熱気は遠く離れて見守る私たちにも大きな希望と確信を抱かせてくれました。同日、私たちも1000回水曜デモを記念して、日本の各地で集会やデモ、コンサートなどを開催し、心を一つに行動しました。

 



あれから10年、少女像はハルモニたちの願いをその姿に刻み、過去と現在、未来をつないで女性の人権が守られる社会、誰もが平和のもとに、人間らしく生きられる社会を目指して立ち続けています。日本軍性奴隷被害者への共感と連帯を表す人々の声が少女像の建立を通して世界に拡がるなか、日本政府はこれをあらゆる手段を使って妨害し、撤去させるという恥ずべき企みを隠そうともしていません。

 



昨年ドイツ・ミッテ区に建てられた平和の少女像がそうであったように、各国に建てられた少女像は日本政府の圧力に屈することなく、むしろ少女像が建つ場所は市民が集い、平和や人権について語り、過去の歴史に学ぶ場所になりました。

 



日本にこそ立つべき平和の少女像が「表現の不自由展」に見られるように、右派勢力に攻撃され、これに行政や公人までもが加担し、暴言を繰り返す状況下で、いまや少女像について語ること、見ることさえ許されないという空気がつくり出されています。



私たちはあきらめることなく、これからも被害者たちと、そして世界中で立ち上がった市民らと手をつなぎ、連帯して日本の地でその意味を問い続けて行動していきます。

 

20211214

日本軍「慰安婦」問題解決全国行動