婦女救援社会福利事業基金会(以下、婦援会)は、台湾の日本軍「慰安婦」被害者たちのサポートを長年継続してきた.そして2016年、阿嬤たちの博物館である「阿嬤(アマ)の家ー平和と女性人権館(Ama museum)」を台北市迪化街にスタートさせたが、経済的問題から2021年、現在の承徳路に移転した。





   日本軍「慰安婦」問題を学ぶための教材用のキット





現在の場所に移転してからコロナの影響によりなかなかオープンできなかったが、11月26日に本格的に再オープンした。



婦援会では、学校等で日本軍「慰安婦」問題を学んでもらうために教材キットをつくった。



そして8月に教員研修会を開催し、学校の先生や教育関係者に参加を呼びかけた。このキットを現場に持ち帰って生徒の学習等に生かしてもらうことを期待してる。その後、台湾人権協会の施逸翔事務局長を講師として婦援会とともに9月から11月にかけて台湾全土の9つのキャンパスで教育普及活動をし、合計347名の学生が参加した。



徒の一人は、「卒業前に学校で女性の権利や人権問題に触れておいてよかった。 また、別の学生は、「このツールボックスを使えば、おばあちゃんたちの心の状態や昔のことをもっと知ることができると思います。 この授業を受ける前は、過去に何があったのかあまり知りませんでした。 授業が終わった後、おばあさんたちがどうなったかを知りました。」




生徒とは別に、教師のアンケート結果でも、「教師が人権や歴史を教えるのに有効である」「他の教師にもこの教材の使用を勧めたい」など、ほとんどの教師が教材の使用に満足していることがわかった。


婦援会は、「阿嬤の家」が博物館としての役割だけではなく、「慰安婦」問題、ジェンダー、現在の人権問題として学びの場となる事を目指している。




〈キットの内容〉

の家に展示されている阿嬤たちの遺品のミニチュア版であるミニキュレーションカード33枚で、裏には学生が参照できるように説明が書かれています。 それらは、講師の指導や各受講生のアイデアにより、時系列やまたそれぞれのテーマでの展示、さらにはインタラクティブな方法での展示など、様々な方法で展示することができる。



箱は木製のキャリングケースで、外箱のデザインは阿一家の話を絵本にした「蘆葦花開」をモチーフにしており、阿たちの持久力と不屈の心を象徴している。


 箱の上の蝶は、日本軍「慰安婦」の生存者の人生を象徴する重要な精神的シンボルです。蝶は人生の中で長く飛ぶことはできませんが、それでも自由に向かって飛ぼうと努力し、平和の美しさを表現している。(写真参照)




〈絵本 「蘆葦花開」〉






の家の運営情報〉

所在地:台北市大同区承徳路三段325

営業時間:火曜~土曜 10:00~17:00

入場料:$30/

(そのときのレートによって違いますが日本円で約123円)

電話:02-2553-7133