ベルリン市「都心の少女像、7日以内に撤去せよ」できない場合は強制執行
イ・クァンビン 2020.10.08.
公文書「碑文内容は独・日の緊張関係を招く…韓国側の立場で日本を狙う」
ベルリン市、日本政府の少女像の撤去要請からまもない措置
市民団体側、「歴史的背景を説明することは避けられない」と仮処分申請を検討。
(写真)ベルリンの路上で碑文を読む市民(ベルリン・聯合ニュース) 特派員イ・クァンビン。25日、ドイツの首都ベルリンに設置された「平和の少女像」に書かれた碑文を通りすがりに読む市民ら。
ドイツの首都ベルリン当局が都心に建てられた「平和の少女像」の撤去を命じた。
ベルリンのミッテ地区は、10月7日(現地時間)に少女像の設置を主管した韓国関連市民団体であるコリア協議会に14日までに少女像を撤去せよという内容の公文書を送った。
ミッテ区は、自から撤去しない場合は強制執行し、これに対する費用をコリア協議会に請求すると述べた。
ミッテ区は撤去の理由について、事前に知らされていなかった碑文を設置し、ドイツと日本の関係に緊張をもたらしたと説明した。
また、日本だけではなく世界中で戦争時に行われた女性に対する暴力問題を扱うという目的で像を設置することに同意したが、碑文は韓国側の立場で日本を狙っていると指摘した。
さらに「ミッテ区は韓国と日本の葛藤を生み出し、日本に反対する印象を与える」とし、「一方的な公共空間の道具化を拒否する」と強調した。
碑文は、第二次世界大戦中に日本軍がアジア太平洋全域で女性たちを性奴隷として強制的に連れていき、これらの戦争犯罪の再発を防ぐためにキャンペーンを行う生存者らの勇気に敬意を表するという短い説明が込められている。
(写真)ベルリンの通りで少女の像を見つめる市民ら。
ミッテ区長の撤去要請公文は最近日本政府がドイツ政府にベルリン少女像の撤去を要請してまもなく出された。
少女像の設置に関して報道されるや、加藤官房長官は先月29日、「極めて遺憾だ」として撤去すべく努力すると語った。
その後、日本の茂木外相は10月1日、ドイツのマース外相との電話会談で少女像の撤去を求めた。
ドイツ現地の報道によれば、駐ドイツ日本大使館は最近、ベルリン当局に同じ立場を伝えた。
これに対し、コリア協議会側は許可手続きの過程で説明文を提出するよう要請はなかったと反論した。
コリア協議会のハン・ジョンハ代表は「まず、ミッテ区との対話を通じて説得する」とし、「記者会見や集会の準備をしている」と述べた。
ハン代表は「芸術作品を説明するために歴史的背景を説明せざるを得ない」と語った。
さらに、「コリア協議会は、ドイツで慰安婦問題を含め、戦争中の女性に対する暴力問題を知らせるために懸命に活動してきたが、「公共スペースを道具化した」との指摘は胸が痛むと付け加えた。
コリア協議会は現地で連帯してきた50以上の市民団体と協力して対応する方針。
撤去を保留するために裁判所に仮処分申請も出すことを検討しているが、まだ法的助言を受けていない状況だ。
コリア協議会は弁護士費用を準備するために後援口座(銀行:GLS銀行、IBAN:DE7443060967123136700、BIC:GENODEM1GLS)で募金も始める計画だ。
ベルリンの少女像は7月にミッテ区庁から最終許可を受けて先月末にミッテ区のビルケン通りとブレマー通りが交差する場所に設置された。
ドイツに少女の像が設置されたのは今回が3回目で、公共の場所に建てられたのは初めてであり、一層注目された。
少女像は地下鉄駅の近くにあり、レストランやカフェが多いエリアに位置し、地元の市民にとってよりアクセスしやすい場所にある。
少女像の設置期限は1年で、審査を通じて延長することが可能。
(訳:方清子)
写真:聯合ニュースより
〈原文〉
https://news.v.daum.net/v/20201008180318981