こんにちは。コロナ禍の時間が私たちの心と身体まで凍りつかせないよう願いながら、今日の1454回水曜集会記者会見でも、こうしてオンラインで皆さんにご挨拶させていただいています。


ここ平和路において直に皆さんにお会いするよりも、オンラインでお会いするほうがもっと多くの方々にお会いできる可能性は開かれているわけですが、実際まだそこまでは至っていないようです。どうしても直接の出会いのほうが、もっと多くを体感できるせいでもあるかと思いますが…。
オンライン上でももっと多くの方々とご一緒するための方法を、私たちも、参加しておられる皆さんも、一緒に模索しながら努力していければと願います。


この一週間、正義連は省察とビジョンのための模索の時間を続けてきました。
そして、コロナ禍による様々な制約の中でも、できる限りの記憶と教育のための活動や人権連帯活動を静かに計画し、また進めています。



ハルモニたちについては、コロナの状況のため直接お訪ねすることはできず、週に1回から3回ほどずつ電話で安否をおうかがいし、必要なことはないか確認したりしています。



教育活動については、計画したことの遂行がほとんどままならない状況にありますが、一つ良い知らせがありました。正義連が昨年ソウルで主催した日本軍性奴隷問題の教育のための世界教員ワークショップにも参加したり、長らく連帯してきた米国サンフランシスコの社会正義教育財団が力を注いで制作した日本軍性奴隷制問題の教育用の冊子が、教員向けと学生向けの二つのバージョンで刊行されたということです。アメリカなど英語圏の国々で実に有効に使われるだろうと思います。韓国内でも使い道があって必ず必要なところがあるはずなので、正義連がこの冊子のファイルを受け取り別途印刷して配布しています。

正義連はこのように世界の市民と連帯していますが、最近では、国連人権報告官に日本軍「慰安婦」問題に関する内容と、現在進行中の状況に対する正しい理解を助けるための書簡を送ったりもしました。また、ナビ基金はいまもウガンダ、コンゴ、ベトナムに渡され、戦時性暴力被害者を支援し、戦時下性暴力の再発を防止するための国際的な基盤を築いています。



「戦争と女性人権博物館」では、8月4日から<連れ去られた人たち、日本軍「慰安婦」生存者遺品展>を初めていたのですが、この間、コロナ状況の悪化のため再び博物館をクローズせざるを得なくなり、とても残念です。そこで、オンライン上で皆さんとお会いするために、更にまた別の展示を準備していますので、関心を持って見守っていただければ幸いです。



自然も、社会的にも、予想できなかった多くの事が起こっています。そしてあまりにも多くの変化が、あまりにも速く起きつつあります。しかし、このような状況下でも、変わらざるべきは私たちの連帯ではないかと思います。人々の連帯こそが、自然の変化であれ社会の変化であれ、このすべての状況を、知恵を持って力強く乗り越えていくための力の源であろうと信じています。


今日も正義連と共に連帯してくださった皆さん、ありがとうございます。


2020年8月26日
正義記憶連帯 事務総長 韓京姫(ハン・ギョンヒ)

 (日本語訳:正義連)