先週一週間は公的使命と歴史的責任感を同時に振り返る時間でした。 日本軍「慰安婦」問題解決運動の研究者として私の個人に任された厳重かつ無限の責任についてももう一度考える時間でした。 初期対応の未熟さ、これによって国民の皆様におかけしたご心配は、正義連理事長という地位が持つ象徴的な重さにそぐわない私の不充分で思慮の浅い態度からもたらされたものと考え、深く反省しました。  



私は今日、この場で水曜集会の初心を思い出したいと思います。 1992年1月、誰も関心を持たなかった寒い冬の日、日本政府の犯罪認定、真相究明、公式謝罪、法的賠償、責任者処罰、追悼碑と史料館の建設、教科書への記録と教育という7つの要求を叫びながら、立っていた先輩たちの断固とした意志を記憶しています。 「これほど長い時間」絶叫してきた被害者たちの願いを思い出します。 世界の市民が共鳴し、手を取り合ってくれた連帯の理由を思い浮かべます。 



それゆえ、持続する一部マスコミの不道徳な取材行動と歪曲された報道は、残念でなりません。李容洙人権活動家と他の被害者たち、その家族と周辺の人々に対する無差別接近と非難行為にも、惨憺たる思いです。 すでに、世界中に人権と平和の象徴として定着した運動の価値を傷つけ、被害者の人権と名誉回復のために築いた塔を私たち自らが崩す行為です。 是非その鋭い刃を収め、植民地支配責任、戦争責任、戦時性暴力の責任を追及するエネルギーとして使用してください。被害者と市民団体ではなく、政府がすべきことを問うのに使ってください。 



正義連は、過去の不充分で未熟な部分を果敢に改革し、運動の初期の精神と意味をしっかりと守る過程を踏んでいきます。この場の重さと深さを忘れず、より堅固な姿に刷新し、次の世代に受け継がせたいと思います。検察の取り調べに誠実に応じ、国民の皆さんが期待する組織の透明性と専門性を確保するために必要なことを慎重に点検しています。 もう少しだけ待っていただければありがたいです。 



最後に、30年間の切実さを込めて訴えます。 戦争と性暴力がなくなるその日まで、水曜デモの価値を守ってください。 

                                                                  2020年6月3日

                                 正義記憶連帯理事長 イ・ナヨン