ベルリン・ミッテ区の「平和の少女像」が撤去の危機に瀕しています。

9月18日にミッテ区議会では「平和の少女像」に関する重要な決議がなされました。

そして少女像の前では撤去に反対する市民たちが集会を開きました。私たち、日本軍「慰安婦」問題解決全国行動は以下の連帯のメッセージを送りました。

なお、ミッテ区の区議会の動きなど、詳細はハンギョレ新聞の記事をお読み下さい(下記のURLをクリックして参照下さい)。

ミッテ区議会、ベルリンの少女像存置求める決議案を可決…私有地への移転も検討https://japan.hani.co.kr/arti/international/51144.html





連帯メッセージ


ミッテ区議会前にお集まりの皆さん

 平和を愛する私たち日本の市民は、今、恥ずかしい気持ちでいっぱいです。ベルリン・ミッテ区の平和の少女像の意味を理解できず、その撤去のためになりふり構わぬ言動を続ける日本政府の暴挙を防ぐことができなかったのは、私たち日本の市民の責任です。


 日本政府は2020年に平和の少女像がミッテ区に建立されて以来、これをなくすためあらゆる努力を傾けてきました。加害国日本が本来なすべき努力は、二度と同じような過ちを繰り返さないために、心から反省して被害者に謝罪し、次世代にきちんと教育することでなければなりません。


ところが日本政府は、2015年の日韓合意で「慰安婦」問題はすべて「解決済み」とし、記憶することすら許さないという態度で一貫しています。そしてミッテ区の平和の少女像に対して「日本を永続的に非難する象徴だ」などと、被害妄想的な誤った認識に固執しています。



 このような日本政府の恥ずべき言動を止めるどころか、ベルリン市、そしてミッテ区が日本政府の誤った主張を鵜呑みにして平和の少女像を撤去するならば、ベルリン市およびミッテ区も、世界の平和を愛する市民の批判を免れないでしょう。


 平和の少女像は絶対に撤去されてはなりません。なぜならそれは、戦時性暴力、そしてすべての暴力の根絶を願う日本軍「慰安婦」サバイバーたちと市民の願いが込められた碑だからです。このような平和の碑を撤去することは、全人類の平和への切実な祈願を踏みにじる行為です。


 ミッテ区に心から訴えます。

全世界の平和を願う市民の切実な思いを受け入れ、平和の少女像を日本政府の圧力から守り抜いてください。



2024年9月18日
日本軍「慰安婦」問題解決全国行動