〈正義連〉第1666回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明書(主管:進歩大学生ネット)
1992年1月8日、日本首相の訪韓を前に、日本軍「慰安婦」問題を解決しようとする女性、宗教団体が日本政府の謝罪と反省、法的賠償を求めるために始めた水曜デモが今日で1666回目を迎えた。その間、水曜デモは世界で最も長く行われたデモとなり、国際社会で人権と平和の象徴として定着した。30年以上の歳月が過ぎたにもかかわらず、放棄しないで闘ってきたハルモニたちと、雨や雪の中でも共に歩んできた市民がいたからこそ可能な奇跡であった。
しかし一方で、そのような長い歳月にもかかわらず、日本軍「慰安婦」問題はまだ解決されておらず、日本政府はまだ反省していない。
さらに、日本政府は日本軍性奴隷制問題をはじめとする過去の歴史に対する謝罪と賠償を拒否し、歴史そのものを否定する行為を繰り返している。2023年11月、韓国大法院で日本軍性奴隷制問題に対する日本政府の責任を認める判決が出たにもかかわらず、日本政府はこれを無視し、むしろ韓国政府が解決しろと責任を転嫁する行為を行った。強制動員被害者に法的に賠償せよという韓国大法院の正当な判決を無視して経済制裁を行う一方、賠償責任をどうにかして回避しようとした。今年7月には、強制動員に関する内容を欠落させたまま、佐渡鉱山をユネスコ世界文化遺産に登録させた。
さらに懸念されるのは、韓国政府もまた歴史問題に背を向けていることだ。
「自由と人権の十字軍」を自称していた尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は、韓国国民の自由と人権が侵害された過去史問題に関しては、「重要なのは日本の心だ」として、三一節と光復節の演説でさえ、最低限の謝罪要求すらしなかった。
さらに尹錫悦政権は、韓国裁判所の日本軍性奴隷制被害者に対する日本政府の責任認定判決を隠蔽し、被害者の意思を考慮しない「第3者弁済案」と、「強制性」の記述が欠落した佐渡鉱山のユネスコ登録同意などを通じて、日本政府の歴史歪曲に全面的に同調している。
つい最近では、政府機関のあちこちにニューライト勢力を任命し、国民を相手に歴史戦争を繰り広げ始めた。これに勢いを得たニューライト勢力は、あらゆる歴史歪曲に満ちた韓国史教科書を発行しようとしている。
嘘は決して真実に勝てない。たとえ日本政府と韓国政府が歴史問題に背を向けて歴史歪曲をしようとも、私たちが歴史を記憶し、共に連帯する限り、日本軍性奴隷制問題をはじめとする日本の植民地支配と戦争犯罪の事実を決して隠すことも、消すこともできない。数十年の沈黙を破り、全世界に勇気をもって真実を伝えたハルモニたちのように、私たちも真実を語ることができなければならない。私たち学生は、これまで水曜デモに参加し、社会を構成する一員として歴史問題が私たちと決して無関係ではないことを学んだ。 今後も私たちはハルモニたちと連帯し、学内から日本軍性奴隷制問題を知らせ、水曜デモに先頭に立って連帯し、歴史正義の実現のために進んでいく。
ここに私たちは要求する。
一、 歴史教科書の歪曲とニューライト人事などで日本の歴史歪曲に同調する韓国政府を強く非難する!
一、日本政府は日本軍性奴隷制被害者に公式に謝罪し、法的賠償をせよ!
一、 嫌悪と歴史歪曲、戦争犯罪を乗り越え、歴史正義と東北アジアの平和を造るために学生が先頭に立とう!
2024年9月18日
第1666回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者及び
進歩大学生ネット会員一同
(訳 権龍夫)
∎ 主管団体紹介 ∎
進歩大学生ネットは2016年に初めて結成され、「若者が創るもうひとつの明日」という基調のもと、韓国の自主統一、普通の人々の日常の中の民主主義、青年問題の解決など、青年世代を取り巻く様々な韓国社会問題と取り組む学生団体です。現在、全国から約150人余りの会員が参加しています。