サバイバーたちの写真を並べて

少女像の絵もいつもいっしょです


918()、猛暑の中、新宿駅南口では初めての水曜行動(79)20名で行いました。

リーフの受け取りが悪いように思いましたが、段々と受け取りもよくなり、全体では180枚程度のリーフを配布しました。


以下、報告です。詳しくはそれぞれURLをクリックして読んでください。




◆月間報告:池田恵理子さん




814日メモリアルデーを全国各地で開催し、東京(主催・全国行動)では、弁護士・具良鈺 (ク・リャンオク)さんの講演、中国被害者の声が伝えられた。Wamでは、亡くなったサバイバーの追悼が行われた。「慰安婦」問題がメディアの中でなかなか取り上げられない中で諦めずに訴えていきたい。


発言の詳細は、https://www.restoringhonor1000.info/2024/09/202491879in.html




◆『ドイツ・ベルリンの「平和の少女像」が撤去の危機に瀕しています』:梁澄子さん




 今年5月に日本を訪問したベルリン市のカイ・ヴェグナー市長が、上川陽子外相と会った場で、少女像の撤去を匂わせる発言をしたことが分かり、その後、少女像が設置されているベルリンのミッテ区も、撤去の意向を明らかにした。像は、2020928日にヨーロッパで初めて公共の敷地に建立されたが、以来、日本政府は様々な撤去要求・妨害を行ってきた。

 ベルリン少女像には「アリ」という名前がある。アルメニア虐殺の中で、勇気を振り絞って告発し生き延びた女性の名前をとっている。ミッテ区議会では永久設置が何度も採択されてきたが、いま「撤去」と言う背景には、これまでの日本の強力な圧力がある。歴史に対する暴挙である。


発言の詳細は、https://www.restoringhonor1000.info/2024/09/blog-post_20.html




◆平和の少女像はどういうものか:保田千世さん




 日本軍は、アジア太平洋戦争中、アジアの占領地に慰安所をつくり、10代の少女・女性たちを強制的に入れた。像は、その女性たちの苦難を記念し、二度と惨禍が繰り返されないために2011年ソウル・日本大使館前に最初に設置された。どんな小さな像でも世界に立つと日本政府は反対し、撤去圧力を加えてきた。碑文を読めば、碑設立の意味が理解できる(ベルリンの碑文読み上げ)


発言の詳細は https://www.restoringhonor1000.info/2024/09/2024918-in_28.html




◆サバイバーを記憶する~インドネシアのサバイバー:『日本軍「慰安婦」問題を記憶・継承する会 京都』蒔田直子さんの報告を川見公子さんが代読。




サバイバー報告の詳細は、https://www.restoringhonor1000.info/2024/09/79-in.html




自由発言:参加者のHさん

 性暴力に反対して、毎月、フラワーデモ・スタンディングを行っている。「平和の少女像」のレプリカを前にたてている。開催時に統一協会が現れたが、女性に対する人権侵害を行ってきたこの団体に、私たちは反対するものであることを表明したい。




次回の開催は、1016()12時半~13時半、新宿駅南口付近です。




       ■配布したリーフ■








         ■リーフ内容■



ドイツ・ベルリンの「平和の少女像」が撤去の危機に瀕しています。

 ベルリン・ミッテ区の「平和の少女像」は20209月、ヨーロッパで初めて公共の敷地に建てられましたが、設置直後から日本政府の強力なロビー活動がおこなわれ、建立から10日でミッテ区が撤去命令を出すという事態になりました。ところが日本政府の露骨な言動が却ってドイツ国内、そして世界各国の市民やメディアの批判を呼び、ミッテ区は撤去命令を撤回、2022年には設置期間が2年延長されて現在に至っています。



 そしてその延長期間が終了する今年928日に向けて、再び撤去に向けた動きが活発になっています。現在、ミッテ区長は「区は直接撤去しない」「(設置団体である)コリア協議会が自ら撤去することになるだろう」と言い、撤去しなければ929日から過怠料を科すとしています。



 このような事態になったのは、この4年間、日本政府が休むことなく撤去のための活動をおこなってきたからです。駐独日本大使館は「像は、『慰安婦』問題への取り組みを含め、戦後日本の平和国家としての歩みと(2015年の)日韓間の合意を一切無視し、日本を永続的に非難する象徴のようなもの」と、撤去を求める理由を述べています(810日付『神奈川新聞』)。



 しかし、これは現地市民の認識と大きくかけ離れています。「ベルリンの少女像は『日韓の対立』とはかけ離れた独自のものになっている」と言うライプツィヒ大学のドロテア・ ムラデノヴァさんは、「ベルリンの少女像はドイツ国防軍の性暴力をドイツ市民に知らせ」「移民が人口の半数以上を占めるベルリン・ミッテ区で人種差別に反対する象徴としても機能してきた」「建てられる場所ごとに新しい意味合いが追加されることが平和の少女像が持つ魅力だ」と語っています。



 平和の少女像が持つこのような意義が理解できない日本政府は、設置団体であるコリア協議会の教育活動まで妨害しています。その一例として、コリア協議会が毎年ベルリン市から助成金を受け取って実施してきた青少年への人権教育プロジェクトに対し、その審査をする諮問委員を五つ星ホテルでの食事に招待して反対票を投じるよう説得したことがドイツメディアによって暴露されました。国家が他国の市民団体の活動にまで圧力を加える、このようななりふり構わぬ恥ずべき行動を、私たち日本の市民は決して許してはなりません。