〈正義連〉第1667回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 週間報告
先週、また驚愕すべき事件が大学で発生しました。
韓神大学のユン教授が学部の授業で「慰安婦が強制徴用されたという証拠は別にない。売られたというのは、自分たちの父親や叔父が売ったものだ」と発言しました。
慰安婦はほとんど2年契約制だった」と言い、お金を稼いできたという暴言も躊躇しませんでした。 日帝の韓半島強制占拠が必然的だったと発言をし、「日本の人々が35回も謝罪をした」という発言もしました。 取材記者の質問には「両者の話を聞いてみるべきだ」と言い、「反日民族主義」の本に根拠があると答えました。
学問の殿堂である大学で、それも誰よりも厳密な社会的・歴史的真実を教えるべき「社会調査方法」の授業で、教授が歴史否定主義を広めるとは驚愕に値することです。
周知のように、日本軍性奴隷制と強制動員の証拠は山ほどあります。日本軍の文書から、日本軍人の回顧録から、そして何よりも世界中の被害当事者の一貫した苦痛な証言から、女性と子どもに対する直接的な脅威と脅迫、誘拐、人身売買はもちろん、日本政府と日本軍の体系的で組織的な設置、動員、移送、監禁の事実が明らかになってから30年以上が経ちました。数多くの国連勧告と報告書、各国議会の決議をはじめ、大韓民国と日本の裁判所がその違法性を確認しています。
それなのにユン教授は日本右翼の主張をそのまま書き写した「反日種族主義」を持ち出し、被害者に対する2次加害を行い、歴史否定論を講義で展開したのです。
さらに、「日本が35回も謝罪した」とは!
日本は日本政府と軍が主導した組織的な犯罪事実を認めたり、被害者に対する直接的かつ不可逆的な謝罪をしたことがなく、違法性に対する法的賠償をしたこともありません。
むしろ口では曖昧な遺憾の意を表明しながら、一方では韓半島の合法性と動員の合法性、被害者の「自発性」を強調してきただけです。有力政治家と首相がA級戦犯が合祀された靖国神社を参拝し、強制動員の歴史を消した佐渡鉱山をユネスコ文化遺産に登録し、独島(日本呼称・竹島)領有権も一貫して主張してきました。
世界各地に設置された平和の少女像の撤去と設置妨害のために、首相から公館員まで総力を尽くしてきました。
最近では、日本軍「慰安婦」被害者が日本国を相手に提起した損害賠償請求訴訟で勝訴すると、「国際法違反」を口走り、露骨に賠償責任を否定し、韓国を非難したことがあります。
このような常識的な内容すら知らないユン教授は、いったいどんな本で植民地時代と日本軍「慰安婦」問題を勉強してきたのでしょうか。
一時は「進歩連」でしたが、実際はアスファルト親日極右論者や「倭ライト」と変わらないと自ら公表しているのです。
悲惨な歴史的退行の時代に、私たちがなすべきことはより明確になりました。 歴史的真実をしっかりと守り継承すること、被害者の人権と名誉を回復すること、私たちの記憶を記録として残し、後世が正しい歴史を学べるようにすることです。
いま日本軍「慰安婦」被害者保護法改正案が韓国国会に提出されています。ユン教授のような者が公然と日本軍性奴隷制の歴史を否定し、被害者が誹謗中傷され、平和の少女像が毀損され、侮辱されることがないよう法律で歯止めをかけるためです。大韓民国の根本と歴史正義を根底から揺るがす者たちに警告と圧力をかける最小限の方策でもあります。政府与党が妨害しているこの法案を通過させるため、国民請願も間もなく開始します。多くの関心をお願いします。
9月28日、日本政府の全方位的な圧力で、ベルリン・ミッテ区の平和の少女像が撤去される危機に瀕しています。正義記憶連帯が進めている撤去対応キャンペーンにも多くの関心と参加をお願いします。正義記憶連帯は、歴史的真実が記憶され、記録されることを恐れている戦犯国家日本、それに同調し、被害者の人権と歴史を売り渡す者たちに対して最後まで闘います。
2024年9月25日
正義記憶連帯理事長 李娜榮(イ・ナヨン)
(訳 権龍夫)