週間報告をするイ・ナヨンさん


恒例の「岩のように」を踊る



 

815日、78回目の光復節記念辞で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は日本を「私たちと普遍的価値を共有し、共同の利益を追求するパートナー」だと持ち上げ、独立運動を「建国運動」にすり替え、「共産全体主義に盲従し、でっち上げ扇動で世論を歪め、社会を攪乱する反国家勢力」が「民主主義運動家、人権運動家、進歩主義行動家を装い、虚偽の扇動と野蛮で卑劣な工作を繰り返してきた」と指摘しました。

 



あまりにも衝撃的です。

 

日本帝国主義の野蛮な侵略に抵抗した先烈に対する敬意、民族解放の喜び、日本に対する歴史的警告と私たちの決意が軸となるべき大統領の光復節記念式辞は、犯罪を認めることも反省もしない日本政府に対しては免罪符を与え、主権回復と民主主義の発展に献身してきた大韓民国民衆を攻撃する扇動文に他なりませんでした。

 



私たちは誰から侵略と抑圧を受け、誰から解放を勝ち取ったのでしょうか。 大統領記念辞のどこにも、日本帝国主義と軍国主義によって行われた朝鮮半島の不法占領、民間人虐殺、強制動員と日本軍性奴隷制はありませんでした。福島の放射能汚染水の海洋投棄に対する警告もありませんでした。

 



大統領は、日帝の弾圧による韓半島民衆の苦しみではなく、日本の貢献を強調し、日本政府に歴史正義を求める市民社会を敵と規定し、弾圧を予告しました。 独立運動を建国運動にすり替え、日帝の韓半島不法占領と臨時政府の歴史を根本的に否定しました。 冷戦分断体制で軍事独裁体制を崩壊させ、民主共和制を苦難の末に築いた市民社会を反国家勢力と規定し、民主主義、人権、平和構築の誇らしい韓国の歴史を誹謗・毀損しました。正しい歴史認識に基づいて平和と和合のメッセージを発信すべき光復節に、自らと政治的路線が異なる人々を追放の対象とみなして、対立と分裂を助長しました。



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この惨憺たる状況をどう理解すべきでしょうか。


尹錫悦大統領が日本を共通の価値を共有するパートナーとして推し上げ、戦争犯罪の歴史をすべて消し去ったまさにその時、日本の首相は靖国神社に供物を奉納し、閣僚たちは大規模な参拝を強行しました。大韓民国大統領が日本の露骨な歴史歪曲の代弁者の役割を自称したのですから、日本首相の反省や遺憾の意表明を期待すること自体が理屈に合わなくなりました。結局、尹錫悦大統領が強調した「日本と共有する価値」とは、歴史否定、反省のない軍国主義の再強化、帝国主義の復活、そのためには「韓半島の民衆弾圧も辞さない」と言うことですよね?



本当に天におられる先祖が嘆くことでしょう。

 

それでも私たちは、絶望と挫折で躊躇したり、恐怖に屈することはありません。

 


暗くて冷たかった植民地時代、日帝のどんな弾圧にも屈することなく抵抗した私たちの先祖の精神を覚えて行動しようと思います。先烈たちが命を捧げて築き、守ろうとした民族自主、平和統一、民主主義の歴史と精神を思い起こし、前へ進んでいきたいと思います。 日本軍性奴隷制被害生存者たちがあれほど切望していた東アジアの平和と市民の幸福のために日韓両国が手を携えて共に努力する日を願い、過去を教訓として未来への扉を大きく開いていきたいと思います。そのために、いまだ暗く、険しく、困難な歴史正義の道ですが、連帯の力で乗り越えていただきたいと思います。

光復以降も真の解放を迎えられなかった日本軍性奴隷制被害者たちを記憶し、彼女たちの果たせなかった願いを実現するために共に努力しましょう。

 



2023816

正義記憶連帯 理事長 李ナヨン




(訳 方清子)