みなさま


先日はカッセル大学キャンパスに設置された「平和の碑(少女像)」の撤去に対して日本政府あての緊急抗議声明にご賛同いただき、ありがとうございました。



短期間にも関わらず488名の署名が寄せられ、これを抗議文とともに外務省に提出、全国行動メンバー5名が参加して申し入れ行動を行いました。

日本政府による圧力については「コメントする立場にない」など、明確に答えなかったものの、日本政府の立場をこれからも国際社会で伝えていくとのことでした。

全国行動として負の歴史に向き合い、恥ずかしい対応と成熟した外交を行うよう訴えました。
今後も継続して政府の姿勢を問い続けます。


また、抗議文はドイツ語に翻訳し、賛同者の英文名を添付のうえ、昨日4/5,ドイツ・コリア協議会に届けました。
現在少女像の再設置を求めて大学側とのやり取りが続くなか、日本の市民からの声は大きな励ましになったようです。


本当にありがとうございました。

引き続きみな様の関心と、ご協力をよろしくお願いします。




以下、政府に届けた抗議文です(항의문의 한국어판은 일본어 뒤에)。






 内閣総理大臣  岸田文雄 様

 外務大臣    林 芳正 様

 


                       

日本政府によるドイツ・カッセル大学の平和の少女像撤去圧力に抗議する

          


 さる39日未明(現地時間)、独ヘッセン州カッセル大学の平和の碑(少女像)が事前の通知もなく突如撤去されました。平和の碑は昨年7月、同大学総学生会が大学当局と合意して学内に永久設置したものです。総学生会は少女像設置の精神を「戦時性暴力被害者への追悼であり、暴力と抑圧に対する勇気の象徴」と語っています。

 しかし、平和の碑建立から3日後には駐フランクフルト日本領事がカッセル大総長を訪問し、「反日感情を醸成し、地域の平和を脅かす可能性がある」として碑の撤去を求めました。これ以降、大学当局は業務が麻痺するほどの日本領事の来訪、日本の右派市民らによる大量の抗議メールによって苦しめられました。結局、カッセル大当局は、日本政府の執拗な圧力に屈したようです。

 

 日本政府はこれまでも日本軍「慰安婦」問題について「日韓」で解決済み、平和の碑は日本政府の立場とは相容れないと主張、外交方針として世界各地で日本大使館をはじめ関係機関を通じて「慰安婦」像および平和の碑の設置妨害・撤去圧力を繰り返してきたことは公然の事実です。



「慰安婦」問題は日韓問題ではありません。当時アジア全域においてオランダ人を含め多数の女性たちが日本軍の性奴隷とされました。平和の碑は、こうした性暴力被害を記憶・継承し、女性たちが切実に願った戦争と性暴力のない平和な社会を実現しようとする人々によって世界各地に設置されています。



ドイツでは2020年のベルリン・ミッテ区の「平和の碑」設置以来、少女像を自国の戦時性暴力の歴史や普遍的な女性の人権、植民地主義の問題としてとらえ返す動きが広がっています。



カッセル大学で平和の碑が撤去された後、315日には少女像が置かれていた場所でカッセル大学の学生とドイツ全域から集まった市民らによる大学当局への抗議集会が開催されました。少女像の再設置を求める国際署名運動も始まっています。ドイツ市民らの願いを踏みにじるばかりか、加害の歴史を隠蔽し、被害者の記憶まで抹殺しようとする日本政府の行為は国際社会の流れに逆行する恥ずべきものです。



私たちは、日本政府に対し、加害の歴史に向き合うとともに、平和の碑(少女像)の設置妨害・撤去圧力を直ちに中止し、カッセル大学における平和の碑の再設置を妨害しないよう、強く要求します。


 

2023331

日本軍「慰安婦」問題解決全国行動

連絡:i_zenkokukoudou@yahoo.co.jp






항의문



기시다 후미오 내각총리대신

하야시 요시마사 외무대신



일본정부에 의한 독일 카셀대 평화비 철거압력에 항의한다



지난 3월 9일 새벽(현지 시간), 독일 헤센주 카셀 대학교의 평화비(소녀상)가 사전 통고 없이 갑작스럽게 철거되었습니다. 평화비는 작년 7월 카셀대학교 총학생회가 대학 당국과 합의하여 대학교 안에 영구설치한 것입니다. 총학생회는 소녀상 설치의 정신에 대해  “전시성폭력 피해자에 대한 추모이자 폭력과 억압에 대한 용기의 상징”이라고 말하고 있습니다.



그러나 평화비 건립 3일 후에는 프랑크푸르트 주재 일본영사가 카셀대 총장을 방문해 “반일 감정을 조성하고 지역의 평화를 위협할 가능성이 있다”면서 평화비의 철거를 요구했습니다. 그 후 대학 당국은 업무가 마비될 정도의 일본 영사의 방문, 일본 우파 시민들에 의한 대량 항의 메일에 고통 받아야 했습니다. 결국 카셀대 당국은 일본정부의 집요한 압력에 굴복한 것 같습니다.



일본정부가 그 동안 일본군 '위안부' 문제는 '한일'간에서 이미 해결되었으며, 평화비는 일본정부의 입장과는 맞지 않는다고 주장, 외교 방침으로서 세계 각지에서 일본 대사관을 비롯한 관계기관을 통해 ‘위안부’상 및 평화비의 설치 방해·철거 압력을 반복해 온 것은 공공연한 사실입니다.



'위안부' 문제는 한일 문제가 아닙니다. 당시 아시아 전역에서 네덜란드인을 포함한 다수의 여성들이 일본군의 성노예가 되었습니다. 평화비는 이러한 성폭력 피해를 기억·계승하며 여성들이 절실하게 염원한 전쟁과 성폭력 없는 평화로운 사회를 실현하려고 하는 사람들에 의해서 세계 각지에 설치되고 있습니다. 



독일에서는 2020년 베를린 미테구의 '평화비' 설치 이후, 소녀상을 자국의 전시성폭력의 역사와 보편적인 여성 인권, 식민주의의 문제로 파악하는 움직임이 확산되고 있습니다. 



카셀대학에서 평화비가 철거된 후, 3월 15일에는 소녀상이 놓여 있던 장소에서 카셀대학교 학생들과 독일 전역에서 모인 시민들이 대학 당국에 항의하는 집회를 개최했습니다. 소녀상의 재설치를 요구하는 국제서명 운동도 전개되고 었습니다. 독일 시민들의 소원을 짓밟을 뿐만 아니라 가해의 역사를 은폐하고 피해자의 기억까지 말살하려고 하는 일본 정부의 행위는 국제사회의 흐름에 역행하는 부끄러운 행동입니다. 



우리는 일본정부에 대해 가해의 역사를 직시하고 평화비(소녀상)의 설치 방해·철거 압력을 즉각 중단하며 카셀대학의 평화비 재설치를 방해하지 않도록 강력하게 요구합니다.



2023년 3월 31일

일본군’위안부’문제해결 전국행동

공동대표  양징자, 시바 요코

서명자(451명)





参考〉カッセル大学の平和の少女像 碑文 




戦時下の女性への性暴力問題は、時代や場所を問わず、ずっと起こり続けてきた。


第2次世界大戦時には、アジアとヨーロッパ全域の数えられないほど多くの女性たちが強姦の被害者となった。


日本帝国主義の軍隊は、幼い少女と女性たちを拉致して性奴隷に陥れた。


ドイツ軍も、やはり、部隊内に軍人たちのための慰安所を運営し、数多くの女性たちが軍人たちに持続的に強姦された。


日本の戦時性犯罪は、1991年8月14日、故 金学順ハルモニが慰安婦被害の事実を初めて証言したことで、世の中に明らかになった。


これは、数十年の間 、強いられていた、戦時性暴力被害女性たちの沈黙を破った出来事だった。


この少女像は、全世界の戦時性暴力の犠牲者たちの苦痛を追悼する記憶の空間であると同時に、


自らの権利のために闘い、このような犯罪が二度と起きないように命を懸けた、サバイバーたちの素晴らしい勇気を称えるものだ。


この少女像は、正義記憶連帯とキム・ソギョンとキム・ウンソンの芸術家夫妻の寄贈を受けて、


コリア協議会がカッセル大学総学生会に永久貸与した。



(ハングル訳から和訳:保田千世