〈正義連〉第1553回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明書(主管 戦争と女性人権博物館大学生SNS記者団)
ラムザイヤー教授の日本軍「慰安婦」問題歪曲論文に対する議論から一年余りたった今、私たちはドイツ・ベルリン平和の少女像をめぐってあらためて問題の火種と向き合っている。
去る6月「慰安婦詐欺清算連帯」の4名がドイツ・ベルリン平和の少女像が建つ場所まで行って少女像撤去を主張したのだ。極右団体が海外に建設される平和の少女像に反対したのは今回が初めてではない。昨年3月米国のフィラデルフィアで推進されていた世界初の「少女像公園」建立を阻止しようと日本のある極右団体は計画段階からSNSを通じて抗議をした。また、ベルリン少女像が設置された9月には電話とEメールを通じて少女像撤去について圧力を加えたりもした。こうした状況の再発を防ぐために世界市民社会は日本軍性奴隷制問題に集中することで、さらに一歩進んで持続的に関心を傾けなければならない。
しかし7月4日韓国政府は強制動員民官協議会をたちあげて再び被害当事者を排除したまま問題を解決しようとしており、被害者の反対意志とは関係なく「代位弁済」方案を重ねて提示している。
これは過去30年間被害者が要求してきた解決方法に反するだけでなく、2018年の大法院の判決と既存の法秩序にも符合しないものだ。
先日14日にあった民官協議会の第2回会議ではあたかも問題解決の停滞が被害者と被害国の誤りにあるかのように協調を求めたりもした。日本軍性奴隷制問題の解決は日本政府の公式謝罪と法的賠償、そして再発防止策が準備されない限り、始めることはできない。
韓国政府がすべきことは、この機会を利用して真実を歪曲しようとする加害者を代弁することではなく、正当な手続きにより被害者が公式謝罪と法的賠償を受けとれるように援けることだ。
私たち大学生記者団は青年を代表して要求する。
私たちは戦争のない世界を願い、差別や嫌悪のない世界を望み、人権が保障される平和な世界を願う。未来を生きていく私たちはこれらすべてのもののために日本軍性奴隷制問題を語る。誰かが「過去」のことだと非難しても、他の誰かが私たちの話に喜んで共感するならば私たちの動きは退歩ではなく平和に向かう前進だ。
私たちの行く道を妨げるのは過去に蓋をしようと汲々としている歴史否定勢力と日本政府の無責任な態度だということを私たちは知っている。だからこそ私たちはこのような勢力に対抗して記者団として、また、青年としての主張を継続するのであり、連帯の歩みを継続するだろう。
このような私たちの歩みに同時代を生きている市民が参加し、よりよい社会がつくられることを切実に願う。また、歴史否定勢力と韓日政府が被害者に謝罪して責任ある態度で問題を解決するように願って次の通り要求する。
一. 日本政府は一日も早く被害者に公式謝罪して法的賠償を行え!
一. 歴史否定勢力は日本軍「慰安婦」被害者に謝罪し、歴史否定を直ちに中断せよ!
一. 韓国政府は被害者の意を尊重して責任ある態度で日本軍性奴隷制問題を積極的に解決せよ!
2022年7月20日
戦争と女性人権博物館大学生SNS記者団および
第1553回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者一同
(訳 方清子)