日本軍性奴隷制問題の解決は葛藤ではなく平和を意味する。



数多くの市民がともに30年間持続してきた水曜デモを通じて帝国主義と国家暴力が消え去った世界、差別や嫌悪のない世界、女性の人権が保障される平和な世界等、平和とは誰もが平和を叫ぶことができる空間としてつくられる。苦難の中でも水曜デモが続いて世界のあちらこちらで市民との連帯が拡がり、これに対して恐れをなした右翼および保守勢力は歴史わい曲とヘイトを行っている。



今なお日本軍性奴隷制問題が韓日関係を悪化させ、未来を困難に陥れていると真実を否定し、被害者および活動家を攻撃する声が聞こえる。



しかし平和な未来のための過去の歴史解決ではなく、歴史の真実を覆って反日・親日の構図を助長するヘイト勢力の声でこそ韓日関係の限りない葛藤が引き起こされているのだ。私たちは平和な韓半島、平和な韓日関係、平和な国際社会のために必ず日本軍性奴隷制問題を正しく解決しなければならない。戦争の可能性を高める葛藤関係ではなく、平和をつくり出す新しい韓日関係の形成のために日本軍性奴隷制問題の正しい解決は核心だ。

 


世界各地で糾弾と抗議が絶えることなく続くも、戦犯国であり加害者である日本は日本軍性奴隷制に対する事実を否認し、賠償どころか公式謝罪さえ拒否している。むしろ戦争犯罪の歴史を歪曲して「平和憲法」を改悪しようとする動きを見せている。

 


その渦中に、尹錫悦(ユン・ソギョル)政府はスタート前から韓日関係改善という名目で韓日政策協議団を日本に送って「強制徴用の問題は韓国政府が解決方案を出せ」などの屈辱的な結果だけを持ち帰っただけでなく、強制徴用訴訟問題解決のために民官共同協議体をスタートさせるなど、言葉で本質を曇らせ、加害者に要求すべき内容を被害者自ら解決せよという論理を広げている。韓日関係の回復が優先されるのではなく、日本政府の謝罪が優先されなければならない。

 


真の解決は2015韓日合意の廃棄が出発点だ。

20151228日朴槿惠(パク・クネ)政権が発表した2015韓日合意は被害当事者の声を排除したまま拙速に進められた。国民のキャンドルデモ以後新たに打ち立てられた政府は2015韓日合意に重大な欠陥があったことを認めて2015韓日合意の無効化を約束した。しかし約束とは違って相変らず韓日合意は無効化または廃棄されずにいる。

6年を越える歳月、2015韓日合意の中で日本軍性奴隷制問題は国際社会での言及禁止、平和碑撤去など、拙速な約束がいまだ終息していない。

韓日両国政府が本当に日本軍性奴隷制問題を解決して平和で未来指向的関係を形成しようと考えるならば被害者に対する日本政府の謝罪および賠償、日本軍性奴隷制問題をとりまく事実の歪曲とヘイト防止など誤った歴史を正す約束をしなければならない。真の問題解決を成し遂げる約束をつくり出すために2015韓日合意廃棄は必ず成し遂げなければならない。

 


私たちは歴史を歪曲しようとする勢力に屈することなく、ここ平和路に正義がうち立てられるその日まで守り抜くだろう。日本の誠意ある謝罪と賠償があるその日まで記憶し、行動して、共にするだろう。

 


日本政府は平和憲法改悪への試みを中断し、日本軍性奴隷制に対する責任を認めて公式謝罪、法的賠償を行え!

 


韓国政府は2015韓日合意を破棄してハルモニの名誉と人権回復のために行動せよ!

 


日本軍性奴隷制問題解決を妨害する歴史わい曲勢力は直ちにヘイトと差別を中断せよ!

 


平和路にヘイトが入り込む隙はない。直ちにヘイトを止めて立ち去れ!

 



2022727

1554回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者および京畿平和ナビネットワーク 一同



(訳 方清子)