日本軍性奴隷制問題の正義ある解決を望む国内外の市民の切実な心情を抱いて、ドイツに行って来ました。



私と韓ギョンナン連帯運動局長はベルリンの平和の少女像永久設置を要請する全世界の市民31,317名と559団体の署名が盛られた声明書、そして李容洙(イ・ヨンス)ハルモニが直接、筆をグッと押付けて書いた手紙を75日(火)、ベルリン・ミッテ区庁レムルリンオ担当官に直接手渡しました。



同担当官は、「少女像は戦時性暴力の終息を象徴するとても重要な問題であり、人類普遍の問題だ」という点を強調し、永久設置について肯定的に応えました。その次の日に会ったドイツ人権研究所所長も、少女像は日本に向けられたものではなく、戦時性暴力の普遍性を象徴し、ドイツ人が過去の犠牲者を祀る記念物のうちの一つであることを明確にし、「人権と表現の自由のために少女像を守る自由がある」と述べ、少女像存置のための支援を約束しました。




 76()にはベルリン少女像前で、「コリア協議会」主催の水曜デモも行われました。ミッテ区議員たちと市民団体の「極右に反対するハルモニたち」、『日本軍「慰安婦」アクショングループ』などのドイツ市民が参加し、韓民族ヨーロッパ連帯、在独韓国女性会、コリア協議会などの現地同胞が参加しました。人種と国籍、性別と世代を超えて共に手を握り、日本軍性奴隷制問題の正義ある解決と平和と人権のための道に連帯することを確認しました。ベルリン少女像永久存置のためのスローガンも、大きく響き渡りました。




 そして78()、カッセル大学の平和少女像の除幕式に参加しました。「カッセル少女像」はベルリン少女像に続いて欧州全域は勿論、ドイツの公共の場に設立された2番目の事例です。学生が自発的に企画、主導し、大学側の公式許可を受け、大学という公共の場に設立されたことに大きな意味があります。


学生たちの意志と心情に感動した金曙炅(キム・ソギョン)・金運成(キム・ウンソン)作家が少女像を寄贈し、ベルリン・コリア協議会が献身的に支援して成果を生み出しました。ドイツの少女像設置と運送、展示と関連活動を物心両面で支援してきた正義連は、この意義深い日を共にし、今後も固く連帯することを約束しました。国境を超越する連帯がどれだけ大きい力を発揮するのか、再度見て、聴いて、悟った瞬間でした。




 今回のドイツ訪問で沢山の市民と出会いました。公務員、政治家、大学教授と研究者、大学院生と大学生、市民団体活動家、自分の場で最善を尽くして反帝国主義、脱植民主義、反独裁と反ナチ闘争、平和と民主主義のために活動する沢山の方たちと出会いました。過去を直視・反省し、記憶し、過ちを通じて学び、「二度と同じ過ちを繰返さない」というこの人たちの意志が、過去30年間、日本軍性奴隷制問題解決を叫んできた私たちの心情と同じであることを再度確認しました。ドイツ全域に建てられている歴史記念館と記念物が、私たちの少女像と共鳴して、もっと大きな響きに拡張することを信じて疑いません。




 正義連は、過去を無視し、否定し、歪曲する者たちのどんな攻撃にも屈しないで、より平和な世界を夢見て前に進むことを確認します。歴史を退行させた者の死が何を呼び寄せるのかしっかりと見守り、全世界隅々に記憶の場を造り、記憶の連帯を拡張していくことでしょう。今後も市民の皆さんの大きな関心と支援をお願いします。




 2022713

 正義記憶連帯 理事長 李娜榮(イ・ナヨン)



(訳 権龍夫)