(ベルリン・ミッテ区で「平和の少女像」を守っているコリア協議会ほか5団体が正義連に送った声明。4月7日のソウルでの水曜集会・記者会見の場で読み上げられた)。




昨年から始まった尹美香(ユン・ミヒャン)議員と正義連に対するデタラメな疑惑提起は、長年、日本軍性奴隷制問題解決のために連帯し、ともに活動してきたドイツ市民社会と同胞たちに大きな傷と怒りを与えている。


特に最近ユーチューブで、「2017年ドイツ・ キャンペーン」当時、「ハルモニの肋骨が折れたのに引き回して歌を歌わせた」という悪意に満ちたウソを流布し、これを事実かのように報道する記事を目にして改めて強い怒りを感じている。



私たちドイツ市民社会は、2017年12月1日から12月6日までのドイツ滞在中、ハルモニの肋骨が折れた事実も、ハルモニが痛みを訴えたり、これを疑うほどの状況もなかったことを明確に断言する。 



当時ドイツ・ キャンペーンは、EU議会の日本軍「慰安婦」問題解決要求決議案採択10周年を迎え、ドイツおよびヨーロッパの女性人権団体と学者、政治家などが積極的に協力して決議の履行を要求し、戦時女性への性暴力をなくすための多様な議論と決議を引き出した取り組みだった。



吉元玉(キル・ウォノク)ハルモニが「私たちのように恐ろしい犠牲に遭って困難な中で生きてきた人もいるだろうが、良い結果を成し遂げるように努力してほしい。90才で歌手になる夢を叶えた私のように、希望を失わないで」との言葉が耳に残っている。「みなさんも夢があれば、きっと成し遂げて下さい」と言って歌を歌った姿もみんなの心に残っている。



滞在中ずっとハルモニの傍を離れず、ハルモニの健康を一番に考える尹美香議員ら正義連活動家の労苦と活動は、すでに過去20年余りの連帯の中で十分見てきた。ドイツに来るたびにハルモニの健康や献立に注意し、食べ物などの必要品を全て用意し、いつもハルモニを見守り、ハルモニの傍で一晩中ゆっくり寝ないでハルモニの健康と安全を守っていた姿を鮮明に記憶している。



ハルモニが事故に遭ったり健康異常が生じたなら、ドイツ滞在中に日程を一緒にし、ハルモニの宿舎に出入りして健康や日程について論議し、気遣った私たちが気付かないはずがない。一緒に楽しく笑いながら外食もし、「ベルリンの壁」見物もされた姿が今も目に鮮やかだ。だから、ウソで扇動するのを直ちにやめるよう願う。 当時、宿舎で吉元玉ハルモニを1時間以上インタビューをしたドイツ人記者2名も、ハルモニから痛みや苦痛の様子は全くなかったと証明できる。



昨年ベルリン・ミッテ区に設置された平和の少女像が日本政府と右翼の攻撃の中でも力強くその場を守ったのは、そしてドイツを越えてヨーロッパ全域に日本軍性奴隷制という反人道的人権蹂躪の歴史が広く知られ、正義に向かう根強い連帯がこの場を占めたのは、吉元玉ハルモニが堂々と訴えて来たその崇高な歩みが基礎になった。ハルモニ自ら「ドイツでも何処でも呼んでくれるなら、私が動ける限り駆け付ける」と言っていたその意志の成果だ。



真実を歪曲する根拠のない疑惑提議と虚偽流布を直ちに中断するよう求める。

 日本軍性奴隷の被害から立ち上がり、世界に向かって正義の象徴になってくれた被害者らと、その傍にいた正義連と全ての活動家たちの献身を、「不正」といって侮辱する行為がこれ以上許されてはいけない。 



私たちはドイツで、ヨーロッパで、各々の場所で、日本軍性奴隷制問題の正しい解決が成し遂げられ、真実が勝利する時までともに歩むだろう。



2021年 4月 5日 


(社)コリア協議会 

韓民族欧州連帯 

(社)韓国民衆文化の会

ベルリン労働教室

(社)在独韓国女性会

世界韓民族女性ネットワーク・ベルリン支部