チョン・ヨンミン記者 オーマイニュース22.12.08

 



日本軍慰安婦問題の深刻さに気付くきっかけになった」…少女像を通じて被害者たちの悲しみと希望を描く



 


2019年に削除された平和の少女像壁画 オーストラリアのブリスベン・トウォン地域(Benson StHigh St)に位置する、交通信号制御器に描かれた絵の変遷史。背景に描かれた旭日旗は5年間放置されたが、少女像は一日で削除されたという。ⓒシドニー平和の少女像連帯

 






2019年、少女像の絵がオーストラリアのブリスベン交通信号制御器に描かれてまもなく除去されるという事件があった。当時、5年もの間描かれていた旭日旗の絵を問題としてクイーンズランド大学の学生たちが市当局に問題を提起し、ここに別の絵を描き込んでもよいという許可を得て平和の少女像の絵を描き入れたのだったが、これもまた「政治的なテーマ」 という理由で再び消されてしまったというのだ。

 



それから3年が過ぎた去る121日、オーストラリアのクイーンズランド大学女子学生会館(University of Queensland Union Complex, Building 21C)の壁面に別の平和の少女像が描かれた。

 



クイーンズランド大学総学生会学生新聞編集長兼大学労働党事務総長であるEric Yun(ユン・ジウ)学生は去る8月、シドニーで行われた2022シドニー世界日本軍「慰安婦」記念行事を通じて「オーストラリア・ブリスベンでも一日も早く平和の少女像が建立できればよい」と言ったことがある。彼女はその後5ヶ月の準備期間を経て、最終的に学生会館の片側の壁に絵を描くことが許可され、少女像壁画作業を進めたという。

 



空の椅子、紫色の蝶の中に座っている少女像の絵が語るのは

 




 202212月クイーンズランド大学女子学生会館に描かれた平和の少女像

1. 完成した平和の少女像/2. 説明を聞くことができるQR コード/3. 絵を描くLily Ghali学生/4. .壁画プロジェクトに貢献したユン・ジウ学生

 



ブリスベンの平和の少女像壁画は、アジア太平洋戦争中の日本軍「慰安婦」被害者の人権回復と加害国の誠意ある謝罪を望む姿を込めている。

 


壁画には短い髪の少女像の絵や空の椅子、希望を示す紫色の蝶々、そして涙を流す少女の姿などが描かれている。 日本の武力の前でどうすることもできなかった被害者の悲しみ、それでもあきらめない、希望を見ることができる。

 


今回の壁画作業には美術を専攻するLily Ghali学生も参加し、彼らは韓国の平和の少女像の作家であるキム・ウンソン、キム・ソギョンの少女像にインスピレーションを得たという。

 


今回のプロジェクトに主導的に参加したユン・ジウ学生は「壁画作業に他の(オーストラリア)学生がともに参加したことにさらなる意味があり、再び日本軍「慰安婦」問題の深刻性を悟って歴史意識を共有するきっかけになった」と話した。



彼は「少女像の壁画が一部の極右学生や日本政府の抗議によって再び毀損されたり、消されたりするかもしれないが、それもまた彼らが隠して歪曲しようとする彼ら自身の歴史をそのまま記録するきっかけになるだろう」と話した。

 


オーストラリアのブリスベンの少女像の壁画には、クイーンズランド大学21C建物階段左の女性会館の出入り口で会うことができ、シドニー平和の少女像連帯フェイスブックページ( 시드니 평화의 소녀상 연대 - Friends of "Comfort Women" in Sydney | Facebook)を通じて今後のお知らせを受けることができる。




(訳 方清子)