李玉先さんのご冥福をお祈りいたします。






  水曜デモで発言する李玉先さん




 李玉先(イ・オクソン)ハルモニは1928年に大邱で生まれました。



194410月頃、日本の軍人が家に来て日本の工場に就職させてやると言いました。両親が嫌だと言って争いましたが、結局強制的に連行されました。



連行された所は満州 の海城で、日本軍隊が駐屯していました。

そこにある慰安所でハルモニは、日本軍性奴隷制の被害を受けました。言われるままにしなければ暴力を受け、その時に足をひどくケガして長い間足を引きずっていました。

 



ある日近所にいた中国人から朝鮮が解放されたと聞きました。

その人の援けで新義州まで来て、列車に乗って故郷の大邱に帰ることができました。しかし体も心も病気のハルモニにとって、故郷も心穏やかに過ごせる場所ではありませんでした。家族には被害事実を言えないまま、満州に行って来たとだけ言いました。

 



 それ以降、俗離山にある村で薬草の行商をして暮らしました。

 


 ハルモニは1993年、韓国政府に日本軍「慰安婦」被害者として登録され、水曜デモに参加するなど、日本軍性奴隷制問題解決のための活動を熱心にされました。

 


 「ナヌムの家」に暮らしていたハルモニは、昨晩940分頃に老衰で逝去されました。葬儀場は慶尚道広州市京案(キョンアン)葬儀場101号です。

 


 李玉先ハルモニのご冥福を祈ります。

 

 2022.12.27.

 正義記憶連帯



(訳 権龍夫)