新たな決意で日本軍「慰安婦」問題の解決をめざします



2011年12月14日、1000回水曜デモを記念してソウルの日本大使館前に「平和の碑」が建てられました。11年の歳月を経た今もあの日の記憶と感動が蘇ってきます。




少女像を見つめるハルモニたちの慈しみと誇りに満ちた表情、そして道路を埋め尽くした数千人もの人々の歓喜に満ちた喊声。

「平和の碑」は被害者と支援者の20年に及ぶ苦難の歩みを経て、日本軍による戦時性奴隷制度の実態が明らかにされ、覆すことのできない事実として歴史に刻まれたことへの証でもありました。



しかし、そこから再び日本政府との新たな闘いが始まりました。

日本政府は引き続き歴史修正主義者や右派勢力を総動員して歴史を否定し、被害者に責任を押し付けています。

2015年の日韓合意以降、世界各地の市民らが平和と女性の人権の象徴としてメモリアル碑や少女像を設置する動きが拡がっています。

日本政府は外交方針として監視と圧力を強め、撤去させる行動に出ました。

私たちはこれに抗議・申し入れを行うとともに、各地で定期水曜集会の開催をはじめ様々な取り組みを通じて「慰安婦」問題の解決を訴えてきました。安倍政権以降、「慰安婦」問題が教科書から消され、メディアもタブー視するなど厳しい状況が続いています。



日本政府はアジア太平洋戦争において植民地・侵略戦争を繰り広げ、膨大な犠牲を生んだことへの反省もないまま、歴史を隠蔽し、被害者を貶めるという新たな罪を重ねています。日本にこそ立つべき「平和の碑」や慰安婦像が非難の対象とされています。



私たちは決してあきらめません。これからも被害者と、世界中で共感して立ち上がった市民らと手をつなぎ、連帯して「慰安婦」問題の解決をめざして行動していきます。



2022年12月14日
日本軍「慰安婦」問題解決全国行動