水原地方法院城南支院 貴中



                        嘆願書




                                             2022年6月14日

                            日本軍「慰安婦」問題解決全国行動



日本軍「慰安婦」問題解決全国行動は2010年の結成以来、日本における全国ネットワークとして「慰安婦」問題の解決を進めてきました。会員の多くは1990年代よりこの問題に取り組み、日本政府を相手どった裁判支援をはじめ、被害各国を訪問して被害者との交流・支援を重ねてきました。



その過程でナヌムの家を訪問し、あるいは被害者を日本に招請するなど解決運動をともにしてきました。2003年、矢嶋宰さんはナヌムの家のスタッフとして「ピースロード」キャンプを企画し、日韓の若者が出あいと交流を重ねる中で日本人学生が帰国後各地で取り組みを開始し、2004年から「全国同時証言集会」が開催されたりもしました。




矢嶋さんはその後ドイツに生活拠点を移してからもドイツの市民団体と交流しながら「慰安婦」問題への関心と努力を忘れず、2019年からは再び韓国ナヌムの家で日本人スタッフとして活動を始めました。一貫してハルモニたちの傍らでともに過ごし、ハルモニたちの尊厳回復のために心血を注いでこられた矢嶋さんのことを私たちはよく知っています。



2020年、矢嶋さんを含むスタッフのみなさんの内部告発によって「社会福祉法人大韓仏教曹溪宗ナヌムの家」運営人らによる巨額の不正蓄財他、様々な不正が明らかになりました。ハルモニたちに寄せられた20年以上にわたる支援カンパがハルモニたち自身にはほとんど使われず、ハルモニたちの死を待ってホテル式療養所の設立計画まで立てられていたという驚愕の事実を知りました。私たちは怒りを抑えられず、一刻も早く不正の実態を明らかにするよう求めて京畿道民官合同調査団宛に嘆願書を送ったりもしました。




その後の調査で運営側の不正や人権侵害の実態が明確になったにもかかわらず、どういうわけか状況はなんら変わらず、むしろ内部告発スタッフらが運営陣とその支援者らによる過酷な嫌がらせやスラップ裁判を次々に起こされていると知りました。私たちはこれほどまでに自浄能力のない運営陣と、巨大宗教団体を前にその意のままになっている行政・機関にただただ唖然とするほかありません。様々な理由をつけてスタッフらを相手に40余りのスラップ訴訟を起こすなど尋常とは思えません。とりわけ日本人スタッフとして働く矢嶋さんを標的にしたヘイト攻撃によって人格を貶めようとしていることは看過できません。




現在矢嶋さんをはじめ内部告発者全員が延々と続く嫌がらせや圧力、次々起こされる訴訟によって何らかの精神疾患を患うなど深刻な事態にあると聞いています。

私たちはこうした事態の全責任を負うべき運営陣が総退陣し、真相究明と処罰が速やかに行われ、日本軍「慰安婦」被害者らに平穏な日常が戻ってくることを心より願っています。




貴裁判所が正義に基づく判断を下されることを信じて疑いません。




*矢嶋さんからのお返事は下記からお読みいただけます。

https://www.restoringhonor1000.info/2022/06/blog-post_15.html