第二次世界大戦中、日本軍によって人間と女性としての尊厳と権利を踏みにじられ、孤独で暗くて長い時間を打ち破って1991814日、故金学順ハルモニが韓国教会女性連合会を訪ねてきて勇気ある証言をおこなった。そして199218日、ここ平和路で水曜デモをスタートさせてすでに1548回を迎えた。30余年もの間真実を胸に正義の叫びは国内はもちろん全世界に広まり、戦時下において女性の身体が消耗品の様に取り扱われた非人道的で残酷な戦争犯罪を告発した。この正義の声は全世界的課題となって多くの人々と共に連帯することで正義と平和のうねりをつくり出した。特に今日は国連平和維持軍の性暴力犯罪処罰を強化した国連安保理決議案1820号が採択された日(2008619)を記念して2015年制定されたし武力紛争と紛争後に起きる性暴力を終息させようという目的を込めた「6.19世界戦時性暴力追放の日」を記念する水曜デモだ。また、今日は「6.15南北共同宣言」記念日でもある。

 



しかし、いまだ加害者日本の事実認定と真相究明、公式謝罪と法的賠償、再発防止のための約束と実践はなされないでいる。東京では日本軍「慰安婦」被害者を冒とくする行事が開かれ、日本軍「慰安婦」被害者を自発的売春婦だと語る極悪で惨憺たる出来事が相変らず起きている。さらに腹立たしいのは、韓国の一部政治家たちと右翼団体が日本の観点と見解をそのまま国内に伝えているとことだ。彼らは日本軍の反人権的、非人道的犯罪を歴史から消すために被害者を侮辱し、嫌悪して平和の象徴である平和の碑を撤去するためのふるまい行動を継続している。

 



一方、国民は韓・米首脳会談を通してアメリカ中心の排他的な軍事同盟ではなく、平和的でバランスのとれた韓・米関係と周辺国家との関係を期待した。しかし、去る521日に発表された韓・米首脳共同声明では昨年の声明に含まれていた「2018年板門店宣言とシンガポール共同声明」に対する言及が抜け落ちて拡張、抑制・連合防衛態勢の強化、戦略資産の展開など北側を刺激する内容がむしろ強化された。特に尹大統領は「韓半島の完全な非核化」という表現の代わりに「北朝鮮の完全な非核化」に言及することによって強硬な姿勢を明確に表わした。さらに米・日首脳会談を通じてバイデン大統領は、中国・ロシア・北朝鮮への対応のために日本防衛力強化と防衛費の大幅増額を支持するという意思を明確にすることによって日本の帝国主義的欲望に力を加えている。これが歴史の真実に向き合って正義と平和に進むことを熱望する国民の願いを挫くものではなくて何だろうか!

 



今日は6.15南北共同宣言22周年になる日だ。 6.15首脳会談と共同宣言は分断の歴史上初めて半世紀分にわたる断の歴史の大転換を試みることで韓半島で冷戦の残滓を捨てて緊張緩和と信頼構築、自主と平和の原則に立った漸進的な統一方案に合意した歴史的事件であり、韓半島平和プロセスを本格的に始める転機を準備した事件だ。その意味を生かして韓半島の停戦体制を終わらせ、平和体制を構築することこそ南・北・米・中など当事国間の敵対関係を清算することだ。戦犯国家として最小限の責任意識も感じることができない日本が新しい冷戦体制構築を通じて東北アジアに再び戦雲を垂らそうとする帝国主義の欲望を防ぐことが真に自由で平和な世界秩序を作る仕事であることを記憶しなければならないだろう。

 



私たちは日本軍性的奴隷制問題が被害者中心に正しく解決され、戦時性暴力のない世の中、戦争がない世の中、平和な世の中になるよう、より一層強く連帯することを確認して次の通り要求する。

 



―日本政府は日本軍性奴隷制犯罪を認めて被害者に国際法に従って公式謝罪し、賠償せよ!


―日本政府は日本軍性奴隷制関連の歴史を隠さずに、正しく記録して教育せよ!


―韓国政府は日本軍性奴隷制問題の正しい解決のために積極的に行動せよ!


―私たちは日本軍性奴隷制問題を正しく解決して戦時性暴力追放のために連帯する!




 

 2022615 

1548回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者および6.15共同宣言実践南側委員会女性本部一同



(訳 方清子)