〈 ミンドウルレより〉再び不正義の判決…尹美香、「慰安婦」の真実を証言した罪
ミンドウルレ(たんぽぽ) チョン・ジユン編集委員 入力 2024.11.16
果てしない魔女狩りに確認印を押した大法院判決
日韓の支配層にとって除去すべき標的だった尹美香
キャンドル抗争への反革命のため魔女が必要だった検察とメディア
最も卑劣で悪辣な魔女狩り、さらし者にされた4年間
裁判所に圧力を加えてひっくり返した二審判決をそのまま確定した大法院
「慰安婦」被害者たちの歴史的運動に致命的な打撃
それでも決して終わることなく、屈することもない
大法院2部(主審キム・サンファン大法官)は14日、尹美香「金福童の希望」代表(第21代国会議員)と活動家1名に対し一部有罪を言い渡した2審の結果を最終的に確定した。すると『朝鮮日報』等はこれを「遅延された正義」と言っている。「破廉恥な犯罪」をはたらいた人物が「歳費を全額受け取って」第21代国会議員の任期を「まっとうした後でやっと」議員職喪失の刑が言い渡されたというのだ。
しかし、去る4年の裁判と今回の判決が示したものは「果てしない不正義」であり、従って尹美香代表は任期4年の間、絶えず苦しめられてきただけでなく、任期が終わった現在も繰り返しメディア、検察、司法、既得権勢力に踏みにじられている。
今回の大法院確定判決は、この果てしないいじめと魔女狩りが終わっておらず、今後も続くであろうことの確認である。
尹美香代表に対する魔女狩りは、現在大韓民国を統治している尹錫悦「検察共和国」が誕生する過程で最も重要な口実にした2つの魔女狩りの1つだった。
現政権の中心にいる「検察-メディアカルテル」が起こした最初の魔女狩りが、2019年の「曺国(チョ・グク)攻撃」だったとしたら、2番目が2020年の尹美香への魔女狩りだった。
尹美香は20代の前半から30年以上、日本軍戦時性犯罪の真相究明と「慰安婦」被害者に対する日本政府の謝罪と補償を求めて闘ってきた。この闘いは国際的な連帯を形成し、国連をも動かした。それは「戦犯国家」の過去を覆い隠して再武装しようとする日本の支配層、韓米日同盟の強化にばかり必死の韓国既得権層には歓迎されないことだった。
そこで尹美香は彼らにとって非常に不都合で、排除すべき邪魔者となった。「慰安婦」被害者が全員死亡すればこの問題は忘れ去られ終わらせることができると期待してきた日韓の支配者たちにとって尹美香のような人々の存在は、あまりにも煩わしい障害物だった。被害者が全員亡くなった後も限りなく彼女たちを記憶し、証言を担って闘う人々だからだ。
尹美香議員の肖像画。デニー・イム作家のペンドローイング作品
2016年のキャンドル抗争への反革命を企図する検察-メディアカルテルにとっても「魔女」が必要だった。
民主党が過半数を越す議席を有することになった2020年の第21代総選挙の結果は、彼らにとって大きな衝撃だった。族閥メディアは「文在寅政権が国会先進化法を超えて国政を思い通りに牛耳れるようになった」として、警戒心と恐怖心を露わにした。
彼らには、この状況を打開する突破口が必要だった。この国で既得権右派と検察-メディアカルテルがこんな時に駆使する最も効果的な武器が、他でもない魔女狩りである。
「魔女」は社会正義運動を代表する人物で、2016年のキャンドル抗争後に新たに国会に進出した人の中から見つけなければならなかった。女性ならなおさらよかった。
そこで尹美香議員が標的にされた。第21代国会に初めて当選した尹美香議員は、韓国の既得権右派だけでなく日本の安倍政権と右翼ら皆の公共の的であり、総選挙で勝利した民主党に反撃を加えるためスケープゴートを探していた検察-メディアカルテルにとってもちょうどよい魔女狩りの生贄だったのである。
被害者と連帯者との間でよく起こりうる誤解と葛藤を表面化させた李容洙ハルモニの記者会見が引き金になった。族閥メディアは待ってましたとばかりに記者会見で出た発言を歪曲して魔女狩りを開始した。被害者と連帯者の長きにわたる人間関係を破壊し、仲たがいをさせる最も悪辣な攻撃を繰り広げた。「ハルモニたちを利用して金をかすめ取った」という論理だった。
後になって李容洙ハルモニが「メディアが持ち出している根拠のない憶測と非難、分裂させようとする試みなどは、何一つ私たちのためにならない」と述べたが、すでに手遅れだった。
尹美香議員と正義連の活動家たちは、生涯を日本軍性奴隷制被害者たちと連帯してきたことが否定され、破廉恥な詐欺師に仕立て上げられ、全社会的にさらし者にされた。
族閥メディアの後に続いた検察は、「挺対協が法人カードを1枚しか持っていなかった時代に、活動家が自分のお金でまず決済して後で補填されたお金」をことごとく「横領」扱いした。検察とメディアは、市民団体の会計基準が十分に整っていなかった時代の不十分だった点を根掘り葉掘りあげつらって「トン(金)ミヒャン」「物乞い」といったフレームをつくり上げた。
メディアが取り上げた20余りの容疑のうち12については警察の捜査と検察の起訴段階で容疑なし、不起訴となった。
キム・ギョンユル、チョン・ヨオク、ソ・ミンらが先頭に立って「吸血鬼」「悪魔」といった極端な表現で尹議員を攻撃した。関連記事にはあらゆる暴言と悪意のコメントがついた。
尹議員の夫が、娘が、父親が引っ張り出されて一緒にさらし者にされた。全てを捧げて「慰安婦」被害者たちの手となり、足となり、口になってきた人々に「運動を利用して私益をむさぼった詐欺・横領犯」という卑劣で残忍な烙印が押された。
あたかもイエスにユダという汚名を着せて十字架にかけたのと同じだった。彼らは、このような烙印と汚名が無実の被害者に最も耐え難い苦痛を与えるということをよく知っていた。このようなさらし者化と攻撃の末に結局、正義連の麻浦(マポ)シムト(シェルター)の孫英美(ソン・ヨンミ)所長は自ら命を断った。
ところが本格的な捜査が始まると、メディアと検察の魔女狩りがどれほど無理筋なものであったかが明らかになった。
検察は数回にわたる家宅捜索で会計帳簿と口座を調べ上げ、超ミクロな埃叩きをおこなったが、これといった証拠を見つけ出すことができなかった。メディアが最も刺激的、煽情的に報道した大部分の疑惑が警察と検察の捜査段階で不起訴、容疑なしとなった。そこで検察は、20余りの容疑のうち8容疑でしか起訴できなかった。一審判決では、そのうちの7容疑がさらに無罪となった。
「尹美香は去る30年間、人的・物的基盤が劣悪な状況においても、挺対協活動家として勤務しながら日本軍慰安婦問題の解決、慰安婦ハルモニたちの被害回復等のために寄与してきた。」
2023年2月の一審判決で、裁判所はこのように述べた。これは誰も否定できない真実だからである。
唯一有罪となった「横領」容疑も、検察が掲げた1億ウォンのうち1700万ウォンだけが認定された。ほとんどの支出の根拠が証明されたためだった。あまりにも長い歳月が経っているために領収証等を見つけ出すことができなかったものが1700万ウォンあったということだ。
さらに、同期間に尹美香が正義連に1億ウォン以上を寄付していたことも明らかになった。1億ウォン以上を寄付しながら1700万ウォンを横領したというのは全く辻褄の合わない話だ。
一審判決は魔女狩りの真実をある程度明らかにしたが、すぐにこれをひっくり返そうとする検察-メディアの大々的な活動が始まった。
にもかかわらず族閥メディアと尹錫悦政権は「納得できない」と裁判所を攻撃し、露骨な不満を表した。検察はすぐさま控訴した。韓東勲(ハン・ドンフン)法務長官が「きちんと明らかにしなければならない」と直に発言し、控訴審の裁判所に圧力を加えた。一審の結果を覆せという露骨な注文だった。控訴審判決が出される直前、族閥メディアは再び尹美香議員を十字架にくくりつけた。
尹美香議員が関東大震災朝鮮人虐殺100周年行事に参加したことが口実にされた。同行事に朝鮮総連も参加していたとして、国民の力党は「大韓民国を脅かす反国家団体の国家転覆をはかる行事」に参加したと尹美香を攻撃した。大統領の尹錫悦まで「国体を揺るがし破壊しようとする反国家行為だ」と猛烈に非難した。
控訴審の裁判所に向けた全方位的なシグナルと圧力だった。
結局、彼らの攻撃は成功した。
7か月後に下された二審判決は一審で無罪になった部分を再び覆した。検察は新しい証拠を提示できなかったのに対し、尹美香の弁護団は一審で有罪とされた部分まで覆しうる新しい証拠を最大限に提出したが、それは重要ではなかった。二審判決は一審で無罪となった7つの容疑のうち2容疑を有罪に転じさせた。
また、横領金額も一審で判断した1700万ウォンではなく8000万ウォンに大きく膨れ上がらせ、懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡した。有罪に転じた容疑を見ると、第一に、女性家族省が支給した補助金を挺対協活動家に人件費として支給したが、支給された活動家がそれを挺対協に寄付したことが違法だというものだ。
第二に、金福童ハルモニの葬儀費用を公開的に募金し、葬儀後に残ったお金を市民団体に寄付したことが「成熟した弔問文化づくりを妨害」した寄付金品法違反だというものだ。両方とも、市民団体活動家の善意と献身、市民社会運動の望ましい正当な慣行を、処罰されるべき犯罪に化けさせた奇想天外な判決と言わざるをえない。
尹美香は議員を辞めた後も、最近、同僚たちと共に国会議員会館1階ロビーで平和の少女像展示会を開催した。/ 尹美香のフェイスブックから。
何よりも呆れたのは、二審裁判所が故孫英美所長と尹美香の個人的な通帳上のやりとりを「横領」と見なして「横領金額」と有罪の量刑を膨らませたことだ。裁判所は故孫英美所長がすでにこの世を去っており、抗弁も自己防御もできない状況で、一方的に検察の根拠なき無理筋を受け入れて個人の名誉を傷つけ、故人を二度殺したのである。
そうして1年後に出された昨日の大法院判決は、この呆れるほど不当な二審判決を何らの説明もなくそのまま確定した。この大法院判決でつくられた判例によれば、今後、国家補助金を受け取る貧しい団体で社会正義のための運動をおこなう活動家たちは、その団体に寄付してはならない。それは「詐欺と横領の破廉恥な犯罪」になるからだ。
また今後、民主主義と社会進歩のために生涯を捧げてきた人が死亡しても、市民社会葬をおこなってその意志を尊び弔慰金を集めて残ったお金を故人の意志に沿って寄付することもやってはいけない。それも「詐欺と横領の破廉恥な犯罪」になるからだ。
また、尹美香のように青春と生涯を投げうって全てをかけて歴史がつくった被害者たちの側に立って共に闘うこともしてはいけない。それは「被害者を前面に立てて私益をむさぼる破廉恥な偽善的犯罪者」だと烙印を押され、全社会的にさらし者にされ魔女狩りのターゲットにされる危険千万な選択になるからだ。
このような論理と方法ですでに既得権右派と検察-メディアカルテルは尹美香議員の任期4年間、何もできないようにタガをはめ奴隷のように引きずりまわしながら石つぶてを投げ続けた。
これは「慰安婦」被害者の真実と正義のための歴史的な運動に、非常に致命的な打撃を与えた。その後遺症が未だ残っている状況で、今回の大法院判決は再び確認射殺までおこなっているのだ、韓国と日本で植民地支配と戦争犯罪の真実を覆い隠そうとする「歴史否定勢力」は、被害者たちの生物学的な消滅だけでなく「慰安婦」運動の政治的消滅まで追求しているからだ。
「慰安婦」の真実と正義のための尹美香の活動は続いている。11月4日、金福童平和センター、金福童のナビ(蝶)の道開館式
/ 尹美香のフェイスブックから
この過程を振り返ってみると、族閥メディアの魔女狩り、政治検察の標的捜査と無理な起訴を司法が判決で完成させたことが分かる。基本的に韓国社会の司法秩序は強者と権力者に有利に傾いていた。江南(カンナム)出身の首都圏名門大学を出た超エリートたちが判事・検事になり、キム&チャンのような大型ローフォームで重要な事件を処理しているからである。
彼らは資産家や企業主や高位の政治家のような特権層と人脈、婚脈、学脈で繋がっている。自然と彼らの目線と利害関係によって「正義と不正義」を判断する傾向が生じる。
ところが尹錫悦時代の司法正義の歪曲は、その水準を超えている。尹錫悦が大統領の座を占めるまでの過程で重要な政治的事件が起きるたびに司法府はあたかも注文生産でもするかのように家宅捜索令状の自販機のような役割をし、検察の起訴状を写し書きするかのように判決文を出してきた。
尹錫悦師団が「梁承泰(ヤン・スンテ)大法院長の司法壟断(ろうだん)」に対する捜査の過程で判事たちに関するXファイルを手に入れ、その後も「判事査察文献」で明らかになったように、判事たちに対する内偵をおこなって弱みを握っているのではないかという疑いが持たれている背景には、このようなことがある。尹錫悦大統領が大法院長、大法官たちを自分の好みに合わせて交代できる権限を得てから、この現象はさらに露骨に現れている。
尹錫悦師団は、族閥メディアが世論づくりをし、検察が刀を振り回し、司法府が確認印を押せば、ことがスムーズに運ぶということを誰よりもよく知っており、それを活用してきたように見える。
これは、単に尹錫悦政権が退陣するだけで解決する問題ではなく、我々が韓国社会のこの根深い利権カルテルを解体させる重大な課題に直面していることを意味している。
それをしない限り、このような魔女狩りの犠牲者はこれからも出続けるだろう。今回の魔女狩りが繰り広げられる間、沈黙したり、ほう助したり、さらには積極的に手伝った大多数のメディア、「進歩」知識人と「左派」団体、数多くの虫けらどもも、「慰安婦」被害者の真実と夢を地に埋めることに協力したといえる。彼らは昨日の判決に対し、いかなる批判も、評価も出しておらず、単に「大法院が尹美香の横領を有罪と判断した」という情報だけを伝えている。しかし、このようなことでは絶対に終わらない。
「慰安婦」被害者らの肉体的な生はいずれ全て終わるだろうが、その精神と魂が消えることはない。それを記憶する尹美香のような人々は決して屈しないであろう。また新たに数多くの尹美香たちが現われうだろう。
尹美香とその仲間たちは最近「金福童平和センター」をオープンした。その開館式で尹美香は「性暴力に苦しめられる女性たちに、最後まで闘えば勝つのだと励まし、ナビ(蝶)基金を支援した金福童の平和」を世界の至るところに広く、広く伝えていくと決意表明した。
(訳 梁澄子)
https://www.mindlenews.com/news/articleView.html?idxno=10351
또 불의한 판결…윤미향, 위안부의 진실을 증언한 죄
전지윤 편집위원misotolenin@gmail.com다른 기사 보기
입력 2024.11.16 14:20
수정 2024.11.16 14:25
끝없는 마녀사냥에 확인 도장 찍어준 대법원 판결
한일 지배자들에게 제거해야 할 표적이던 윤미향
촛불항쟁의 반혁명을 위해 마녀가 필요했던 검언
가장 야비하고 악랄한 마녀사냥과 조리돌림 4년
재판부 압박해 뒤집은 2심과 그대로 확정한 대법
'위안부' 피해자들의 역사적 운동에 치명적 타격
그러나 결코 끝이 아니고 무릎 꿇지 않을 것이다
대법원 2부(주심 김상환 대법관)는 14일 윤미향 '김복동의희망' 대표(21대 국회의원)와 활동가 1인에 대해 일부 유죄를 선고한 2심 결과를 최종 확정했다. 그러자 조선일보 등은 이것을 "지연된 정의"라고 말하고 있다. "파렴치한 범죄"를 저지른 사람이 "세비를 전부 챙겨가며" 21대 국회의원의 임기를 "다 누린 뒤에야" 의원직 상실의 형이 판결됐다는 말이다.
하지만 지난 4년의 재판과 이번 판결이 보여 준 것은 '끝없는 불의'였고, 그래서 윤미향 대표는 임기 4년 내내 괴롭힘을 당했을 뿐 아니라, 임기가 끝난 지금도 거듭해서 언론, 검찰, 사법부, 기득권 세력에 짓밟히고 있다. 이번 대법원 확정판결은 이 끝없는 괴롭힘과 마녀사냥이 끝나지 않았고, 앞으로도 계속될 것이라는 확인이다.
윤미향 대표에 대한 마녀사냥은 지금 대한민국을 통치하고 있는 윤석열 '검찰공화국'이 탄생하는 과정에서 가장 중요한 구실을 했던 두 가지 마녀사냥 중의 하나였다. 이 정부의 핵심에 있는 '검·언 카르텔'이 일으켰던 첫 번째 마녀사냥이 2019년의 '조국몰이'였다면, 두 번째가 바로 2020년의 윤미향 마녀사냥이었다.
윤미향은 20대 초반부터 30년 넘는 세월 동안 일본군 전시 성범죄의 진실 규명과 '위안부' 피해자들에 대한 일본 정부의 사과와 보상을 위해 싸워 왔다. 이 투쟁은 국제적 연대를 일으켰고 UN도 움직였다. 이것은 ‘전범국가’의 과거를 덮어버리고 재무장하려는 일본 지배층, 한미일 동맹 강화에만 매달리는 한국 기득권층에게 달가울 수 없는 일이었다.
그래서 윤미향은 이들에게 매우 불편하고 제거해야만 하는 눈엣가시가 됐다. '위안부' 피해자들이 다 사망하면 이 문제를 망각하고 넘어갈 수 있다고 기대해 온 한일 지배자들에게 윤미향 같은 이들의 존재는 너무나 성가신 걸림돌이었다. 피해자들이 다 사라지고 나서도 끝없이 그들을 기억하며 증언을 대신하며 투쟁할 사람들이었기 때문이다.
윤미향 의원의 초상화. 대니 임 작가의 펜드로잉 작품.
2016 촛불항쟁의 반혁명을 추구하던 검찰-언론 카르텔에게도 '마녀'가 필요했다. 민주당이 과반을 훌쩍 넘는 의석을 가지게 된 2020년 21대 총선 결과는 이들에게 큰 충격이었다. 족벌언론들은 '문재인 정권이 국회 선진화법을 뛰어넘어 국정을 마음대로 주도할 수 있게 됐다'라면서 경계심과 두려움을 드러냈다.
이들은 이 상황을 타개할 돌파구가 필요했고, 이 나라에서 기득권 우파와 검찰-언론 카르텔이 이럴 때 매달리게 되는 가장 효과적인 무기는 바로 마녀사냥이었다. '마녀'는 사회정의 운동을 대표하면서 2016년 촛불항쟁 이후에 새로 구성된 국회로 진출한 사람들 중에서 찾아야 했다. 여성이라면 더욱 좋았다.
그래서 윤미향 의원은 표적이 됐다. 21대 국회에 처음으로 당선한 윤미향 의원은 한국의 기득권 우파만이 아니라 일본의 아베 정부와 우익들 모두의 공공의 적이었고, 총선에서 승리한 민주당에게 반격을 가하기 위해 희생양을 찾던 검찰-언론 카르텔에게도 딱 들어맞는 마녀사냥의 희생양이었던 셈이다.
피해자와 연대자 사이에 흔히 나타날 수 있는 오해와 갈등을 보여 준 이용수 할머니의 기자회견이 방아쇠가 됐다. 족벌언론들은 기다렸다는 듯이 기자회견에서 나온 발언들을 왜곡해 마녀사냥을 시작했다. 피해자와 연대자의 오랜 인간적 관계를 파괴하고 이간질하는 가장 악랄한 공격들이 벌어졌다. '할머니들을 이용해서 돈을 빼돌렸다'라는 논리였다.
뒤늦게 이용수 할머니가 "언론에서 제기하고 있는 근거 없는 억측과 비난, 편 가르기 등이 우리를 위해 기여할 것은 아무것도 없다"라고 밝혔지만, 이미 버스는 떠난 뒤였다. 윤미향 의원과 정의연 활동가들은 평생을 일본군 성노예제 피해자들과 연대했던 것이 부정당하고, 파렴치한 사기꾼으로 몰려서 전 사회적 조리돌림을 당했다.
족벌언론들의 뒤를 이어서 뛰어든 검찰은 '정대협이 법인 카드가 하나밖에 없던 과거에 활동가가 자기 돈으로 먼저 결제한 후 보전받은 돈'을 전부 '횡령'으로 몰았다. 검찰과 언론은 시민단체 회계의 기준이 충분히 마련돼 있지 않던 시절의 부족함을 파고들어 '돈미향', '앵벌이' 등의 프레임을 만들어냈다.
언론이 제기한 20여개의 혐의 중에서 12개는 이미 경찰 수사와 검찰 기소 단계에서 무혐의와 불기소가 됐다.
김경율, 전여옥, 서민 등이 나서서 '흡혈귀', '‘악마' 같은 극단적 표현으로 윤 의원을 공격했다. 관련 기사들에는 온갖 막말과 악플이 달렸다. 윤 의원의 남편이, 딸이, 아버지가 끌려 나와서 같이 조리돌림을 당했다. 모든 걸 바쳐 위안부 피해자들의 손, 발, 입이 된 사람들에게 '운동을 이용해 사익을 챙긴 사기, 횡령범'이라는 가장 야비하고 잔인한 낙인을 찍었다.
마치 예수에게 유다라는 누명을 씌워서 십자가에 매다는 것과 비슷했다. 저들은 이런 낙인과 누명이 억울한 피해자들에게 가장 견딜 수 없는 고통을 준다는 것을 잘 알았다. 그러한 조리돌림과 몰아가기 끝에 결국 정의연 마포쉼터 손영미 소장은 스스로 목숨을 끊었다. 하지만 본격적 수사가 시작되면서 언론과 검찰의 마녀사냥이 얼마나 억지였는지 드러났다.
검찰은 여러 차례 압수수색을 통해 회계장부와 계좌들을 뒤지고 초미세 먼지 털기를 했지만 별다른 증거를 찾아내지 못했다. 언론이 가장 자극적이고 선정적으로 보도했던 대부분 의혹이 경찰과 검찰의 수사 단계에서 불기소와 무혐의가 됐다. 그래서 검찰은 20여 개의 혐의 중에서 8개밖에 기소하지 못했다. 1심 재판에서는 그중에서 7가지를 추가로 무죄 판결했다.
"윤미향은 지난 30년 동안 인적·물적 기반이 열악한 상황에서도 정대협의 활동가로 근무하면서 일본군 위안부 문제 해결, 위안부 할머니들의 피해 회복 등을 위해 기여해 왔다." 2023년 2월의 1심 판결에서 재판부는 이렇게 말했다. 이것은 도저히 누구도 부정할 수 없는 진실이기 때문이었다.
유죄가 된 1개의 '횡령' 혐의도 검찰이 제기한 1억 원 중에 1700만 원만 인정됐다. 대부분 지출의 근거들이 증명됐기 때문이었다. 워낙 오래전이라서 영수증 등을 찾지 못한 게 1700만 원이었다. 더구나 같은 기간 동안 윤미향이 정의연에 1억 원 넘게 기부한 것도 밝혀졌다. 1억 원을 넘게 기부하면서 1700만 원을 빼돌린다는 것은 말도 안 되는 일이었다.
1심 판결은 그마나 마녀사냥의 진실을 어느 정도 밝혔지만, 곧 검찰-언론의 대대적 뒤집기가 벌어졌다.
그런데도 족벌언론들과 윤석열 정권은 '납득할 수 없다'라며 재판부를 공격하며 노골적인 불만을 드러냈다. 검찰은 곧바로 항소했다. 한동훈 법무장관이 직접 나서서 "제대로 밝혀내야 한다"라면서 항소심 재판부를 압박했다. 1심 결과를 뒤집어야 한다는 노골적 주문이었다. 항소심 판결이 내려지기 직전에 족벌언론들은 또다시 윤미향 의원을 십자가에 매달기 시작했다.
윤미향 의원이 관동대지진 조선인 학살 100주기 추도 행사에 참가한 것이 빌미가 됐다. 그 행사에 조총련도 참가했다며 국민의힘은 "대한민국을 위협하는 반국가단체의 국가전복 기도행사"에 참가했다며 윤미향을 공격했다. 대통령 윤석열까지 "국체를 흔들고 파괴하려는 반국가행위"라고 맹비난했다. 항소심 재판부를 향한 전방위적 신호와 압박이었다.
결국, 저들의 공격은 성공했다. 7개월 만에 내려진 2심 판결은 1심에서 무죄가 된 부분들을 다시 뒤집었다. 검찰은 새로운 증거를 제시하지 못한 반면에 윤미향 변호인단은 1심에서 유죄가 된 부분까지 뒤집을 수 있는 새로운 추가적 증거들을 최대한 제출했지만 그건 중요하지 않았다. 2심 판결은 1심에서 무죄가 됐던 7개 혐의 중에서 2개를 다시 유죄로 만들었다.
또 횡령 금액도 1심에서 판단한 1700여만 원이 아니라 8000여만 원으로 크게 늘려서 징역 1년 6개월에 집행유예 3년을 선고했다. 유죄로 바뀐 2개 혐의를 살펴보면 첫째, 여가부가 지급한 보조금을 정대협 활동가들의 인건비로 지급했는데, 활동가들이 그것을 다시 정대협을 위해 기부한 것이 불법이라는 것이었다.
둘째, 김복동 할머니 장례비를 공개적으로 모금하고 장례식 이후에 남은 비용을 시민단체들에 기부한 것이 "성숙한 조문 문화 조성을 방해"한 기부금품법 위반이라는 것이었다. 둘 모두 시민단체 활동가들의 선의와 헌신, 시민사회 운동의 바람직하고 정당한 관행을 처벌받아야 할 범죄로 둔갑시킨 기상천외한 판결이 아닐 수 없었다.
윤미향은 의원에서 퇴임하고 나서도 최근 동료들과 함께 국회의원회관 1층 로비에서 평화의 소녀상 전시회를 열었다/ 윤미향 페이스북에서
무엇보다 기막힌 것은 2심 재판부가 고 손영미 소장과 윤미향의 개인적 통장 거래를 '횡령'으로 판단해서 '횡령 금액'과 유죄 형량을 크게 올린 부분이었다. 재판부는 고 손영미 소장이 이미 세상을 떠나서 제대로 항변하거나 자기방어를 할 수 없는 조건에서 일방적으로 검찰의 근거 없는 억지를 받아들여 고인의 명예에 먹칠하고 땅 밑의 고인을 두 번 죽였다.
그리고 1년 만에 나온 어제의 대법원 판결은 이 기가 막히고 부당한 2심 판결을 별다른 설명도 없이 그대로 확정했다. 이번 대법원 판결로 만들어진 판례에 따르면 앞으로 국고보조금을 받는 가난한 단체에서 사회정의를 위한 운동을 하는 활동가들은 그 단체에 기부해서는 안 된다. 그것은 '사기와 횡령의 파렴치한 범죄'가 되기 때문이다.
또 앞으로 민주주의와 사회 진보를 위해서 평생을 헌신한 사람이 사망해도 절대로 시민사회장을 통해 그 뜻을 기리며 조의금을 모으고 남은 돈을 고인의 뜻에 따라 기부해서도 안 된다. 그것도 '사기와 횡령의 파렴치한 범죄'가 되기 때문이다. 또 윤미향처럼 청춘과 평생을 바쳐서 모든 것을 걸고 역사가 만든 피해자들의 편에서 함께 싸워서도 안 된다.
그것은 '피해자들을 앞세워 사익을 챙긴 파렴치한 위선적 범죄자'라고 낙인찍혀서 전사회적 조리돌림과 마녀사냥을 당할 수 있는 위험천만한 선택이 될 것이기 때문이다. 이런 논리와 방식으로 이미 기득권 우파와 검찰-언론 카르텔은 윤미향 의원의 임기 4년 동안 아무것도 제대로 할 수 없도록 족쇄를 채우고 노예처럼 끌고 다니며 돌팔매질했다.
이것은 '위안부' 피해자의 진실과 정의를 위한 역사적인 운동에 매우 치명적인 타격을 가했다. 그 후유증이 아직도 남아있는 상황에서 이번 대법원 판결은 다시 확인 사살까지 가하고 있다. 한국과 일본에서 식민지 지배와 전쟁 범죄의 진실을 덮으려는 '역사부정세력'은 피해자들의 생물학적 소멸뿐 아니라 '위안부' 운동의 정치적 소멸까지 추구하기 때문이다.
위안부의 진실과 정의를 위한 윤미향의 활동은 계속되고 있다 - 11월 4일 김복동평화센터, 김복동의 나비길 개관식/ 윤미향 페이스북
이 과정을 돌아보면 족벌언론의 마녀사냥, 정치검찰의 표적 수사와 억지 기소를 사법부가 판결로 완성시켜 줬다는 것을 알 수 있다. 기본으로 한국 사회의 사법 질서는 강자와 권력자에게 유리하게 기울어져 있었다. 강남 출신의 수도권 명문대를 나온 초엘리트들이 판검사가 되고, 김앤장 같은 대형로펌들에서 중요한 사건들을 처리하고 있기 때문이다.
그들은 자산가나 기업주나 고위정치인과 같은 특권층과 인맥, 혼맥, 학맥으로 연결돼 있다. 자연스럽게 그들의 눈높이와 이해관계에 따라서 '정의와 불의'를 판단하기 쉽다. 그런데 윤석열 시대에 사법 정의의 왜곡은 그 수준을 뛰어넘었다. 윤석열이 대통령 자리까지 차지하는 과정에서 중요한 정치적 사건 때마다 사법부는 마치 주문 생산하듯이 압수수색 영장 자판기 노릇을 하고 검찰의 기소장을 받아쓰기하듯이 판결문으로 옮겼다.
윤석열 사단이 '양승태 대법원의 사법농단'에 대한 수사를 하면서 판사들에 대한 X파일을 손에 넣었고, 그 후에도 '판사 사찰 문건'에서 드러났듯이 판사들에 대한 뒷조사를 통해서 약점을 쥐고 있는 게 아닌가 하는 의문들이 계속 제기되고 있는 배경이다. 윤석열 대통령이 대법원장, 대법관들을 입맛에 맞게 교체할 권한을 얻으면서 이 현상은 더욱 노골적으로 드러나고 있다.
윤석열 사단은 족벌언론들이 여론몰이를 하고, 검찰이 칼춤을 추고, 사법부가 확인 도장까지 찍어주면 거칠 것이 없다는 것을 누구보다 잘 알고 활용해 온 것처럼 보인다. 이것은 단지 윤석열 정권만 퇴진시킨다고 문제가 해결되는 게 아니라, 우리가 한국 사회의 이 뿌리 깊은 진정한 이권 카르텔을 해체하는 중대한 과제에 직면해 있다는 것을 뜻한다.
그러기 전에는 이러한 마녀사냥의 희생자는 계속 나타날 수밖에 없다. 이번 마녀사냥이 전개되는 동안 침묵, 방조하거나 심지어 거들던 대다수의 언론, '진보' 지식인과 '좌파' 단체들, 수많은 부나방들도 '위안부' 피해자들의 진실과 꿈을 파묻는데 협조한 셈이다. 이들은 어제 판결에 대해 어떤 비판과 평가도 내놓지 않고, 단지 '대법원이 윤미향의 횡령을 유죄로 판단했다'라고 소식만 전하고 있다. 하지만 이것은 결코 끝이 아니다.
'위안부' 피해자들의 육체적 삶은 곧 전부 끝나겠지만, 그 정신과 영혼은 사라질 수가 없다. 그것을 기억하는 윤미향 같은 이들은 결코 무릎 꿇지 않을 것이다. 또 새로운 수많은 윤미향 들이 나타날 것이다. 윤미향과 그 동료들은 최근 '김복동평화센터'의 문을 열었다. 그 개관식에서 윤미향은 "성폭력으로 고통받는 여성들에게 끝까지 싸우면 이기는 것이라고 격려하며 나비기금을 지원하던 김복동의 평화"를 세계 곳곳에 널리 널리 전하겠다고 다짐했다.