内乱首謀者の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がついに国会の弾劾決議で職務停止されました。連日熱く燃え上がった広場の熱望が民主主義を守りました。世界史に残る偉大な大韓民国市民の勝利です。「過去が現在を助けられるか、死者が生者を救えるか....」 ノーベル文学賞を受賞した韓江(ハン・ガン)作家の洞察に満ちた質問に、私たち市民は全身でそれが可能であることを証明しました。 階級と地域、性別と世代を越えてお互いに学び合い、励まし合い、熱く連帯しました。 驚くべき市民の力で1次関門は越えましたが、憲法裁判所の決定まで様々な難関が待ち受けており、緊張を緩めてはならないでしょう。

 



振り返ってみると、949日という時間は私たちにとって余りにも過酷なものでした。 検察独裁、民生破綻、民主主義破壊、親日偏向外交と極右の暴動、根底から揺らぐ歴史正義と平和、梨泰院(イテウォン)惨事、批判的なマスコミ抹殺、国政独占など、数えきれないほど多くのことが私たちの精神を蝕み、生活を破壊してきました。尹錫悦政権は 国権を危うくし、大韓民国のアイデンティティも毀損しました。

 



執権直後からの平然とした違憲的な行為も数えきれません。2015日韓「慰安婦」合意に対する憲法裁判所の判決無視、強制動員最高裁判決無視、日本国を相手にした「慰安婦」被害者の勝訴判決無視、さらには日本首相の前で1965年の日韓請求権協定に対する韓国大法院の判断を非難する行為まで躊躇しませんでした。 法律を学び、法という刃で権力を享受した者が、憲法の最も基本的な原則である三権分立を平気で踏みにじり、ついに違憲、違法な戒厳令まで犯したのです。

 



それにもかかわらず、内乱首謀者の尹錫悦とその共犯者たちは今でも過ちを認めず、反省せず、内乱の正当化に躍起になっています。遥か以前から組織的・体系的に内乱陰謀が画策され、さらには外患(北朝鮮との局地戦)と第2次内乱まで共謀したという衝撃的な情況が次々と明らかになる中、尹錫悦は「いったい2時間程度の内乱がどこにあるのか!」と強弁し、国会の弾劾訴追を「狂乱の剣舞」と非難しました。 内乱加担者たちは、戒厳令が大統領の「高度な政治行為」だと言っていたのに、今は「内乱ではなく、騒擾(そうじょう)」と言い変え、居直って「反国家勢力」野党と国民のせいにします。「国民の力」は戒厳令解除を妨害し、「秩序ある退陣」をうんぬんし、「弾劾トラウマ」を持ち出して弾劾を阻止し、憲法裁判官の任命を遅らせる戦略まで繰り広げるなど、破廉恥な行為で一貫しています。まさに「国民の力」党は「内乱同調党」を超えて「内乱共犯党」という世間の指摘が正鵠を得ています。

 



即時弾劾を命じた主権者たちは今、内乱首謀者の尹錫悦とその共犯者に対する逮捕・拘留を要求しています。内乱罪は憲法と民主主義を破壊する重大な犯罪であり、大統領の不起訴特権は適用されません。 しかし、捜査機関は内乱首魁の尹錫悦を迅速に逮捕・拘束せず、まともな強制捜査を行わないことで、証拠隠滅の時間だけを与えています。常設特検法が国会を通過したにもかかわらず、大統領権限代行である韓悳洙(ハン・ドクス)首相は時間を引き延ばし、特検の推薦要請をしないままです。 これまで様々な恥知らずな行為で国民的な反感を買った検察当局は、他の捜査機関に協力せず、独断的に捜査を進めており、国民的不安を増大させています。

 



早急な内乱特検の構成と徹底的な捜査、厳重な処罰を強く求めます。 それだけが破損した民主主義を復活させ、歴史を正し、平和と人権を守る最低限の前提だからです。 正義記憶連帯は今後も岩のように固い連帯と主導的な活動で、尹錫悦弾劾と社会大改革の先頭に立っていきます。



 

20241218

正義記憶連帯理事長 李娜榮(イ・ナヨン)



(訳 権龍夫)