〈正義連〉第1606回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明書(2023.7.26)
1991年8月14日、故・金学順(キム・ハクスン)ハルモニは、記者会見を通じて自分が日本軍「慰安婦」被害者であったことを韓国で初めて証言しました。
しかし日本政府は、自分たちが軍慰安所を運営していたことを全く認めませんでした。 これに憤慨した多数の被害者が登場し、日本軍「慰安婦」問題が国際社会に広く知られるようになりました。
その間、「悔しくて悔しくて隠れて涙を流した」と述べられた金学順ハルモニは、国内証言後、「慰安婦」被害者として日本政府を相手に東京地方裁判所に提訴し、日本政府の誠意ある謝罪を求めました。
その後1992年1月8日、日本軍「慰安婦」問題の解決のために始まった水曜デモは今日まで続いています。
水曜デモは、真実と正義の声、抵抗と連帯の動きを通じて、多くの世代をこの場に呼び寄せました。 日本政府の謝罪と賠償を要求し、日本軍「慰安婦」問題に対する日韓両政府及び国際社会の関心を促し、日本軍「慰安婦」被害者の方々と現在も続いている戦争状況下での性暴力被害者に連帯するための水曜デモは今日で1606回目を迎えました。
私たちは学校の教科書で初めて日本軍性奴隷制問題を知りました。 そしてしばらくして、日本軍「慰安婦」被害者のハルモニたちが直接描いた絵に接することになりました。 その絵は、ハルモニたちが経験した痛みと傷を私たちに語ってくれるようでした。 ハルモニたちの心の奥底にある傷を表現するまでのその時間がどれほど大変で心痛かったことか、私たちには想像できませんでした。しかし、 私たちはその絵を通して、ハルモニたちの痛みを心から感じ、少しでも力づけようとこの場に立ちました。
私たちは流れる時間の中で誰かの痛みを忘れ、私たちの歴史を失っていきます。真の歴史は、絶え間ない記憶と連帯の中で続いていますが、冷たい現実の中でその事実を忘れることもあります。 それでも私たちは韓国の一員として記憶と連帯の義務を共にしなければなりません。
日本軍「慰安婦」の歴史は、単に教科書の内容として、記事のタイトルとして、過去の出来事として私たちに残されてはなりません。切実に解決しなければならない今日の問題であることを私たちは知らなければなりません。青春と国家を奪われた痛みをまだ抱えている方々、その方々の話を聞いて育ち、痛みの傷を共にした方々、学校や社会で痛みの歴史を学んでいる私たちまで。大韓民国「存在」の共同の責任を負っている私たちは、一つになってこの痛みを乗り越え、日本に真実の解明と公式の謝罪を絶えず要求しなければなりません。
歴史は「記憶」を通してつながります。記憶は過去と現在が出会えるようにする 架け橋です。大韓民国国民として、これからの大韓民国を生きていく学生として、そして誰かの痛みに共感できる一人の人間として、私たちは過去を「記憶」し、より良い現在を造っていく責任があります。この責任感を持って、私たちは今日のこの場で日本の誤った行動を批判し、謝罪を求めます。
これからも私たちは、記憶の架け橋を一つ一つ繋いでいき、過去と現在を繋いでいくために努力していきます。 消えない傷を抱えながら一生を生きてきたハルモニたちのために、そして歴史を記憶し、過ちに対する真の謝罪を得るために、私たちは次のように主張します。
一、日本政府は、被害者の方々の命を奪った戦争犯罪の事実を認め、心から謝罪せよ!
一、日本政府は歴史歪曲を中止し、正しい歴史教育を実施せよ!
一、韓国政府は、日本軍「慰安婦」被害者を保護し、日本の謝罪を促せ!
2023年7月26日
第1606回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者一同
(訳 権龍夫)