8月14日、日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを迎えて、韓国の尹美香議員は国会議員105名、地方議会議員300名と共に「日本軍『慰安婦』メモリアル・デー声明」を発表した。

声明全文は以下のとおり。



「被害者は生きている。なのに日本政府がどうしてなかったことだと言えるのか!」


1991年8月14日、世に向け立ち上がった女性、金学順の叫びだった。



金学順の「#Me Too」は、歴史的真実が無視される中で、世界に向かって「私がまさに生きた証拠だ」という厳しい警告を投げかけた。



解放後、半世紀もの長い歳月、息をひそめて生きなければならなかった日本軍性奴隷制被害者たちに沈黙を破る勇気を与え、家父長制の暗闇の中にあった韓国社会が被害者の声に耳を傾けるようにさせ、隠された歴史を余すところなく浮かび上がらせた。



しかし、日本軍性奴隷制という反人道的犯罪は、この勇気ある叫びから30年が経つ今日まで、国際人権原則に沿った被害者中心の解決へと向かうことができないでいる。

歴史歪曲と責任回避が続く状況で、被害者たちが一人また一人と歴史の中へ埋もれていく悲痛な状況だ。

また、国家的賠償責任が含まれない1995年の「アジア平和国民基金」に続き、不当な2015年の日韓「慰安婦」合意で、被害者と韓国国民は再び傷を負い挫折を味わった。



しかし、30年前の金学順の叫びからはじまった被害者たちの勇気と希望は、決して挫けることはなかった。市民とともに毎週水曜日に日本大使館前の最前列で、国際社会に向かいより大きな声で正義を叫んできた。世界の女性たちと手をつなぎ、戦時性暴力撲滅を求める新たな歴史を積み重ね、平和と人権の巨大な流れを作った。



解放(終戦)76周年を一日前にした日本軍「慰安婦」被害者メモリアル・デーを迎え、私たちは金学順の勇気と被害者の願いを記憶し、日本軍性奴隷制問題を日韓外交の妨げと見なし、外交的談合の手段とする旧態依然とした政治ではなく、国際人権原則と規範に則った正義の解決へと向かわなければならないという思いをひとつにする。



よって、日本政府に日本軍「慰安婦」問題が日本軍の組織的戦時性奴隷制犯罪であることを認め、公式謝罪し法的賠償をするよう要求する。

歴史教科書に正しく記録し、

被害者たちを称える追悼碑と史料館を建設し、

再発防止対策を準備・履行することを求める。


これが真に未来へと進む道である。



世界各国議会と政府にも、この間国連をはじめとした国際機関と各国議会が重大な人権犯罪と規定した日本軍性奴隷制問題の解決のため、ともに努力するよう要請する。

これは戦時性暴力犯罪の根絶のための国際社会の人権規範を再確認し、確固とした原則に継承していく歩みとなるであろう。



韓国政府もまた、被害者中心の人権原則を無視した2015日韓合意では日本軍「慰安婦」問題が解決できないと宣言したが、これに続くフォローアップの履行が必要である。

被害者たちがひとりでも多く生きているうちに正しい問題解決がなされるべきとの責務を忘れず、速やかな解決に立ち上がらなければならない。



私たちは、日本軍「慰安婦」被害者メモリアル・デーを迎え、30年前の金学順の声を記憶し、被害者の名誉と人権回復を通じた日韓間の未来志向的な関係をつくり、ひいては未来世代に真の平和がなされるよう、国会議員として責任を果たしていく。


2021年8月14日


国会議員


姜得求 姜旼姃 姜炳遠 姜仙祐 姜恩美 康準鉉 姜勳植 高旼廷 高永寅 權仁淑 奇東旻 金京萬 金南局 金斗官 金炳旭 金相姬 金勝源 金永培 金映豪 金容民 金元二 金宜謙 金周暎 金太年 金漢正 金弘傑 南仁順 盧雄來 都鍾煥 柳好貞 閔馨培 朴英淳 朴  釘 朴柱民 朴贊大 朴洪根 裵晋敎 徐東榕 徐參錫 徐瑛敎 薛  勳 蘇秉勳 宋甲錫 宋玉珠 宋在祜 申東根 辛正勳 安敏錫 申賢榮 安浩永 梁敬淑 梁李媛瑛 梁貞淑 吳奇炯 吳永煥 龍慧仁 禹相虎 禹元植 魏聖坤 兪訂炷 尹建永 尹官石 尹美香 尹永德 尹才鉀 尹準炳 尹厚德 李介昊 李圭閔 李東洲 李炳勳 李壽珍 李秀眞 李龍彬 李龍雨 李源澤 李將燮 李在汀 李楨文 李誕熙 李學永 李海植 印在謹 林鍾聲 林昊宣 張耿態 張喆敏 田溶冀 鄭日永 鄭淸來 鄭春淑 鄭泰浩 鄭必模 曺五燮 陳善美 陳聲準 千俊鎬 崔鍾允 崔惠英 韓俊鎬 許  榮 許琮植 洪性國 洪翼杓 洪貞敏 (以上 105名)


地方議員300名(名前略)