来る8月14日は金学順公開証言30周年を迎える日だ。


金学順は「証拠がない」という日本政府に対して日本軍性奴隷制の被害者であることを堂々と明らかにして歴史的事実の究明を要求した。


長い間沈黙しなければならなかった国内外の被害者も金学順の勇気に#MeTooで応え、もう一人の金学順となって日本政府の責任を追及した。


地球村のあちこちで発生している紛争下の性暴力被害女性たちに対して、勇気をもって生き延び、共に抵抗しようと手を差し出した。


全世界を駆けずり回って戦時性暴力の再発防止と未来世代のための平和な世の中を訴えた。



被害生存者の勇気ある証言と、止むことのない叫びに世界の市民たちが#WithYouで応えた。被害者の経験に耳を傾けて共感し、共に手を握って日本軍性奴隷制の事実を全世界に知らせてきた。おかげで性暴力は普遍的人権問題になったし、被害者中心の原則、真実と正義、賠償と再発防止という戦時性暴力に関する国際法的原則が打ち立てられた。


小さくて弱々しかった被害者の声は共感と連帯でより一層大きく拡がっていった。





金学順の勇気と最初の公開証言を賛えて2012年第11回アジア連帯会議は8月14日を世界日本軍「慰安婦」メモリアル・デーに定め、2013年8月14日、1087回水曜デモは第1回世界日本軍「慰安婦」を賛える日を記念して「世界連帯行動の日」と明示し、「世界連帯集会」として進行した。


今日は全世界の正義を求める市民の心が一つに集まった9回目の連帯集会となる日だ。


日本軍性奴隷制が遠い昔、ある遠方の地で不運な少女が経験した特殊な事件ではなく、今でも私たちの周辺で起きている差別と暴力、日常に体験する不安と不平等の体験につながっていることを認知し、当事者性を拡げて問題解決の先頭に立ってきた。 



それでも日本政府は相変らず責任を否認して歴史的事実を体系的に消去し、歪曲して被害者を侮辱している。全世界で平和と人権の象徴になっている少女像に対する組織的設置妨害と撤去圧力が継続しており、歴史否定論者などは全世界にその勢力を拡張させ、体系的な歴史わい曲はもちろん、被害者を誹謗し運動を攻撃している。 




私たちはこのような状況に屈することなく、日本政府が犯罪事実を謙虚に認めて全世界の被害者たちに繰り返し謝罪する時まで引き続き要求していくだろう。


否認と否定の政治が真実と正義の前にひざまずくその日まで、倒れてもまた立ち上がり、疲れてもまた起きあがるだろう。嫌悪と差別、葛藤と暴力、紛争と戦争のない世の中のために、すべての生命が尊重されるその日のために、より一層努力して共に連帯していくだろう。



私たちは被害生存者があれほど願った平和な世の中のために再びこの場に立って叫ぶ。 



日本政府は戦争犯罪を認めて日本軍性奴隷制問題について真相究明せよ!


日本政府は日本軍性奴隷制被害者に公式謝罪し、法的賠償を行え!


日本政府は歴史わい曲を中断して正しい歴史教育を行え!


日本政府は帝国主義と植民地主義、民族主義と軍国主義の深い闇を取りはらい、より良い東北アジアの未来のために積極的に努力せよ!




2021年8月11日


日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯

6ヶ国(大韓民国、ドイツ、アメリカ、オーストラリア、日本、フィリピン) 84の共同主管団体



(訳 方清子)